予定という存在が 軌道を描き この軌道に沿って 実践がなされ 現象が循環し 時間だけが徒労のように過ぎ去ってゆく 循環を基準にすれば 時間はただ流れてゆき 循環がそこに居続けるということだ 長く居座り続けるには その循環を きっちり守る必要がある その能力が 自然選択される条件であり この循環の外... 続きをみる
循環と遷移のブログ記事
循環と遷移(ムラゴンブログ全体)-
-
予定が描かれている この予定を履行すれば 成功者で この予定を履行できなければ 落伍者だ これが 自然淘汰の掟らしい 生命環という循環が履行され 種が維持されてゆく 無限に広がり 変化し続ける外部に対応しながら この循環を維持するために 様々な工夫が予定されている この予定の総和が渦となり 生命力... 続きをみる
-
人工衛星は 人工的動力によりその軌道が制御され 衛星として存在している この動力の制御がきかなくなり 予定している軌道を外れると もはや衛星ではなくなり 宇宙ゴミとなる 衛星から 宇宙ゴミを差し引くと 制御が残るということだ 物質は 衛星から宇宙ゴミを差し引くと 消えてしまう 軌道に乗って循環する... 続きをみる
-
様々な願い事が 祭壇の前で祈られる すでに叶えられていることは 祈られず まだ叶えられていない願い事が 祭壇の前で祈られる 細胞に吸収されたグルコースは ヘキソキナーゼにより リン酸化される 私にもこの酵素が備わっている かりにこの酵素の遺伝子が変異し 機能しなかったならば 私はこの世に生まれてこ... 続きをみる
-
栄養が不足してくると お腹がすく このお腹がすくという感覚に踊らされ 食事を得ようと奮闘することになる 生きるためには 栄養を取らなければならない この義務の履行は 定言命法なのか? それとも 仮言命法なのか? カントは 条件なしの絶対的な命令を 定言命法と表し 条件に応じで行動を変えるよう指示す... 続きをみる
-
生命は 流転しながら保持している 恒常性の維持 生老病死を繰り返しながら 世代を超えて 種が維持されている 個体も 日々の活動の中で 毎日が維持されており 季節ごとに その生理を変えながら 翌年へと 命を運んでいる 動きながら 現状を維持する恒常性 この流転性の高さを強調した ヘラクレイトス この... 続きをみる
-
循環する現象の中へ 取り込まれてゆく物質もあれば 排出されてゆく物質もある 台風の空気の循環も 取り込まれてゆく空気と 排出されてゆく空気がある エンジンの動作サイクルにおいても 取り込まれてゆく空気と燃料があり 排出される空気がある 言語のコミュニティーにおいても 学習し参加してゆく人もいれば ... 続きをみる
-
媒体から媒体へと変換しながら 音楽が流れている レコードやCDの溝も その音楽なら 空気の振動も その音楽であり 鼓膜の振動も その音楽だ 記憶の中で反芻する音楽も その音楽であり 鼻歌で歌うのもまた その音楽だ 媒体を変えながら 音楽は 同一でありながら その姿を変えてゆく 音楽としては A=B... 続きをみる
-
音楽が 媒体から別の媒体へと変換されてゆく 口頭伝承されて民謡は 口という媒体から 口という媒体へ 空気の震えや 耳の鼓膜の振動などの媒体を介しながら 伝えられてきた このような媒体を介して 歌は再生され 幾度となく歌い継がれて来た このような伝承が継続されてゆくか否かを決する 2つの要素がある ... 続きをみる
-
音楽が レコードを媒体として広がり CDを媒体として広がり いまや スマホにダウンロードされながら広がっている たくさんの媒体があり たくさんの媒体から音楽が再生され 同じ音楽が 世界中で何億回も流れるような時代になった このような何億回も再生されるような音楽は やはり何億個もある媒体や再生機に依... 続きをみる
-
-
意識は 意識という存在と 意識の向かう対象という存在の 二つの存在がある これは 本の活字 映画のフィルムや コンピューターのメモリーなどにも共通する 媒体が持つ特質だ フォーマットしたメモリーには 個性はないけれど そこに様々な記録が書き込まれると メモリーに個性が生まれる 人間の意識にも 様々... 続きをみる
-
時間は流れている 物語を読むときにも 時間が流れている この時間とともに 物語のストーリーの時間も流れている 活字を目で追う時間と ストーリーの時間の 2つの時間が意識にまつわり存在しているということだ 映画を見る時間と 映画のストーリーの時間も 併存している このためなのだろう 本を閉じ あるい... 続きをみる
-
常識は 知識の中でも 普遍性が高く 信頼性も高い知識だ お日様は東から昇るし 365日の周期で四季は移ろう 地球は球体で 太陽の周りをまわっている こうした天体の常識に比べると いわゆる世間の常識は 普遍性が低く 信頼性も低い知識だ 赤信号で車は止まるはずであるのは常識だが 赤信号を無視して交通事... 続きをみる
-
眼前の世界を 目を介して知覚している私がいる だからなのだろう 目をつむると 私には暗闇しかみえない 目を含めた近くの能力が 知覚した世界を描いている 活字から文字を読み取る様に 眼前の世界から 風景を描く能力が私には備わっているらしい この能力がなくなれば 活字から意味を読み取れなくなるように ... 続きをみる
-
言葉を覚えることにより 活字から 物語を描き直すことができる 難しい言葉ばかりの文章からは その意味している世界を読み取りづらいが 簡単な言葉からできた文章からは その意味している世界を読み取ることができる 難しい言葉と 簡単な言葉は 読む側の能力によっている 言葉自身には 難しさも 簡単さもない... 続きをみる
-
ロラン・バルト著 『作者の死』という本がある 本は活字になり その活字を見た読者が 活字の意味を想起する この意味の想起において 作者はもうおらず 介入できない 作者は死んだ状態で 読者が意味を辿るという内容が 一つの主題となっている本だ 作者はもういないのだから 印税もいらない と言ったとか言わ... 続きをみる
-
生まれたばかりの赤ちゃんには 名前がない 名付け親により名前が付くと その赤ちゃんと その名前はともに歩み始める 学校に入る時にも その名前が その子の机に張られ その子を待っていたりする 答案用紙にも 名前が書かれ 名前と点数が紐づけられる お年玉をもらい 預金通帳に入金されると 通帳の名義と残... 続きをみる
-
生まれたばかりの赤ちゃんは 言葉を話せないけれど 数年すると 言葉を覚え始め 憎まれ口さえきくようになる この能力は なにも人間に限られたものではない 人間の言葉ほど複雑で多様性に満ちたものではないにしても ジュウシマツなどの小鳥も言葉を使って コミュニケーションを図っている 小鳥たちは 蛇や鷹な... 続きをみる
-
民謡が歌い継がれてゆく 同じ歌詞が 同じ旋律に乗り 幾度となく繰り返し歌われる 歌は変わらず 人は次々と変わりながら 歌い継がれる 民謡の主体は 民謡であり 歌い手は消耗品であり 媒体だ 民謡は 川の流れのように 時代を下ってゆく 人間は そんな民謡にはなれない 民謡もまた 人間にはなれない 互い... 続きをみる
-
植生は 循環しながら遷移している 毎年 季節に応じて 草木が生育し 枯れてゆく そんな循環を繰り返しながら 湿原が草原になり やがて樹木が生い茂る森になる 草は また翌年も繁茂すべく 種を設け 種は芽吹き 成長し 再び種を設ける これを繰り返すうちに やせた大地は 栄養豊かな大地となり 樹木が育つ... 続きをみる