感謝や 恨みの記憶が 行動に変化をもたらしている 感謝をしている人に対して優しくなり 恨みを抱いている人に対して厳しくなる 好きな人にやさしくなり 嫌いな人に厳しくなるのも 同じく 記憶による行動操作である このような記憶による行動操作において うわさやプロパガンダにより 特定の民族に対して 憎悪... 続きをみる
2024年3月のブログ記事
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後悔も 成功も 記憶の中に在る 記憶がなくなければ 「うまくやりたい」とか 「後悔したくない」とかと思わず ただ 今を実践してゆくのだろう 正しかろうが 誤りだろうが 実践された今は消えて 新しい今の中に放り込まれてしまうのである 善や徳を積んでも 全て忘れられてしまうのである しかし 実践された... 続きをみる
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「また 同じことを繰り返してる」 というと なんだかつまらないことをしているようにも思えるけれど 生命は 基本的に 同じことの繰り返しからできている 繰り返すべきことの記憶があって その記憶に基づいて 同じことを繰り返している 繰り返せているのは良いことで 繰り返すことが出来ないと死滅する 繰り... 続きをみる
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認識は 認識の対象と隔離されている 認識不足や 認識の齟齬が生じるのは この隔離があるからである そこで 何らかの実践を通じて 認識の対象にアプローチして 認識を改め続けてゆく このように 認識は 認識の対象に対して 能動的である この能動性には いくつもの方向性があり この方向へ能動であるのかに... 続きをみる
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「ある」ということが 「ない」ということに対峙している 対峙しながら そのどちらもが頭の中にある そして どちらから優勢になると もう一方は「ない」ということになる 「ある」がなくなる時もあれば 「ない」がなくなる時もある 「ある」がある時もあれば 「ない」がある時もある 探し物がない時には 「な... 続きをみる
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東の空に「生きる」ということが掲げられ 西の空に「死ぬ」ということを飾りつけられている だから 東の空を眺めては 生きる喜びを思い 西の空を眺めては 死にゆく哀れに思いをはせる こうした状況の中では 東を見れば西に背を向け 西を向けば東に背を向けることになる 生を眺めれば死を遠ざけ 死を眺めれば生... 続きをみる
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失敗すると言い訳をしたくなるのが人情である もっと言えば その失敗を自分以外の誰かに押し付けたくなる そこで登場するものの一つに 正義論がある 「私は正しかった それでも失敗してしまった これは 仕方がないことである」 人間には 失敗した時に言い訳できるように 正しいことをしているようなとこ... 続きをみる
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クラッシック音楽と ジャズの演奏の大きな違いに 自由がある 異論や例外はあるのだろうが 印象として クラッシック音楽の自由は 作曲者や指揮者に在り 演奏家にはない これに対して ジャズの演奏では 演奏者に自由がある 概して言うと クラッシック音楽では 規律が賛美され ジャズ演奏では 自由が賛美され... 続きをみる
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記憶を賛美しなければならない 人間にはそういう性質が備わっているらしい 記憶から導かれる予測が 未来において実現すると 「予測は正しかった」と 嬉しい気持ちになる これは一種の 記憶への賛美だろう 「こうすればうまくいくはずだ」と 考えて それを実践したところ やはりうまくいった すると やはり ... 続きをみる
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思考は 記憶を再編してゆく作業である ある意味 実践である しかし それは内的実践であり 外部との連なりのある実践ではない いずれにせよ 思考により 外部との関係が改変されてゆく 記憶が改変されることにより 外部との関係が改変されるのである 記憶が改変されずに 偶然に外部との関係が改変されても そ... 続きをみる
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記憶に佇む時間と 実践にいそしむ時間がある 記憶に佇む時間においては 脳が活発に活動し 実践にいそしむ時間においては 筋肉が活発に活動する 記憶に佇む時間においては 内部の改変が進み 実践にいそしむ時間においては 外部の改変が進んでゆく 記憶に佇みながら 実践を為し 実践をいそしみながら 記憶を改... 続きをみる
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万物が流転する中で 太陽も 地球も ゆっくりと崩壊している もっと早く崩壊してゆく人間にしてみれば あんまりにゆっくりなので どっしりと構えてくれているように見えるのだけれど 太陽はやがて巨大化して 地球をも飲み込んでしまうという話を聞いたことがある 地球がどっしりと構えてくれているとして 人間は... 続きをみる
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桜の樹が 毎年春になると 同じ花を咲かせてくれる 去年の花は散り また新しく花を咲かせてくれるから 去年とは違う花なのでけれど 姿かたちは同じ花である この違いながらも同じである花が 流転する万物の中で 再び現れるのである このような 同じ花を再現する能力において 生命は流転を免れながら 息づいて... 続きをみる
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そして記憶だけが残された 実践も その時の感慨も 遠い時間として過ぎ去った その記憶をたどり 再びあの実践を取り戻そう 再びあの感慨を取り戻そう 時間の中で 記憶が維持され 断続的にその実践が現れる 一台の自動車がある この車を見よう見まねで複製することも 叶わぬことではないのだろうが 何の材料で... 続きをみる
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理想と現実の間を行き来し 本音と建前の間を行き来しながら 葛藤を繰り返し 理想も現実も 本音も建前も 記憶として未来へと運ばれてゆく こうした記憶達の狭間を埋めるように 思考が右往左往を繰り返す 「こうした方が良かったのではないか」 「かりにあの時ああしていたら 今頃どうなっていただろう」 何が... 続きをみる
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様々な社会が 様々な記憶を未来へと運んでいる 神の記憶も 未来へと運ばれている 理想としての記憶は 実践されなくても 理想として語り継がれてゆく こうした後天的記憶の外に 人間には 先天的な記憶がある 生命としての記憶である この生命としての記憶が 理想の記憶を汚しながら 実践を繰り返している そ... 続きをみる
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物質は 物質としての外 記憶としても残存している ステンレスのネジの記憶は ステンレスではない ネジでもない 記憶である しかし その記憶は ステンレスを語り ネジをも語る 記憶は 記憶そのものの存在の外に 記憶の対象をも存在させている 鏡が 鏡として存在すると同時に 鏡像を映しているのと相似して... 続きをみる
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記憶が留まり続けていることに 感謝しなければならない 歯ブラシの使い方を忘れると 歯ブラシを見ても何に使うものかわからないだろう 横断歩道の渡り方を忘れてしまえば 車の往来する道路を 猫のように走り抜けようとするのかもしれない 100万円の束が落ちていても それを拾おうとも思わないかもしれない 昨... 続きをみる
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記憶は実践ではない これは 計画は実行ではない というのと相似している PDCAサークルというのがある plan do check action を循環しながら改善を進めるという 計画 実行 観察 改善 結果を実行者自身が評価するということで 計画を練り直し自律的に改善を進める循環となっている こ... 続きをみる
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感情に色を感じることが出来る 明るい色 暗い色 柔らかな色 固い色 鮮やかな色 くすんだ色 単純な色 交じり合った色 色々な色の中で 記憶が蠢き 実践を為している 近づきたい色 遠ざけたい色 色々な色に素直になりたい 近づきたい色に近づいて 遠ざけたい色を遠ざけて そうするために 何をしたら良いの... 続きをみる
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記憶にも 実践にも 感情がこびりついている そして 道しるべになっている 私は 私の中に湧き上がるべき感情を求めて 記憶をたどり 思考し 実践を繰り返している 「ああ、よかった」とつぶやくとき いい方に流れていると判断して 理性的に「よかった」と思う時もあれば 心の底から 感情的に「よかった」と思... 続きをみる
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原子爆弾の製造マニュアルは 紙もしくはデジタル化された情報なので 実際に爆発することはない 爆発しないから無害かというと そうでもない 実際に製造しようとする者の手に渡ると 原子爆弾として生まれ変わるからである マニュアルは 各種材料から爆弾へと 規則正しく変換させる能力を有している この規則正し... 続きをみる
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記憶は永続的で 実践は断片的である 人生は実践であり 断片的であり 終わりがある しかし 人間の記憶は 人から人へと伝わり 永続してゆく 成功した過去は 記憶としてとどまるが 実践の様な生々しさがない この新鮮な生々しさを求めて また 記憶を実践に変えようと努力を重ねる 永続的な記憶が 断片的な実... 続きをみる
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自分の痛いのはよくわかるのに 人の痛いはわからない ただ 人の痛いのは 状況と自分の経験から想像するだけである この想像は 思考の一種だろう 私は 私が痛みAを感じている時の状況Bを記憶している 彼が未知の痛みCを感じている時の状況Dは 私の記憶の中の状況Bとほぼ一致している よって 彼の感じてい... 続きをみる
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毎朝 明るくなるころに 金魚に餌を与えている そのことを 金魚も記憶しているのであろう 朝 水槽に近づくと 金魚たちは興奮したように水面に集まり 競うように泳ぎ回っている 夕方 水槽に近づいても 金魚たちにこうした興奮は起こらない 金魚たちにも 記憶があるようである 餌を与える時間を 朝から夕方に... 続きをみる
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投げても ただの紙はひらひらと舞い落ちるだけなのだけれど この神を追って紙飛行機にすると 空高く飛ばすことが出来るようになる この紙飛行機を折ることを覚えたこどもの頃 折ることが出来るということに喜びを覚え 何機もの紙飛行機を折った そして まだ紙飛行機の折り方を覚えていない年下の子供らに 得意に... 続きをみる
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「その鰹節は人間のものである」 という決定論を受け入れる能力のない猫も 「吾輩は猫である」 という決定論を受け入れているらしく 猫として生きている 私も 「吾輩は人間である」 という決定論を受け入れて生きている その上で 「これは私のものである」 あるいは 「それはあなたのものである」という 過去... 続きをみる
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また食卓の上に乗り ほうれん草のおひたしの上にまぶした鰹節をねらっている 猫の話である 何回怒っても 鰹節を取り出すと寄ってきては 鰹節を食べたがる 人様のものと 自分のものの区別をつけれないのであるから 始末に悪い 同じ鰹節でも 猫のものと 人様のものがあるのであるが 人間はそれを理解し立派に行... 続きをみる
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「善」「悪」が 「好き」「嫌い」を押し倒し それを乗り越えてゆく 嫌でも 赤信号ならば停止しなければならないのである この義務の履行により 交通の安全が確保されている ここに 感情を押し殺し 思考を優先させる意義が生まれる より大きな好ましい状況を維持するために 小さな「好き」「嫌い」を押し殺すの... 続きをみる
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思考は目的を志向している この志向性において 思考は効率的に成果を検証できる この志向性の先に感情が横たわっている 思考が結論に至り 目的と切り離されると 思考は停止し 感情への志向性も失われる また 目的と結びつくと 思考が再始動して 結論は再び遷移を始める だからなのだろう 目的に応じて 異な... 続きをみる
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良かれと思ってしたことが 裏目に出てしまうことがある 智慧もハサミも「つかいよう」ということである 酒好きの知人に お礼にお酒を送ったら ちょうど禁酒をしている時であったりすることもある 貰った方とすれば 我慢してお酒を断とうとしているところに 目の前に酒が来るのだから 我慢の上にもう一つ我慢を重... 続きをみる