2021年1月のブログ記事
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人間には 言葉という刺激がある 言葉は お米や小麦 お肉やおさかなのように 味覚を刺激してくれないし 腹も膨れない そんな 内臓が見向きもしない言葉を 目や耳が欲している 目や耳は 遠位感覚器だ 遠くにある餌の在り処や 遠くにある危険な存在を感知するために 進化してきた感覚器だ 言葉により 行った... 続きをみる
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刺激は 反応が引き起こされる前提があり 言い換えれば 刺激を発出するということは その刺激に対する反応を予定しているということになる このように 来るべき未来のために 刺激を発出するのであるので 刺激を発出しても 反応が返ってこなければ 刺激を発出した側としては虚しくなる たとえ虚しくなろうとも ... 続きをみる
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ドミノ倒しのように 反応が波のように続いて行く世界において 反応を引き起こさない刺激や 反応が鈍い反応の場は 反応の波の伝播を邪魔する存在だ ドミノの転倒波が 途中で止まってしまえば ドミノ倒しは不成功ということになる 仕込まれたドミノ倒しのように 生命の卵には 反応の波が仕込まれている 形成因が... 続きをみる
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目に見えるものは 形があって動いている 逆に 形があって動いているから 目に映る 一見すると動いていない形も見えるけれど この動かない形から 光が「動いて」目に入ってこなければ 目には映らない だから 時間が止って 光も止まれば見えなくなる そもそも 時間が止まれば見るということもできなくなろう ... 続きをみる
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生命は その生み出す刺激が 末広がりの反応の波を起こすことを約束されているかのように 刺激を生み出し続ける その約束された未来を信じながら それぞれの命が それぞれの刺激を創生し続けている * 樹木が年輪を刻んでいる 形成層は きっと同じ反応を起こそうとしてるのだろうが 暖かな時期は反応の成果とし... 続きをみる
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技術は 適応的な反応の集積だ 様々な知識と 様々な材料が持ち寄られ 様々な技術が共役している お料理にしても 工業製品にしても 音楽にしても 絵画や工芸品にしても 知識と材料があってこそ完成する 逆に言えば 知識と材料があれば 再生産しえる 言うほど単純ではないにせよ 生命にも このような再生産の... 続きをみる
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何事も持ちつ持たれつだ 光が当たると 地面が温まり 地面の中の水分が蒸発する この水の蒸発という反応は 土の中の水分が枯渇すれば 終わってしまう だから 水辺のように 水がしみこむという現象が共役していると いつまでも光が当たっている限り 水の蒸発という現象が持続してゆくことになる 一般的に 反応... 続きをみる
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未来のハッピーエンドに向けて あれこれと作戦を練りあげて実践すると そのハッピーエンドは叶うこともあるけれど 努力も虚しく叶わないこともある 叶わない原因は このような逆算思考の不完全性による こうすればああなる こういった未来予想は 必ずしも当たることは無く 「待ちぼうけ」の歌のように うまくい... 続きをみる
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逆は必ずしも真ならず お風呂に入れば気持ちよい が 気持ち良いのはお風呂に入ったからとは限らない 「気持ち良い」という結果に至る道は 沢山ある 仮に 今、気持ち良い状態にあるとすれば すでに 「気持ち良い」という結果を得ている状態であり お風呂に入り「気持ち良い」を導く必要もないかもしれない お風... 続きをみる
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こうして ああして そのあと あれをこうすると こうなるはずだ そんな仮説を証明するために こうして ああして そのあと あれをこうしてみる その結果 実際に 仮説通りにこうなると その仮説は正しいということになる このような思考と現実を比較する目的で 科学実験が実践される 科学実験は仮説演繹法の... 続きをみる
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「あれをしなければ これをしなければ」などと フロメンド思考が続いている間 思考は未来に囚われている 未来のために 今努力する そして 今は 未来への努力のために費やされ続ける あまりに人間的だ 未来のために 今の自由は捨てられなければならない しかし 自由を捨てきれず うだうだと時間を浪費しな... 続きをみる
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水槽の中で 不格好な金魚が泳いでいる 自然の湖の中で 金魚のように こんなにのんびりとした魚は 生き抜けないだろう そんな金魚たちが 水槽の主に 餌を乞い 麗しき水質を乞い 祈りを捧げるように 泳ぎ回り その日 その日を暮らしている * 地球という星の上で 様々な格好をした生き物たちが その日 そ... 続きをみる
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殺戮が繰り返される戦場から逃れた人々が 難民キャンプに溢れる 強い者同士が戦い 弱い者は 戦いの場から逃げ出す 強い世界が覇権を争うと 弱い世界は それに従か そこから逃げ出すことになる このように 覇権を争っている者は 本当の強者でないから 互いに相手の非を非難し合うのだろう * 害虫のイモムシ... 続きをみる
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言葉の世界と 現実の世界があって 言葉を操る人がそれをつなげている だから 言葉を操る人が現実の世界にいなければ 言葉の世界と 現実の世界がつながらない 人が現実の世界ではなく 言葉の世界にだけいたり 言葉を操る人がいなくなれば 言葉の世界と 現実の世界は別れてしまう 人は 酵素のように 今ある現... 続きをみる
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イデアは静止した永遠不滅の存在らしい * 「歩く」という言葉がある この言葉は 歩かずに静止している 静止している「歩く」という文字を見ていると 「歩く」が 永遠に続いてゆく 「生きる」という言葉も 「歩く」と一緒に静止して 一緒に続いてゆく 「歩く」も「生きる」も 動かない だから 歩くのをやめ... 続きをみる
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身体が そこにあることにより 身体が風の流れを遮り 小さな乱気流を生じさせてしまったりする 風を感じるということは このように 自然な風の流れを 歪めることだ シュレディンガーの猫が鳴いている 言葉が 意味に変わるのは 自然な風が 何かにあたり その流れがかき乱されることと 相似しているが はるか... 続きをみる
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真っ暗闇の森の中を 懐中電灯の明かりを頼りに歩いていると 不安に苛まれる 懐中電灯の電池が切れ明かりが消えたら 最悪だ 明かりは 未来を予想するための情報を運んでくれる そのような 未来を予想するための情報が途絶えると 不安が募る 未来が見えていないと不安になるようにできているらしい 刺激に対する... 続きをみる
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意識は とても純度が低く とても不純で いつでも違ったことを考えている 眠くなれば寝床を探そうとするし お腹がすけば食べ物を欲しがる 病気になれば直そうとするし 元気になればもっと幸せになりたいと思ったりする 全体主義のまどろみの中で うつつを抜かしていたと思えば 自由主義の喧騒の中で 自分を強調... 続きをみる
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身体内部の反応のほとんどが 自作自演の刺激と反応であるのに対して 身体の外部の反応は 自作自演というわけにはいかない 自作自演でないから 外部とのやり取りということなのですが、、、 それでも たとえば言葉の世界ということで考えてみると 身体の外部で繰り広げられている言葉も 共通の言葉でなければやり... 続きをみる
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全体から見放された部分は 惨めで悲しい 逆に 全体に重用される部分は 立派で誇らしい このような感情が 全体主義を波及させてゆく 全体から見放されても 立派で誇らしく 全体に重用されても 惨めで悲しければ 全体主義は後退する 何が立派で 何が惨めであるのか いったい誰が決めているのだろう そして ... 続きをみる