ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2019年9月のブログ記事

  • 統合の象徴

    骨だけになると 体はばらけてしまう 単なる 形態的なことではない 機能的にも 部品が連なって 部品がそれぞれ単独では発揮しえない機能をも発揮している 部品の一つ一つも重要だけれど 統合が 機能にとって重要な要素となっている 私は私の身体の統合の象徴だ そしてこの私の存在は 私を構成する細胞たちの総... 続きをみる

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  • 空の色

    晴れても 曇っても 空は空だ 泣いても 笑っても 私は私だ 何時生まれても どこで生きても 私は私になるのだろう そう 私には 中身がない 私は入れ物 花瓶であり コップである また空の色が変わり始めた 色が空に広がり始めた 変わらぬものを求めれば それはこだわりだろう かっこよく言えばポリシー?... 続きをみる

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  • 夢が現実に立ち向かう場としての命

    理屈の上では 理想がきらびやかに描けるのだけれど 現実は 現実しか描いてくれない そんなように 現実は融通が利かないから 困ってしまう それでも 理屈は 現実に向かって立ち向かい 懸命に努力を重ねて 理想を追い求める あんまり頑張りすぎて 暴力を使ったり お金にものを言わせたり 餌を撒いたり 逆に... 続きをみる

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  • 引き継がれる人生と引き継がれない人生と

    マイクロチップに 私の名前を書いて 私の生年月日を書いて 趣味を書いて 履歴を書いて 貯蓄額を書いて 負債額を書いて 収入を書いて 支出を書いて 病歴を書いて 薬歴を含む治療歴を書き そのほか 沢山の感情や思い出を書き込み 私の腹に埋め込む そして マイクロチップに日々起きた様々なことを 書き加え... 続きをみる

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  • 日課

    日課が集積して 一日の予定ができている 文句を言うこともなく 心臓が拍動し 空気を吸いこみ 空気を吐く このような日課が つつがなく行われ 今日が 明日につながってゆく 日課は そのようなものだ 体調が悪いとか 足りないものがあるとか あれこれ理由をつけて やらずじまいになる日課は 大したことのな... 続きをみる

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  • 意味とイミの狭間を行き来する精神

    お墓参りすることに どんな意味があるのだろうか? お墓参りは 象徴といえば象徴だ たかが象徴であっても象徴だ お墓参りに行けば 何があるということはない その意味では 意味はない 意味はないけど きっとイミがある そんな感じだ 片思いを続けているあの人のことを想う時間 その時間に意味はないけれど ... 続きをみる

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  • 惚れた弱みが社会秩序をもたらす

    惚れた弱み 惚れると 無条件の愛が待っている この無条件の愛が 無条件の服従をもたらすと 惚れた者の弱みとなる * 惚れられた強みを どれほど活用してよいものだろう 強みを使えば使うほど 便利には違いない しかし 使えば使うほどに すり減るのも強みである 惚れ薬の効き目を持続するのは それはそれで... 続きをみる

  • 苦行を乗り越えるために群をつくる

    自分で自分を苦しめるには 強い意志が必要だ だから 自分を苦しめる作業をするには ひとりではなく 誰かの導きや監視があると 長続きしやすい ひとりでは すぐにやめてしまうことでも 誰かが導いてくれていると それを続けてゆくことができるからだ 身近な人であれ 見知らぬ人であれ 神様であれ 誰かの導き... 続きをみる

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  • 理性の塊の兄弟分としての宗教と科学

    生きることは 反応の連続だ 見たものに反応し 聞いたものに反応し 触れたものに反応する 匂いにも 体の中か発せられる痛みにも 反応する どこからともなく湧き上がる情動にも反応する 理性的な解釈を介しながらも 湧き上がる本能に反応する 理性的解釈自体も反応だ 思考をめぐらす時 言葉が次の言葉を紡いで... 続きをみる

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  • 呑んでも呑まれるな

    正義という美酒は 人を酔わせる 時に 酔った勢いにまかせ 人に絡み 人に怒り 人をあおる 正義は 自戒のためにあるものなのか? それとも 人に押し付けるためにあるものなのか? 考えてみたくなる時がある 猫に木天蓼 人に正義 正義に 心地よく酔うのはいい でも 正義に飲み込まれては大変だ 悪酔いが続... 続きをみる

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  • 恋も自然発生ではなく種から育つ

    個人の自由を制限しないと 集団は成立しない だから 集団に帰属していると 守られる安心感とともに 集団を裏切ってはならないとする窮屈さを もたらしている この窮屈さが拡大し 個人が集団から独立しようとする時 集団からはみ出した個人の意思は 皆既日食の直後のダイヤモンドリングのように輝くことになる ... 続きをみる

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  • 還元的言語連鎖と統合的言語連鎖

    言葉に囚われるということは その囚われた分だけ 視野を狭めることになる このような言語とのおつきあいにあって 言葉を連ねることを2種類に分けて考えられる 見ている視野の中にある言葉を連ねる場合と 見ている視野の外にある言葉を連ねる場合だ 前者が還元的言語連鎖で 後者は統合的言語連鎖と表現しておく ... 続きをみる

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  • 物語の正当性と覇権について

    伝承された物語がある その物語を聞きながら育ち その物語の中から真理を学び取り それを糧にしながら人生を演じてゆく 宗教戦争がそうであるように 戦争には 物語の正当性を争うところがある だからなのだろうか 戦争の勝者が 物語を監修する権利を取得して 歴史を修正してゆく この修正の過程で 勝者の善は... 続きをみる

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  • 自由時間

    思うに任せないことが たくさんある むしろ 思うとおりになることの方が とても稀だ だから 忘れるたいことが増え 執着せずに 別のことに思いをはせることが 大切になる 仮に 思うとおりになったとしても 次の瞬間から また 別のことに思いをはせるのだから 思うとおりになっても 思うとおりにならなくて... 続きをみる

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  • お金の向かう先としての存在意義

    猫を どこまでも 猫かわいがりすることができる 殺処分される猫を無くすことも 際限なくお金を使えば可能になる 私は 猫が好きだ 人間の都合で 殺される猫がいるのは 哀しい かといって かわいそうな猫を助けるために 世界の核開発を止め それに費やすお金を 猫のために回すことはないだろう でも そうし... 続きをみる

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  • ひとりきりの遠足と集団への回帰

    人間も 野山で暮らせたら お金など要らない 世界中に経済が広がって もはや野山では暮らせない人間たちが 次から次へと増えてきた 豊かさが広がった 人に頼りながら生きてゆく その強みと弱さを 経済発展とともに 人類は喜び勇んで育ててきた もう引き返さないのかもしれない お金で買った おにぎりと お茶... 続きをみる

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  • 虚像が導く交換可能なオリジナル

    統計は 数字として 現実を映す鏡となる 経済指標や 疫学調査 様々な数字が 現実を表現している 科学技術においても 対象の測定による数字化により 現実が把握にされている 数字という虚像が より細密に よりグローバルに 現実を映し出し 記録されてゆく そして その数字が 過去を示すものとして 現在に... 続きをみる

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  • 芯から離れて生きるということ

    大事なものは 奥の奥の芯の方に隠されている 表面には 使い捨ての変わりゆくものたちが 配されているから 大事なものは 奥の奥の方に配されている 日々配られる新聞やテレビのニュースは 木の葉のように やがて色づき散りゆくものたちだ 私の脳裏に浮かび 消えてゆくさまざまな認識たちも 台風の外苑の 素早... 続きをみる

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  • 出口のない旅

    出口のない旅をしている いつの間にか また 同じ場所に戻り 歳ばかりを重ねている 円には 始まりもなく 終わりもない そんな円をたくさん描きながら 旅をしているようだ 地に足をつけぬまま 歩いているかのようだ 晴れやかな日には 晴れやかに 雨降りの日には 濡れながら たくさんの円の上を 歩いている... 続きをみる

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  • 理屈との付き合い方あれこれ

    理屈はプレゼントに似ている 存在するだけでは足りない 受け止められ共有されて初めて有意義に機能する 受け手が喜ぶプレゼントもあれば 受け手が悲しむプレゼントもある 受け手を喜ばせるプレゼントは 送ればすぐに受け止められて共有できるけれど 受け手を悲しませるプレゼントは 送っても拒否されて機能するこ... 続きをみる

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  • 身体に染みついた情報たち

    「刷り込み」という現象がある ハイイロガンのヒナが 卵から産まれ 初めて目にしたものを母親と認知し その認知したものを追いかけ続ける 生れた時が このような母親の「刷り込み」が起こる時期であり 産まれてしばらくすると もう母親の変更はできなくなる 人間を初めに見たハイイロガンのヒナは その人間を追... 続きをみる

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  • 書き換わりゆく情報

    夕べおかしな夢を見た 道を歩いていると 豹が物陰から急に現れて 私を睨む 豹は 怯える私にゆっくり近づいてきた そして 不思議なことに その姿を雌ライオンに変えていった 雌ライオンは 私のすぐ傍らにまで寄ってきて 私の手に鼻をあて 匂いをかいでいる 私は ライオンを刺激しないように ゆっくりと後ず... 続きをみる

  • 相対的な知覚の中で

    大きな花火が 爆音と共に花開く 近くで見ていると 大きいが 遠くに離れると 意外と小さい * 地球より小さなお月様と 地球よりはるかに大きい太陽が 同じような大きさに見える 太陽より 遥かに大きな星たちが 小さく小さく輝いている * 影響力が大きな人がいる 遠く離れれば 小さな人だ 文化があり 言... 続きをみる

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  • 今を未来に送る合目的的システム

    「生きたい」という思いから始まる動きがある この「生きたい」は 意識であることも 無意識であることもあるだろう 理性的であることも 本能的なこともあるだろう このような 「生きたい」から始まる動きを 人間から差し引くと 何が残るだろう * 「死にたい」と悩むのは 「死にたい」が「生きたい」を 乗り... 続きをみる

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  • マルクスとコンビニ

    サプライチェーンが 充実して 生産が効率化して 世の中に 便利なものが 安く大量に供給されるようになってきた 流通の効率化により 小売店がシャッター外に飲み込まれ 大手資本の大型店が派手に登場し その隙間を 大手のコンビニが埋めてゆきながら 便利に 買い物ができるようになってきた 効率が 便利さを... 続きをみる

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  • 過去や未来の不在による思考の自由について

    過去は存在しない 未来も存在しない 今はそういう状態だ 今ある過去の遺物は 過去そのものの姿ではない 記憶も 記録も 今であり 過去そのものではない 過去を思う今は 確かに今ある そして その思う事は それぞれの個人の裁量に任されている 他人は影響を与えることができるだけだ 記録を含めた過去の遺物... 続きをみる

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  • 全ての理論は愛の中にある

    通貨は信用のバロメータ、、、だそうだ だから 信用があるうちは 自国通貨で 国が借財を重ねても 国家は破たんしないという 信用がなくなるまでは大丈夫 核兵器は 保有し合う状況では 抑止力が働き合うので いくら増えても 使われることがない、、、という 自制力が壊れるまでは大丈夫 生物種は 様々な工夫... 続きをみる

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  • 感情と思考と時代の流れ

    繁栄してゆく国もあり 衰退してゆく国もある 成長してゆく人もいれば 老化してゆく人もいる 同じではいられない 時間が進むのだから 今日が昨日と同じであるはずはない しかし 昨日と同じ今日を予想しながら 今日がゆっくり動き始める * 昨日と 同じであるような今日を みんなで予想している そして みん... 続きをみる

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  • 恨みを統治する言葉たち

    人間は 自分が被害者であると思っている時に 一番酷いことをするものだ こう教わった 日本の中間層が 貧困化しながら 貧富の差が広がり始めた 恨みを集め それを どこかにぶつけるには まず恨みを貯め込まねばならない 次に その恨みの自覚を促し その恨みが 何処から来たのかを はっきりと 認識させなけ... 続きをみる

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  • 言葉を恐れる時

    逃げなければならない時がある 危険は いつどこから襲ってくるとも限らない * 「殴れ」と命令された人が 私を殴ろうとする 「殴れ」が口だけなら 放っておけばいいが 口から発する言葉に 反応する身体があるから恐ろしい こんな時 「殴る」の意味が解らないと困る * 言葉に どんな反応が続くのか予想でき... 続きをみる

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