「言葉足らず」という言葉がある 情景を描写するにも 感情を描写するにも 言葉のスキルが高い人と低い人とでは 大きな差がある 言葉は 言葉を操る技術に依存した存在である 科学技術が生活を一変させるように 言語技術が生活を一変させてきた これからも これらの技術が人類の生活を より一層便利に支配してゆ... 続きをみる
2019年2月のブログ記事
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アンガーマネージメントという言葉があるように 同じ状況にあっても 怒りを感じることも 怒りを感じずにやり過ごすこともできる 怒りやすいように自らをもっていったり 怒りにくいように自らをいさめたり 怒りの閾値を変化させるのが アンガーマネージメントだ アンガーマネージメントが可能であるならば プレジ... 続きをみる
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運動すると 筋肉痛が訪れる 心地よい痛みだ 居たまままれない痛みと違い つらいにはつらいけれど どこか柔らかみがある痛みだ 悪いことをすると叱られる 叱られ方にも 痛みと同様に 感じ方にもよるのだろう いろいろな叱られ方がある 柔らかなお叱りもあれば 激しいお叱りもある 痛みも お叱りも 調和への... 続きをみる
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白い蛇を神の使いと見做す このような擬制により 象徴が維持される 言葉も象徴であるという この色を「白」と見做すという擬制を 皆で共有することで「白」が意味を持ち 便利に使用できるようになっている 私は私であるけれど 世間様から見れば 様々に見做されている 「男」であったり 「自営業者」であったり... 続きをみる
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華やかな舞台にも 暗闇がある 照明を落とした時の暗闇もその一つだ そしてまた照明が光り輝き 舞台が煌めく 照明が照らす先に 観客の関心が誘導される 光に当てられた存在が全てという訳ではない 関心ごとはいつでも存在の一部に過ぎない 光の当たらない闇の中で 存在が育ち 光を受ける出番を待っている それ... 続きをみる
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中世の終わりには 啓蒙思想により キリスト教社会の秩序が見直された そして 啓蒙思想は 男女の分業の秩序を見直し 男性らしさ 女性らしさを強要する圧力を弱め LGBTを肯定し 結婚制度も 古い伝統になってゆくような様相だ 苗字もやり玉にあがるようになるのかもしれない 枠にはめ 枠にはまり 安定して... 続きをみる
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紛争を予防するには どうしたらよいだろうか? そんな思いから 自由や平等や公平といった言葉が湧き上がる しかしながら 往々にして それぞれが自分にとって 都合がよい自由や平等や公平を思い描くから 始末が悪い これが論争の種になり 紛争に至ることになる 紛争があり それを予防するために考えたあげく ... 続きをみる
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まったくもって不足なく生きている人はいないだろう かかえている不足を忘れていたり 重大と感じない場合は何でもないが その不足が大きく頭の中で膨らむと いたたまれない無気力に襲われることがある そんな時でも 周りは見渡せば いつもと変わらない風景だ それだけに 自分だけ その景色の中に いつものよう... 続きをみる
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強い正義と強い正義がぶつかると 激しく戦うことになる 正義が強いほど曲げられないから 激しく戦うことになる 大げさに戦いたくなければ 正義を曲げるか 正義を曲げさせることになる 戦ううちに 鉄も熱くなり曲がりやすくなる 曲がって調和してしまえば 戦いが収まり 戦いの先後で 異なる秩序が花開く 不自... 続きをみる
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NHKーFMラジオの番組に 「きらクラ!」というクラシック音楽の番組がある とても特徴的なことがあって とても気になっている 聴者からのお便りの末尾が 常に「・・・ご自愛ください」だ そんな文化が息づいているのだ 始めのうちは クラシックを優雅に聞く方々は やっぱ、、、なんか、、、気取ってる? と... 続きをみる
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正義にも 色々な性格があって それぞれの個性を生きている 神経質な正義は 過敏なアレルギー体質かもしれないし 慎重な正義は運動神経が鈍そうで 偏狭な正義はチクチク痛そうだし 凡庸な正義では使い出がなさそうだ 「樫の木と葦」という童話を思い出した 立派でおおきな樫の木が嵐の夜に倒れてしまい ゆらゆら... 続きをみる
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善が何であり 悪が何であるか? 善悪は アプリオリなものではなく アポステリオリなものだ しかし アポステリオリなものだとしてしまうと 説得力に欠けてしまう たとえば 紛争があって それを解決しようと善悪を持ち出しても 「そんなこと誰が決めた。 そんなの関係ない」 こういわれては元も子も... 続きをみる
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キャッチボールや テニスのラリーは うまくやれば 永遠に続けることができる ・・・むろんエネルギー補給が 滞りなく行われての話ではある 送り手から受け手への ボールの移動は 右から左 左から右へと 双方向に交互に行われる このような相互に強調した 調和のとれた双方向のアルゴリズムは 動的秩序... 続きをみる
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夢は 実践できていない構想だ キング牧師には夢があった かつて奴隷と呼ばれた人々の子孫と かつて奴隷の所有者であった人々の子孫が 友愛のテーブルで食事をするという夢だ マルクスにも夢があったと言えるのだろうか? かつて労働者と呼ばれた人々の子孫と かつて資本家と呼ばれた人々の子孫が 友愛のテーブル... 続きをみる
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余計なものまで たくさん買わされる というか 買わざるを得ない状態が氾濫している たとえばカメラ 必要もないような機能が たくさんおまけのようについてくるから それも合わせて買ってくる オーダーメイドで必要な機能だけを選んで 組み立てて販売してくれれば有難いと思うのだけど そんなオーダーメイドは値... 続きをみる
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インドの神話に 大昔には 山にも鳥のような翼があり 自由に空を飛んでいた というのがあるそうな 人々は 山が気ままに地上に降りてきて 畑や家を踏みつけてしまい 困っていたそうな それを見かねた神様が 山から翼を切り取って 動かないようにしたそうな めでた... 続きをみる
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冬になると寒いし 夏になると熱い それぞれの季節に それぞれの苦言を呈しながら 一年が過ぎてゆく 予定調和の中にある苦言は 穏やかだ 予定していないようなことが起こると 穏やかではいられないから そんなことがないようにと お祈りしたり お願いしたりする そんなお願いが通じずに とても異常な状況が ... 続きをみる
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リービッヒの最小律の法則というのがある この法則をおおざっぱにいうと 植物の成長は もっとも少ない栄養素の量で決まってくる というものだ 植物は動かないから 周りにある栄養素で成長が律せられる しかし 動物は動けるから 不足がちの栄養素を摂りに移動できる このことと リービッヒの最小率を掛... 続きをみる
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大きな目標に向かって 人間が活動する時 その目標に向かう人が多い集団ほど その目標を達成しやすい また その目標に向かわない人を排除した集団ほど 効率よく目標に向かいやすい このような全体主義の効率性が 個人の自由の尊厳を踏みにじることがある 踏みにじられた自由のなかに 怠け心という自由もあるのか... 続きをみる
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知覚には動きがある 動かない静物を眺めているあいだも 知覚は動き続けている 感情も動きだ 冷めるまで揺れ動いている 感動の訪れは 動きの移ろいだ 様々な意識が 川の流れのように動き続けている ベートーベンの「田園」は 風景の表現ではなく 感情の表現だという 流えれ続けいられるようにするためには 水... 続きをみる
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調和の範囲を 自分にすると 自己保護という状況を創り出すことができる 協和の範囲を広げてゆくと 家族保護 もっとひろげると 人間保護になり さらに広げると 自然保護ということになる 保護の程度を高めると 保護ではなく飼育になる 自己飼育 家族飼育 人間飼育 自然飼育 ということになろうが 個人の力... 続きをみる