私が思うという事には
動きがある

動きが止まると
思うこともできない

思う存在が私であるならば
私は動き続ける存在だ

そこで
私の性質を決めるものは
どのように動くかという事になる

人格は
如何に動くか？という事だ

五感が動く
本能が空腹や眠気を叫ぶ

このような様々な動きに反応して
私は思う

この反応の総体が人格だ

おまけに気分というものにも
私の考えは変わってくる

安らかさを連れてくる音楽もあれば
激しさを連れてくる音楽もある

気分は
個人的な感覚で
他者と共有できる感覚ではないけれど
音楽に気分をいざなう機能があるので
同じ音楽を聴き
同じ気分を共有したような心持にさせてくれる

顔の表情も
音楽と同じように
同じ感情を共有する助けになっている

言葉は
思う問う動きの共有の助けになっている

思う動きが
様々な人の間に拡がって
時間を超えて
思うが伝わる

この思うことの
横の広がりと
縦の広がりが
人類の歴史を創造している