ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

トリプルワールド13


主体が主体である理由を実践し
主体を維持しながら
この循環の中で
セカンドワールドが持続されている


自己保存を目的として
その目的を達するための手段として
自己保存を実践しながら
セカンドワールドが持続している


自己陶酔の世界と言えば
そのとおりなのだろう


自画自賛しながら
主体の存在を肯定し
その存在の維持をし続けている


絵に描いた餅を賛美する世界と言えば
その通りなのだろう


このような存在を
理論的に説明すると
循環論に陥る


セカンドワールドの存続には
朝凪や夕凪のように
陸と海の寒暖差による説明や
潮の満ち引きのように
月の存在位置による説明をするような
他の存在を引き合いに出すことはできない


セカンドワールドが催す
周囲からの能動的エネルギー獲得や
そのエネルギーの特異的利用は
外部のエネルギーの存在を不可欠とはしているが
それがあるが故に展開されている現象ではない


このような能動的で特異的な現象は
あくまでも
セカンドワールドを展開している主体が存在が
その存在理由であり
その現象の存在意義になっている


主体が催す
これらの現象の中にある限られた範囲にあっては
主体が
すべての存在根拠であり
すべての実践目的であり続けなければならない


そんな循環の中で成立している
儚い世界が
主体世界たるセカンドワールドだ


たとえば
私が私であろうとし続けているから
私が継続している
儚い私を
懸命に維持するように
私は私を懸命に守りつづける


命は
砂上の楼閣のように
揺れ動くファーストワールドの上に描き続ける
自画自賛の動く楼閣だ

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