ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

循環と遷移:イデアと恒常性の維持


生命は
流転しながら保持している


恒常性の維持


生老病死を繰り返しながら
世代を超えて
種が維持されている


個体も
日々の活動の中で
毎日が維持されており
季節ごとに
その生理を変えながら
翌年へと
命を運んでいる


動きながら
現状を維持する恒常性


この流転性の高さを強調した
ヘラクレイトス


この保存性の高さを強調した
プラトン


プラトンの永遠普遍のイデアは
恒常性の完璧な履行という
生命の理想を追求したところにある概念ではなかろうか


恒常性が完璧に履行されている循環において
その維持されている主体は
その循環の各相で
様々な媒体として現れる


ライプニッツの
一にした多として現れるモナドは
循環の主体が一性として
各相の媒体が多性として認識される生命現象を
象徴している


種は一性にして
卵や幼生、生体等々
様々に表れている


このような循環が
外部の環境により乱され
遷移してゆくところに
ダーウィンの自然選択や適応が現れ
プラトンの言うイデア性に乱れが生じる


このような乱れの有無を研究するには
各相から各相への媒体の変換過程を観察する必要がある


そこで
アリストテレスの4原因説が説かれたのだろう


ソクラテスは
権力者(あるいは悪妻)の
環境によるご都合主義に
より普遍的な恒常性を見つけ出し対抗しようと思考を巡らせ
その恒常性をイデアという理想論として
プラトンは描いたのかもしれない


理想と現実的ご都合主義を
アリストテレスが調停したのだろう


生命は
それぞれの種が
それぞれのイデアを
完ぺきな理想として実現しようと活動を繰り返すが
この活動の循環は
外部の環境により打ちのめされることがある


内部世界の
永遠普遍のイデアは
外部世界では単なる流転する循環の一部だ


しかし
そんな現実にさらされながらも
生命の尊厳は
人間の尊厳は
生命の世界では
人間の世界では
私の世界では
とても重要な永遠普遍のイデアとして
担ぎ上げ
維持してゆくべき存在だ

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