ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

予定と実践:同じであるために同じではなくなること


時間の経過とともに
あったものは姿を変えてゆき
昔は面影として残る


このような時間の中で
現在は
矢のごとく過ぎ去り
現在をとどめることが出来ない


仮にとどめることが出来たとしても
それは
固定された動かない存在ではなく
ベクトルで表示されるような
変化している存在だろう


厳密に言えば
ベクトルは
時間の進行と深く関連した存在であり
純粋に時間をとどめたことにはならない


そこで
そのベクトルをさらに細分化する作業をすれば
とまった時間の中で何が存在するのかを思考できるのだろうが
ベクトルは
分解しても分解しても
小さなベクトルのまま
時間を内在し続けてゆく



ベクトルは
進むべき方向と速度を示している


言ってみれば
予定である


仮想空間の中で時間から切り取られた物質には
変化の予定が内在しているのである



感情や本能は
行動のベクトルである


現在が
未来に向けて実践を促している予定である



存在は
時間を超えて存在しているから
名前をもらえている


ベクトルとしての現在が
再び同じように表れるためには
現在の状態へ引き戻すベクトルが必要である


現在から離れてゆく小さなベクトルと
現在へ戻る小さなベクトルが交じり合い
現在が維持されているということになる


活動によるエネルギー消費というベクトルと
摂食と消化吸収によるエネルギー獲得というベクトルが
私の中で共存している



闘いの神様は
平和をもたらさなければ
ただの荒くれなのだろう


何時も同じでは
同じを維持することができない運命を
生き物は担っているらしい

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