秩序は その部分が 全体により制約されることにより成立している 細胞周期がうまく回るためには それぞれの周期で なされるべきことがなされなければならないし 一日を 毎日毎日繰り返すには 同じことを繰り返さなければならない 細胞周期や 一日や一年といった 日常の周期の中で それぞれの時期に為すべきこ... 続きをみる
2021年9月のブログ記事
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ただ放っていても 水は沸騰しない けれど コンロに水の入ったやかんをかけ熱すると 水はすぐに沸騰する コンロの火は発エネルギー反応で やかんの中の水の沸騰は吸エネルギー反応だ 吸エネルギー反応と 発エネルギー反応がカップリングすると 普段 あまり起こらない吸エネルギー反応を 意識的に起こすことがで... 続きをみる
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自然を中心に据えると 人工は邪道だ 水は上から下へと流れるものでなければならず 水圧を制御して噴水をあげることができる 鉄も上から下へと落ちる定めなのだけれど 飛行機やロケットでは 推進力が人工的に制御され 空から落ちずに飛行することができている 逆に 人工を中心に据えると 自然は邪道だ 水が上が... 続きをみる
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自分だけの保身のために嘘をつくことは みんなのためにならないけれど みんなのために嘘をつくことは みんなのためになる 嘘でも 良い嘘と悪い嘘があって 社会を維持する為に必要な嘘は理由をつけては守られて 保身のためにつく嘘は 嘘で維持されている社会の中でさえ糾弾される このように取り扱われることにな... 続きをみる
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私の行動を動線で現すと その中心は 私の自宅にある この中心は 地球の中心ではないけれど 私にとっては世界の中心だ 地球と世界は別物なのだ 同じように 私の思考を動線で表すと その中心に 私が存在する この中心は 物質の中心ではないけれど 私にとっては世界の中心だ 地球と世界が別物であるのだから ... 続きをみる
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1から10まで数えられるようになると 数字の世界が機能し始める この数字の配列から たとえば「5」を排斥して 使用不可にすると 6-1や 4+1の答えが存在しなくなってしまう 「5」は 数字の等間隔性を保つために どうしも必要な要素だ 四則演算のうち「+」が無くなっても大変だ 6から1を引いた後、... 続きをみる
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生命である限り 死ぬのは当然にあることである しかし 人間の死は 無いもののように扱われ 死が特別な例外として考える傾向がある 「死は当然である」が本当であるならば 「死は特別な例外である」というのは嘘であるが ただの嘘ではない 願いが込めらた貴い嘘である この貴い嘘を真実として実践するために さ... 続きをみる
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要素命題は 他の要素命題との円環的関係として語られなければならない たとえば 東の反対が西であり 西の反対が東であり 東を向いた時の左側が北であり 北を向いたと時の右側が東である このような要素命題の円環的な循環の中で 描かれることもなく 語られることもない中心が浮かび上がり その語られない中心を... 続きをみる
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自然に振り回されながら 生きている 有害な生き物が襲って来たり 天変地異が襲って来たりする自然から 逃れようと右往左往する中から 様々な助け合いが生まれ 社会が形作られた そして 自然のみならず 社会に振り回されながら生きてゆくことになった このように 外に存在する様々な秩序に 振り回されながら生... 続きをみる
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鏡には魔力があるらしい 肉体である私を中心に据えると 鏡に映った私は偽物だ しかし いつの間にか そんな偽物を 本物の私として眺めてしまう こうして眺めている間 私の中心は鏡の中の私に移行する * もっともっと若々しいはずだと思っている私が 鏡の中ですっかり猫背になった私を眺めて 「えっ!こんなに... 続きをみる
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地球の中心は とても熱いところで 硬い石はもちろん ダイヤモンドをも溶けてしまうほど熱いという やはり 中心は熱すぎて いたたまれない 少し冷めた周辺がちょうどいい 人間が 地球の中心ではなく 地球の周辺である地表に棲むのには そんな理由がある あれもこれも溶けて混じり合って溶けてしまう中心では ... 続きをみる
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地球は 人類が踏み歩く大地の中心にあるのだけれど いつだって 世界の中心という訳ではなく 太陽が中心にあって その周りを回る周辺でもある その太陽も 銀河系の中心ではなく 周辺だ それでも ついつい 地球や 太陽を中心に据えて思考をしてしまう 銀河系の中心からの影響が少ない現象については 太陽を中... 続きをみる
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草木は 毎年春になると 地面から芽を出し 茎や葉を伸ばし 勢いよく成長する そして 秋の声を聴くころから その勢いがなくなってきて 冬を迎えるころには 枯れ果てる 台風は 毎年夏から秋にかけて 南の海上で生まれて 北上し やがて熱帯低気圧となり その低気圧も 勢力を弱めて消えてゆく 草木や台風がそ... 続きをみる
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人間に 信じる力がないと 言語は消失せざるをえない 言葉そのものには 文字とその意味をつなぎとめる力はなく この連なりは 人間が文字とその意味の関係が存在していることを 信じることにより維持されているからだ 同様に 倫理も 道徳も 懐疑主義の藻屑となり消え失せる 信じる力のない人間は DNAを信頼... 続きをみる
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ひとりでは叶えられない夢を 皆で叶えようとして チームができあがる そして 皆で チームに協力して 夢をかなえるべく努力を重ねる こんな 自力でも 絶対他力でもないところに 他力本願が存在するのだろう だからなのだろう チームの結束が強いほど 裏切りは許されなくなり チームへの忠誠を誓う場面も増え... 続きをみる
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私は 私を押し殺しながら 生きている 周りから見ると 自由気ままに見える時すら 私は 私を押し殺している 私を押し殺さずに 私をありのままに生きたとするならば 周りの人は 私のことを狂人と呼ぶだろう そして 私を隔離するだろう 私は 私の狂気を私自身で隔離している 渦巻く狂気の中心を 私の意識の中... 続きをみる
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生命は 義務を履行し続ける主体だ 卵は 細胞分裂を繰り返しながら 決められた発生過程を遂行し 身体を形成してゆく そして 決められた栄養を摂取しながら成長し 生殖をおこない 義務を遂行できなくなると消えてゆく だから 生きる権利は 義務を遂行する権利でもある その義務は 自らに規定され 自らが課し... 続きをみる
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暴力はなぜなくならないのだろう? 軍隊や警察にみるように 権力は暴力を備えている 身を守るために 暴力が必要であるように 権力を守るためにも暴力が必要だ 暴力は恐怖を与える この恐怖が 川の流れを誘導する護岸のように 人々を誘導し 秩序維持に役立つのだから 暴力が無くならないのは 秩序の維持のため... 続きをみる
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義務が 秩序を維持しながら 帰納法を実践している 昨日と同じ義務が 今日も継承され あの人と同じ義務が この人にも適応され 同じ秩序が広がって 世界が構築されている 猫と共存しているネズミは 猫から隠れ逃げながら その命を紡いでいる 隠れることも 逃げることも義務の一種だ 義務を果たせなければ 帰... 続きをみる
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雨の降っている様は 刻々と 物質から光を経て知覚へと変換されている このような現象の知覚への変換により 雨は今という時間を離れて存在できるようになる 記憶可能になるからだ このように 知覚への変換により 時間が経過している世界が 時間が経過しない世界へと変換され 時間の流れが遮断された世界ができあ... 続きをみる
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言葉は帰納法の権化だ 言葉は しばしば繰り返される存在を 指し示す役割を負っている そして 帰納すべき場所として 認識の中心を形成している こうして 繰り返しが機能してゆく場所において 言葉は その存在の典型的な様相を暗示している その言葉の中心へと 昨日の雨も 今日の雨も 予想される明日の雨も ... 続きをみる
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同じものが沢山あると 同じものをひとまとめにして 同じ名前を付けて その名前で呼ぶことになっている 河原の石ころも 路傍の石ころも みんな同じ「石ころ」だ しかし 河原と路傍は 同じではないから 同じ石ころでも 河原の石ころと 路傍の石ころは違っている 言葉の世界は 同じと違うをうまく組み合わせ動... 続きをみる
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これはペンである あれもペンである その向こうにあるのもペンである 世界にはペンがたくさんある そのすべてがペンであり 「ペン」という文字は 世界に存在する全てのペンの 総称であり 象徴であり ペンの全たる神であり イデアである 文字としての「ペン」が 物質としてのペンを 統括し その中心として存... 続きをみる
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多細胞生物の細胞も 培養液の中で生きてゆくことができる 多細胞生物の一つ一つの細胞も それぞれが自律した存在として それぞれの予定調和を実践しているからこそ 体外に放り出されても 条件さえ整っていれば生存できる この意味で それぞれの細胞も 全体主義の中心を形成している まがいなりにも 自らが生き... 続きをみる
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自己中心主義は 全体主義の一種である 人間中心主義 宗教中心主義 国家中心主義 言語中心主義 地球中心主義 民族中心主義 細胞中心主義 様々な主体が それぞれを維持する為に それを構成する部分を制約することを正当化している 物理現象には中心はない それぞれの主体が それぞれの善チア主義を構成し 中... 続きをみる
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環境を守るために 自粛しなければならないことがある この自粛を重ねてゆくと窮屈だから 制限ばかりの自粛から解放されて 自由になりたくなる 自律しようとする魂は このように自由を欲し 全体としての環境維持を危険にさらすことになる このように 自律した精神の躍動と 環境保全には両立しがたい面がある そ... 続きをみる
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言葉が私を引き裂く 私自身が過去に発した言葉さえも 私を引き裂くことがある 私の中に分断があるのではなく 言葉の中に分断があり 分断されたどちらもが ひとつの私の中に存在するために 私は 言葉により引き裂かれてゆく それでも わたしは一つを維持している 私は言葉ではないからだ そんな私ではない言葉... 続きをみる
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言葉の持続性は その言葉が持つ魅力による DNAの持続性も それが導く魅力による 現実を変え 自身の魅力をさらに高める言葉やDNAは 相互の円環的共役を充実させ より魅力的となり 持続性を高めてゆく 逆に 現実を好転させない言葉やDNAは 廃れてゆく 実践を伴わない言葉は 現実から遊離してゆくのだ... 続きをみる
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持続可能性が 予定調和の中で模索されている こうすればこうなるだろう ああすればこうだ 予定された現象が 実際に起こるかどうかは さておき 持続可能性が 予定調和の中で模索されている 捕らぬ狸の皮算用が成立するには 狸をとり続けなければならない その苦労を請け負い 実践して はじめて 持続が成立し... 続きをみる