具象と抽象:抽象は創造物である
真っ青な空もあれば 曇り空もある 雨雲に覆われた真っ暗な空も 星がきらめく夜空もある 具象としての空は 刻一刻とその姿を変え 一時たりとも同じではいられない すれば 具象としての空は 次の瞬間には消えてゆき 別の具象のとしての空に移ろうことになる こうした絶え間ない移ろいの中で 「空」は「空」とし... 続きをみる
砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。
真っ青な空もあれば 曇り空もある 雨雲に覆われた真っ暗な空も 星がきらめく夜空もある 具象としての空は 刻一刻とその姿を変え 一時たりとも同じではいられない すれば 具象としての空は 次の瞬間には消えてゆき 別の具象のとしての空に移ろうことになる こうした絶え間ない移ろいの中で 「空」は「空」とし... 続きをみる
性格という抽象もあれば 外見という抽象もある 具象から何かを抽出して描かれる抽象もあれば 具象全体の印象から描かれる抽象もある さて ネコを抽象的に一言で表すと「猫」になる この「猫」という文字を見ると ネコの性格も ネコの外見全体も ネコのしっぽも ネコの肉球も ネコの目も思い出すことが出来る ... 続きをみる
あるがままであることを感情が阻害して その情動に応じた行動が表現される 猫が主人公の漫画をみていると 漫画の中の猫も うちの猫と同じようなことをするから その主人公の猫についつい共感してしまう まあ どんな猫も同じように 人間の邪魔をしたり 人間をおもちゃにしたりするものである そんな猫に翻弄され... 続きをみる
感情はあるがままを阻害する たとえば 焼き肉屋さんの知覚を通った時に 肉の焼ける香ばしいにおいを嗅いだとする 「いい匂いだ」 「何の匂いだろう」 「焼く肉か」 「食べたいな」 などと頭の中で反芻して あるがまま歩いていたとしても 心の中は穏やかではいられない 仕事中であれば 「サボって食べてゆこう... 続きをみる
究極の具象である現実は 「今」にしか存在しない ゆえに この「今」の由来である過去は 記憶としての抽象に頼らざるを得ない そして 「今」の先にある未来も 抽象として予測せざるを得ないのである 抽象は 「今」の全てを包括できないが 「今」を構成する現象の一つについて 過去や未来と結びつけることが出来... 続きをみる
ピケティ氏の論によると 貧富の差は拡大してゆく ある者は あるものを使い それを増やすけれど ない者は それを増やせない という道理なのだろう 技術も同じであり より強力な武器を持つことにより それを持たぬ者の武器を取り上げることが出来る ある者が あるものを皆のために使えば 貧富の差も 武力の差... 続きをみる
具象は 様々な現象の複合体である 抽象は こうした現象を一つ一つ取り出すことができる 川のほとりに座り その流れを眺めていると 水は右から左へと尽きぬことなく流れてゆく 水は何処から来たのだろう? 水は何ものか? 水は何処へ行くのだろう? 我々は何処から来たのだろう? 我々は何ものか? 我々は何処... 続きをみる
具象と連なりのない抽象は 自由である たとえば 現実世界では起こらないようなことが 夢の中では平気で起こったりする 夢は 抽象的自由の中で ぼんやりと残る具象の周りを 周遊している こうした抽象が 現実世界にはない理想を構築する こうして構築された理想は 新たな秩序を模索しようとして 統制を求めて... 続きをみる
抽象には誤解が付いて回るけれど 具象には誤解は少ないだろう 具象を抽象に変換する過程で 誤解が生じるからである 枯れ尾花を幽霊と思ってしまったり 月曜日と火曜日を間違えてしまったりと 視覚から事物を抽象として認識したり 抽象的観念を人為的に割り付けた曜日などは アナログではなくデジタルとして判断す... 続きをみる
構想があり その構想を実現するための準備がある 構想→準備→実現 構想は仮想世界で行われ 準備や実現は現実世界で行われる 現実世界で 架空世界の構想が実践されるのである 現実世界と架空世界の間には 様々な規則的相当性で結ばれ 様々なレベルの具象と抽象が行き交う そのなかで 構想... 続きをみる
生命現象は それが起こる前の準備段階が整っていてこそ 予定通りに進行する カルビン回路が首尾よく回るためには 酵素群がそろっていなければならない スタートした時には 既にその結果が決まっているというほどに準備が大切なのである 生き延びることは 生き延びるための準備をし続けることなのである ドミノ倒... 続きをみる
蛾の性フェロモンがそうさせているように オスとメスは 生まれながらにして 抽象世界において 結ばれるように規定されている インスリンも 抽象世界において 血糖を調節するように規定されている 血糖が上がると ランゲルハンス島で インスリンが分泌されるようにできているし インスリンが 肝臓のリセプター... 続きをみる
同じミヤマカラスアゲハであっても オスとメスとで その表現型が異なっている 同じオスでも 春型と夏型とでも その表現型が異なっている 地域による表現型の違いもあるだろう 羽化したばかりのみずみずしい個体と 羽根がボロボロになった個体とでも その見た目は違ったものになっている それでも 皆同じミヤマ... 続きをみる
まだ雪が残っているというのに 道端に小さな青い花が咲いていた 季節の境目は曖昧である 季節は いくつもの具象の総和としてのイメージなので 冬のイメージの具象である雪と 春のイメージの具象である花が 同時に存在していることは 季節の変わり目には つきものの現象なのである 「わたし」も 季節のように抽... 続きをみる
新生児は 乳を飲むと決められている 実母の母乳でもよいし 乳母の母乳でもよいし 人工的に創られた粉ミルクを溶いたものでもよい 飲むべきものは抽象的に決められており 実際に飲むものは具象的である 同じように わたしも 何か食べたいと思い立ち あれこれ思案したのちに具象的な食事にありつく 思案は 抽象... 続きをみる
オスの蛾が メスの出すフェロモンに惹かれ 暗闇の中 メスの方へと飛んでゆく フェロモンは 物質として具象であろう しかし メスを象徴する抽象として 雄の蛾は認識しているということになる フェロモンを求めているのではなく メスを求めているからである さて このオスの蛾は 特定のメスを求めているのだろ... 続きをみる
未来は抽象として描かれる それに比べ 今は 具象として描かれる しかし 完璧なる具象には届かない 感覚は 外部そのものにはなることはなく いわば具象的抽象にとどまるのである それでも 今の感覚が知らせてくれるものが 最も具象的である その具象が記憶され過去として蓄積される 過去は具象として描かれた... 続きをみる
抽象と具象の間には 幾筋もの規則的相当性が行き来している 私の様なワインを年数回しか飲まない者でも 具象のワインと抽象のワインの間には 幾筋かの規則的相当性が存在している 甘味 苦み 赤色と白色 美味い不味い ソマリエの方々の頭の中では もっと多くの規則的相当性が 具象のワインと抽象のワインの間を... 続きをみる
A=notA 私は私であって私ではない 子供のわたしと老人のわたしは それぞれわたしであるけれど それぞれで違っている A=notA セテウスの船は 取り除かれた部品で組み立てられた船も 新しい部品で同じように組み立てられた船も 同じ船でありながら それぞれ違っている A=notA 抽象的に同じで... 続きをみる
昨日の私が 明日の私と同じであるならば 20年前の40歳過ぎのわたしと 20年後の80歳過ぎのわたしは同じものである 論理は 成長もしない代りに 歳も取らない 永遠に同じだから 論理学が成立する 論理学の「A」は 永遠だから 時間が経とうが 同じままである だから 私が論理学の「A」になったならば... 続きをみる
ものを見る角度により 同じものも見え方が異なっている それに加えて 光の当たる方向や変わると 光の色によっても ものの見え方は違うものになってゆく 同じものが 違って見えるなら 違うものでも 同じに見えることもあるだろう 擬態した昆虫は 毒を持った本物のように見えているから 擬態した効果として 生... 続きをみる
様々な規則が 様々な具象から抽象を導き その反対に 抽象から具象を様々に具現化する こうした規則の総和が抽象であるので 抽象されたものの本質は 多岐の規則に渡るため あの本質もあり この本質もあり はたまたああいった本質も こういった本質もあるということになる そこで 古い歌(『赤とんぼの唄』あの... 続きをみる
自由は それを許さない努力により 制限されている 規則に従わせる努力 規則に従おうとする努力 様々な努力が 自由を排除し 秩序をもたらしている こうして維持されている一定の秩序に対して 抽象的な言語として それぞれの秩序が表現されている たとえば 校風とか 社風とか 作風とか こうした風に乗り 自... 続きをみる
水と空気の動きが 入道雲を創り上げていく あるいは ウロコ雲を創り上げていく 同じようなものが 同じように動いてゆくと 同じようなものが出来てくる 少し違うと その違いに応じて 少しづつ違うものが出来てゆく こうしたて生まれてくる小さな違いを無視して 総じて「雲」と抽象的に表現することになっている... 続きをみる
生命は 循環する抽象を 能動的に具現化する現象である DNAという抽象が 特定の有機物として 規則的相当性をもって機能してゆくシステムが 滞りなく循環しながら 生命は維持されている その一環として 視覚があり 理性がその上に乗っかり 私の土地ができあがる 私の土地は 物質としての土地と 抽象的観念... 続きをみる
平和のためには 多様性を認め合うことが肝要に違いない 意見の相違を互いに尊重し合えれば 争う必要もないからである しかし 多様性が広がれば 当然 そろぞれの好みも多様になってくる 送り手の多様性と 受け手の多様性があり 両者の間に相性が生まれる 右翼左翼という言い方があるが 右を送る人が 左を受け... 続きをみる
考えるということは その対象を 何かに焦点を絞っている 逆に言うと その焦点以外のことは 眼中になく 意識の外にある この偏向の上に 様々な科学分野が成立している この偏向の上に 様々な生活の断面が営まれている 仕事の時には 仕事に偏向し 食事の時には 食事に偏向し 睡眠の時には 睡眠に偏向する ... 続きをみる
具象から 特定の要素を抽出して 抽象が創造される 実は この創造により 私の視覚も成立している 現実の中から 光を抽出して 風景を想像しているのが 視覚なのである さらに言うと 全ての光を抽出しているわけではなく 赤外線や紫外線は 抽出のふるいから外れている 同じように 聴覚も 現実の中から空気の... 続きをみる
具象の私と 抽象の私には差異がある この差異に 喜んだり 自己嫌悪に陥ったりする 私は 具象の私と抽象の私を 見比べているのである * 出来ないと思っていたことが出来るようになると 自分の壁を一つ越えたことになる 抽象の私を 具象の私が超えたのである 逆に 「こうすべきである」という抽象的私がいる... 続きをみる
猫が警戒しながら 私を見ている 案の定 私が猫を捕まえようとしたその時に 猫はピョンコと逃げ出して 部屋のどこかへ隠れてしまった 具象の猫は 私の視界から消え失せ 「猫はこの部屋のどこかにいる」という思いの中で 抽象的猫が私の頭の中に残されたのである 日が暮れて 太陽は山の向こうに消え去った 見え... 続きをみる
感覚 たとえば視覚が その時その場の景色を写し取る この写し取られた具象が たとえば 「晴れた山並み」 「荒れ果てた海」といった抽象を記憶として残す 具象では 雲の形もはっきりしているが 抽象化された記憶では 何となくの形しか残っていない 具象は力強くはっきりしているが 「私」の命と同様に 永遠に... 続きをみる
「我々は何処へ行くのか?」 「私は何処へ行くのか?」 この二つの疑問文の違いを考えると 「我々」と「私」の それぞれの強さ弱さを見出すことが出来よう 「我々」はたくさんの命からできており 永遠への扉が残されている これに対して 「私」は一つの命であり 永遠への扉は閉ざされている その代わりに 「私... 続きをみる