ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

循環と遷移:予定とその実践


予定という存在が
軌道を描き
この軌道に沿って
実践がなされ
現象が循環し
時間だけが徒労のように過ぎ去ってゆく


循環を基準にすれば
時間はただ流れてゆき
循環がそこに居続けるということだ


長く居座り続けるには
その循環を
きっちり守る必要がある


その能力が
自然選択される条件であり
この循環の外部への適応能力も
その能力の一つである


より多くの外部状況に対応できればできるほど
循環は長持ちする


適さない状況を避ける能力も
外部への対応能力だ


厳しい冬を
虫たちは
冬眠をしてやり過ごしたりしている


厳しい時期をやり過ごすと
春が来る


そうしたら
また大いに活動する予定が
冬眠のさなかでも維持されているのだろう
春になると
虫たちは蠢き始める


季節という外部環境の変化に合わせ
それに適した活動を予定し
それを実践することで
一年一年をやり過ごしながら
虫たちは
一年の年周リズムを繰り返している


予定が一年を通じて維持され
それぞれの時期に
それぞれの実践がなされている


予定は永続的に存在し
実践は断片的に表れているということだ


循環としての総和としての予定と
それに応じた実践が
循環を維持している


予定は循環としての総和でなければ
持続するという点で価値がない


子の総和としての循環の予定が
一つの世界であり
一つのモナドであり
そのモナドが多面的に表れるのが実践ということだ


イデアの洞窟で
灯で照らされるのは”予定の総和”であり
洞窟の壁に影として現れるが”実践”ということだ


”予定の総和”を眺めずして
”実践”ばかりを眺めていると
”予定の総和”にただ振り回され続けてゆくのだろう


”予定の総和”は
循環することに価値がある


永遠普遍であること以上に
循環することに価値があるから
遷移を許容しなければならないということになる

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