長さ3mの白い物体の3mは 別の物体の3mと 長さという側面で同じ価値として語られる この3mを理解できない人のためには 3mが ヤード換算されたり 尺に換算されたりすることになる このように 3mの基準は 長さ3mの白い物体であるのではなく 長さ3mの白い物体とは別世界由来の存在ということができ... 続きをみる
2021年10月のブログ記事
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言葉の内部にも いくつかの二元論を見ることができる 文字は意味と形と音に分別されるが 意味と形は その存在根拠を別にしている 形を音も 音と意味も存在根拠を別にしている 形世界があり 意味世界があり 音世界があり その世界の接点に文字が存立している 同じように DNA worldがあり RNA w... 続きをみる
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散逸と収斂 偶然と必然 自由と制約 多様性と多元性 世界は 自由に偶然の風に乗り散逸し多様化する それでいて 他の世界の制約を受け 必然的に持続可能ないくつかへの存在へ収斂し 多元化する 存在は 収斂した典型であり象徴だ 私は 私に収斂している 自由に多様化しながらも それぞれの場所で それぞれの... 続きをみる
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真偽判断は 判定される対象と 基準との比較において為されている 例えば 1mの物差しの真偽は メートル原器との比較において為され 法律違反の有無判断は 判定される行為と 法律との比較において為される このように 真偽判断には 対象と基準が必要とされる だから 真偽判断が行われる場では 少なくとも ... 続きをみる
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意識の世界と 意識の外の世界は 完全なつながりではなく 知覚や感覚で連なっている この連なりを 強固にすればするほど 現実をよく知るということになる このように 知るということは 意識が現実との連なりを深めてゆく動態だ 連なりが深まれば深まるほど 意識は現実と 一体感を持つようになる 趣味の世界は... 続きをみる
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身体中に張り巡らされ血管は 身体の一体化に寄与している 身体中に伸びている神経網も やはり 身体の一体化に寄与している このように 様々な存在が介在して 離れた場所にある者同士の間につながりが保たれ 互いに連帯し合う関係が維持されている 水の中に潜り 息を止めていると 血液中の酸素濃度が下がり 大... 続きをみる
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細胞内で 細胞質が動き回り混ざり合っているけれど 水に溶かした赤インクが拡散するように 完全に溶けて一体化してしまうことは無い 動く混じりあうけれど 溶けてしまわないから 細胞質は 不完全な一体化の中で さまざまな機能が一体として相互に反応し合っている 細胞と細胞も 完全には混じり合わず 細胞表面... 続きをみる
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ローマは一日にして成らず、という 人が集まると 家が建ち 道ができ 水や食べ物が運び込まれる 要らなくなったものは 捨てられ 道は増え 大きく便利になってゆく 逆に 人が去れば 物が動かなくなれば 道はすさみ 雑草が生い茂り やがて木が生え 道はなくなる 街では 道を通して一体化が進みながら 物が... 続きをみる
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人生の設計を自分で行い それを実践しようとしても 邪魔が入り なかなか思い通りに進まない だからなのだろう 身体の発生は 誰にも邪魔されない特別な場所で行われている 細胞小器官の形成も同じだ 隔離された場所で 誰にも邪魔をされずに 様々な創造物が作成され続けている たとえば 繭の中に蛹があり その... 続きをみる
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好きな名言に ドビュッシーの 「芸術は最も美しい嘘である」 というのがある そこで考えた 「最も美しい嘘が芸術なら 最も素晴らしい嘘はなんだろう?」 答えは 人それぞれ 時と場合によりけりだろうけれど ひとつの答えに 「人生」がある 「素晴らしき人生」を感じる時は そうそう訪れてはくれない 訪れ... 続きをみる
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子供のころ しばしば お手本をまねしながら 新聞紙に筆で文字を描いた お習字だ いつだって お手本の字は上手で 私が描く字は下手だった お手本は上手であるという定義があるので それを超える上手は存在しないはずだから仕方がない しかし この定義を超えようと努力を重ね お手本よりさらに上手な字を造り出... 続きをみる
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A=Bであると考えるグループと A≠Bであると感がるグループがあると それぞれのグループ内の構成員の間には 連帯意識が生じる そして A=Bのグループでは A=Bであることを指し示す証拠を集め A=Bであることにより生じている事態を称賛し合う 逆に A≠Bのグループでは A≠Bであることを指し示す... 続きをみる
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美味しそうなものがあると唾が出る 素敵な人がいると二度見してしまう インスリンを注射すると血糖値が下がる 刺激があり それに対する反応がある この刺激ー反応系が成立すると 一体として機能してゆく関係となる この一体化が成立する途上では 刺激に対する反応はまちまちで 偶然とみられるようなものかもしれ... 続きをみる
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世の中には 様々な同調圧力が存在している 拳銃や軍事力にものを言わせる同調圧力もあれば きらびやかな宝飾や金員による同調圧力もある 言葉も同調圧力を振りまく存在だし 目や表情による同調圧力も存在する 同調圧力は 存在すれば機能するとは限らない 同調圧力の向く先の反応は 同調圧力を振り出した側の予定... 続きをみる
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空想は気ままなもので 現実は何も変えぬままに 破壊的な想像を巡らせることもあれば 創造的な想像に思いをはせることもある 不満の源である何かを壊せば そこにもっと素晴らしいものが出来上がると信じていたいし 何か新しい素晴らしいものが出来上がると 今までの不満はどこかに消え失せるような気がしている こ... 続きをみる
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動きながらにして 秩序を維持している存在を構成する動きは 秩序全体で同調した動きとなっている 同調から外れた動きが現れると 秩序からはみ出し 秩序を構成しない別世界へと 全体が動いて可能性が高まる 動的秩序の内部で 状況に応じて秩序に同調した反応が連鎖的に実践され 秩序が維持されているのだが この... 続きをみる
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実りの秋を迎え 稲田は緑から黄金へと色を変えてゆく 一斉に 同調しているかのように どの稲も 同じように実をつけ その色を変えてゆく 稲同士は 「そろそろ実をつけようか」 「そろそろ色を変えようか」などと 互いにタイミングを計ることもなく それでも 一斉に どの稲も同じように実をつけ その色を変え... 続きをみる
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生きとし生けるものは皆自由を振舞うが 皆それぞれに義務を負いながら生きている 蠅は蠅であり続ける義務があり 自由に蚊や蛙にはなれないし 人間になることもできない この生まれ持った義務を果たすために 自由を捨て去り 懸命に蠅は蠅として生き抜いている このように 生きることは基本的に不自由なことなので... 続きをみる
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なぜ トイレで用をたさないといけないのだろう? 糞尿といった排泄物は トイレに排泄せず 野原に排泄しても いずれ分解され きれいな水や 澄んだ空気として 自然の循環の中に戻ってゆく ただ戻る間に 異臭を放ったり 病原菌を繁殖させたりするから 好ましい存在ではない 糞尿の量が少なく 自然の包容力が相... 続きをみる
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日常を基準にしているから 非日常は異常事態と認識することになる 異常事態には 二種類あって 好ましい異常事態と 好ましくない異常事態だ いくら好ましい異常事態であっても そのままの状態が続くような事態であれば それは好ましい日常へとかわってゆくのだけれど 維持する為に困難な事情があれば 元の日常へ... 続きをみる
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言葉は外来の存在だ 覚えるという行為は 本能のように沸き上がるのではなく 外から取り入れるからだ そうはいっても 本能も外来の存在と言えるかもしれない 意識の外から意識の中に急に湧き上がってくるからだ 意識を広く考えると 意識は地球全てに広がり 意識を狭く考えれば 自身の手足も意識外の存在となる ... 続きをみる
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同調し合うことで 秩序が成立し 義務を履行し合うことで 目標が達成される 主体の外に秩序がある場合において 秩序を維持するという目的のために 同調し合う義務がそれぞれの主体に発生している 義務の存在理由は秩序であり 秩序の存在理由は義務の誘導だ 義務の存在意義は秩序維持であり 秩序の存在は義務の正... 続きをみる
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赤信号から 「交差点に進入するな」という同調圧力が 発せられている この同調圧力に同調して 車を停車させたり 歩いたり走るのを止めることになる 赤信号は 単純な赤い波長の波でを出しているだけではあるが それを見る人の頭の中で 法律からの要請も加わり 車を停車させたり 歩いたり走るのを止める だから... 続きをみる
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「これは石である」と考えながら 手に石を持つ このような状態では 手の中の石と 頭の中にある石が 相互に同調圧力をかけあい 円環的な調和を描いている この状態に 「その石は何という石ですか?」という質問をぶつけると 花崗岩とか 砂岩とか 黒曜石や ダイヤモンドといった 石の種類を頭の中に描くことに... 続きをみる
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好きや嫌いにかかわらず 万有引力と同じように 同調圧力にさらされている スリッパは日々足に踏みつけられ その足の形に馴染む形に変わっていく 足からスリッパに向かう同調圧力だ これと逆の方向 すなわち スリッパから足にも同調圧力が働く 心地の良い場所まで足を入れ それ以上でもそれ以下でもない場所に足... 続きをみる
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物質は 別の存在と重なり合わないところがある 地球は月や太陽と重ならないから存在しているし 私も 地球と一体ではないので 一瞬かもしれないが 地上からジャンプして飛び立つことができる 物質と物質の境界線は 磁力のプラスとプラスのように 反発し合うこともあれば 磁力のプラスとマイナスのように 引き付... 続きをみる
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身体には 同調圧力が働いている 心臓の細胞は 互いに同調し合いながら 息を合わせ 心臓全体を鼓動させている この同調が崩れたら 心臓は動くけれど 血液をうまく送り出せなくなる 意識と身体も同調している 疲れると眠くなるし やる気を出せば身体はしゃんとする ミトコンドリアの中では 酵素群が同調して ... 続きをみる
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自分自身に同調圧力をかけている 私が私であるために 私は 私の隅々に対して 私に同調するように仕向けている その成果として 私は 人間の身体を維持し 私の暮らしている社会のなかで 私の私らしい役割を演じている この私らしさの実現が 私の自己肯定感を満足させ 再び さらなる満足のために 私らしさの実... 続きをみる
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死ぬと物質に還るという しかし 生きている時も立派な物質だ 死ぬとただ物質が 生きている時のようには動かなくなるだけだ 心臓も動かなければ 血液も循環しない 死ぬと 物質に還るのではなくて 物質が動かなくなる いや 思うように 予定されていたように動かなくなるだけだ 思うように動かないのは嫌だから... 続きをみる
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ビートルズの前に ビートルズという言葉はあったかもしれないが 今 ビートルズという言葉が持っている意味を 持ち合わせてはいなかったはずだ イエスタデーという楽曲や イマジンという楽曲が生まれ 大ヒットする以前には無かった意味が ビートルズに加えらた 言葉は 意味や印象を詰め込む袋だ 言葉以外のとこ... 続きをみる
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「アリサ」という名前から 私は2人の人物を想像する 一人は 「狭き門」で描かれた 教義を疑いながらも信心を貫く慎み深い女性で もう一人は 迫力ある歌声を持つゴスペル歌手の アリサ・フランクリンだ 同じ名前でありながら 全く印象の違う別人であるのだけれど 同じ名前というだけで どこか同じところがある... 続きをみる