生体内では 反応が連鎖している この連鎖が途切れると 生命力は衰え 断絶が続けば死に至る 反応が連鎖するためには 次から次へと 反応の仕掛けが 設置され 保守されて行かなければならない 生命活動は 反応の連鎖であり その連鎖の仕掛けを 設置し保守し続ける営みと言えるだろう 反応は 他の反応の仕掛け... 続きをみる
2023年11月のブログ記事
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イソップ物語に 「オオカミが来た」と噓をつく少年の物語がある 「オオカミが来た」という少年の叫び声で 村人は大騒ぎになるのだが 「少年はうそつきだ」ということになると 「オオカミが来た」という少年の叫び声に 村人は反応しなくなる 反応されない言葉は 空しい しかし それが本来の自然の姿であり 「オ... 続きをみる
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生き抜くということが難しいから カエルはあんなにもたくさんの卵を産むのだろう 池が干上がってしまったりすることもあるだろうが 敵も多い 鳥やイモリに捕食されてしまうオタマジャクシは 数限りないのだろう 大昔のできたてほやほやの生き物は 敵はいなくても 生命としての性能が悪く 環境が整っていても 成... 続きをみる
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欲望は 身体に宿っている反応の仕掛けである 食欲がなければ おいしそうな臭いもあったものではない 空腹のとき あんなにおいしく食べたラーメンも 満腹のうえに さらに食べなければならないとなると うまいも何もない 苦痛にすらなる 欲望が意志となり その指令により 行動を起こしている そして 欲望が満... 続きをみる
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「欠かせない存在だ」 「なくなっても良いものはどこにもない」 そういった世界の中で守られることもあれば 「なくなってはならないものは何もない」 「全てが替えの利く存在だ」 そういった世界で捨てられることもある 呼吸により吸収された酸素が 体を構成する有機物として利用されている間 その酸素は なくて... 続きをみる
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能動的世界は その世界維持に必要なものを 能動的に組み込み その世界維持に不都合なものを 能動的に排している 能動的世界は ある意味 とてもわがままである ところが その世界が もっと大きな世界の世界内存在として 能動的活動をしているということになると その大きな世界に 能動的に組み込まれなければ... 続きをみる
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ネジは 本棚の部品になることもあるが 車の部品にもなる 本棚のネジは 本棚という世界の中に存在する世界内存在であり 車のネジもまた 車という社会の中に存在する世界内存在である 私という存在も 家庭の中に存在する世界内存在であり 社会の中に存在する世界内存在である 使用する言語世界の中に存在する世界... 続きをみる
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棚の柱に横板をネジで止める おねじを 柱と横板に開けられた穴を通して 裏からめねじでおねじを止める こうした作業を繰り返し 梱包されていた棚を使える棚に変えてゆく 柱も 横板も ネジも それぞれ単独では果たせない目的を 棚となり達成することが出来る 梱包されていた棚の部品たちは 組み立てられ 初め... 続きをみる
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目的が淘汰選択されている 生命は 「生き抜く」という目的のもとに 「如何にして生きるか」という小命題を抱えている この命題の回答として いくつもの目的が実存することになり この目的の選ばれ方で 生き方や 形態を変えてゆく その過程が進化ということになる こうた生き方にかかわる目的が変われば 目的に... 続きをみる
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同じ時空に 様々な目的が実存している 反応の潜在として実存している ある反応の潜在が実践される時空において 他の反応は実践し得ず 場合によっては その実践により 反応の仕掛けが破壊され 目的の実存も消滅しかねない こうした消滅を避けるために 目的を維持するために反応し続ける 兵隊が 戦争をするため... 続きをみる
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一本の矢よりも 三本の矢がまとまった方が折れにくいように いくつもの動因により 目的が維持されている方が 目的は維持されやすい 反応の仕掛けには それぞれの機能が潜在している この機能の潜在から その機能の目的を推察することが出来る こうして潜在している目的が 同じ目的をもって 一つの身体の中に ... 続きをみる
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目的のない世界には 飛び切りの自由があり 目的のある世界では その目的において 自由は制限される 目的のある世界は エントロピーが低く 目的のない世界は エントロピーが高いということになる 自然状態では エントロピーは高くなるということなので 目的がない方が自然状態に近いということなのだろう だか... 続きをみる
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生き抜くという目的は 理性にとって 自律的な目的であろうか? それとも 受動的な目的であろうか? 理性は 生きるという生命の目的を叶える 生命世界の一端を担う機能であり 生命世界という 理性より大きな存在のために 機能している存在である この意味でいうと 理性における 生き抜くという目的は 自律的... 続きをみる
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生命は 反応の仕掛けを再現し維持することで 反応し得る主体として 存続している ゴルジ体や リボソーム 小胞体といった 様々な細胞内小器官が 細胞を存続させてという目的のもと それぞれの機能を分担し 反応の仕掛けを再現しながら 時機に応じて反応している それぞれの細胞内小器官が 単独で存在しても ... 続きをみる
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私が お風呂に浸かっていても 水に入れた赤いインクのように 私の体がお湯に溶けてゆくことはない このお風呂のお湯が 仮に 濃硫酸であったとしたら 私の身体の細胞は破壊され 分子間の調和世界は崩れ 分子内の調和も崩れ 壊れた私であった物質が 濃硫酸の中を 水に溶かした赤いインクのように広がってゆく ... 続きをみる
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シュレーディンガー方程式で有名な シュレーディンガー博士は 「負のエントロピーを食べて生きている」 という言葉を残した 水に赤いインク(血液)を落とすと 赤い色素は 水の中に均等に拡散してゆき やがて 水全体が 薄赤色に染まる 水と赤いインク(血液)が分かれている状態が エントロピーが低い状態で ... 続きをみる
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種は 反応の仕掛けを共有し合う関係にある そのため 概して オス同士 メス同士の間では 基本的には 対照的な関係が成立している しかし オスとメスの間では 異なる反応の仕掛けが混在しているので その部分において 明確な非対称的な関係が成立している 親と子の間にも 異なる反応の仕掛けが混在しているの... 続きをみる
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言葉が 人間が行う反応に影響を与え続けている こうした影響を踏まえ 思考が 反応の仕掛けとして機能している ああしたらこうしよう こうなったらああしよう 様々な思考の末に 状況情況に応じて 様々な行動が惹起される 新しい目標に向かうと 旧来の目標に向いて設計されたていた反応の仕掛けは 脱構築され ... 続きをみる
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細胞表面のホルモンリセプターに ホルモンが結合すると 狼煙リレーのように 細胞内のタンパク質が 次々とリン酸化され ホルモンが結合したことを 細胞内に伝播させてゆく 狼煙リレーの狼煙が 事前に準備され 前の狼煙が煙を上げると すぐに煙を上げられるように仕立てられているように 細胞内の情報伝達タンパ... 続きをみる
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複数の反応の仕掛けが用意されており それぞれの反応が 他の反応を予定しながら 反応する時を待っている 互いに予定し合うことで 調和が予定されている そんな予定調和の世界が 反応の仕掛けによりもたらされているということだ このような予定調和世界は 善に満ちた理想郷であり これに対して このような予定... 続きをみる
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様々な寓話があり そのそれぞれに教訓が詰まっている この教訓が 頭の中にこびりつき 反応の仕掛けとなっている 「こういうことをしてはならない」 「こういう時にはああしなければならない」 等々 寓話の教訓が 反応の仕掛けとなっている 言葉は 反応の仕掛けの一翼を担っている そして 反応の仕掛けとして... 続きをみる
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反応の仕掛けがあり 刺激と反応が成立している この刺激と反応の関係は 反応の仕掛けが存続する限り 成立しているが 反応の仕掛けが劣化すると 刺激と反応の関係も脆弱となってゆく そこで 刺激と反応の県警が存続してゆくためには 劣化した反応の仕掛けが 修復もしくは再生されなければならない 劣化した反応... 続きをみる
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プラトンが イデアを説明するのに 洞窟の中の松明のたとえ話をしたという 洞窟の比喩と呼ばれるその例え話は 概略 我々は洞窟の中で 松明の灯に照らされたものの その影を見ているけれど 照らされているそのものを 見ているわけではない ということのようだ プラトンにしてみれば 通常見聞きしているものは ... 続きをみる
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反応は 刺激があると動き始める仕掛けにより 実践される そこで 「どの様な刺激が反応を惹起するのか?」 という視点が 反応の本質一つとして気になってくる そして より強い刺激として反応を惹起する刺激が 本物の刺激として脚光を浴びることになる 「美とは何か?」という問いも 刺激を表情する視点で語られ... 続きをみる
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文字が刻まれていても その文字が眺められるだけでは 文字は模様であり その文字が読まなければ 文字から意味は生まれてこない 「読む」から「眺める」を差し引いたところに 意味が生まれてくるとういことだ 美しい絵画と つまらない絵の差も このようなところにある 意味がそれを読み取る側に存在するように ... 続きをみる
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国際法 皆で破れば怖くない 法律の順守には その法律に 善のイデアが充満している必要がある さらに その法律には 仲間のイデアが充満している必要がある 仲間たるものかくあるべき その中に 法律の順守が入っていなければ 法律はただの文字になる 仲間意識の欠落が 無法地帯を形成する 仲間意識の分断が ... 続きをみる
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ティンバーゲン博士が イトヨの行動から 刺激とその反応の連鎖を抽出した 定型的行動が 刺激により惹起されるが この刺激が来るまでは 定型行動は隠し持たれた状態にある 定型的行動は 刺激により 潜在から顕在に移行すると言う訳だ 定型的行動が 潜在しているという状態は 計画はあるが実行されていない状態... 続きをみる
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掟は定型的な反応の誘導であり 掟の実践が反応である 「こうなったら」「こうする」 という掟があり 実際に「こうなった」時に 「こうする」が実践される 生命の反応も 予め予定された反応が 適切な時機に実践される このような予定と実践により 動的秩序が保たれる 生体の秩序も 社会の秩序も 動的に保たれ... 続きをみる
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小鳥のさえずりや 秋の夜の虫の音にも それぞれの意味が込められている 人間は それらの意味を知らずとも 何の損害もないし 知っていたらかといって 大きく得をすることもない だから 人間は さえずりや虫の声に 自分勝手な解釈をしても 何のことはない ところが 当の小鳥たちや 虫たちにとっては 勝手な... 続きをみる
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命の尊厳は存在するのではなく 命の尊厳は守るものである アプリオリなものではなく アポステリオリなものということ「かもしれない」 「かもしれない」 とつづるのは 命の尊厳がなければ 命も生まれなかったのだろうから はなから 命の尊厳があったとも解釈しうるからだ 蛇の死骸が道端に放置されていた この... 続きをみる