ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

同一性:環境と心身同一性の熟成


心と身体が一致していないから
心が騒ぎ続け
不満がたまるのだろう


たとえば
猿なのに
自分は鳥だと思っていると
「なぜ軽い身体と羽が無いのか?」
一生、不満を募らせよう


猿は猿なりの身体と心を持ち合わせ
その同一性を保持し
猿らしく生きている


人間が
分相応の心を持つことが求められたりするのも
心身の同一性を保持することが安定に連なるからだろう


今置かれた身分に安住することが
安定した心身を育むには違いない
しかし
それでは満足できないから
心を乱しながらも
今の分とは異なる分を夢想する


向上心は
ある意味
そんな実と夢が分離した状況だ


勉学も
不知の現実と
全てを知っているという夢が分離しており
この分離を埋める作業だ


生きるということも
ただ存在しているだけでは死んでしまうという現実と
生きながらえるという願望の差異を埋め合わせる努力の総体だ


自然を
なされるがままに受動してばかりは居られない


自然に抗う力を
心身一体となって発揮して生きているのだ


人馬一体とならなければ
馬を操る価値はないのと同じように
心身が一体化しなければ
心を授かった意味は失せ
身体を授かった意味も失せるだろう


鳥になりたい猿も
年がら年中
鳥になりたいとばかり思っていられない


「鳥になれないなら死んだほうがましだ」という
強い覚悟がある猿ならば
鳥になりたいと思いながら息絶え
満足するのかもしれない


しかし
現実として
空腹を押しのけてでも
夢を追い続けることはできるだろうか?


心と身体は
必ずしも同一の夢に適応してはいないだろう


しかし
どちらもそれぞれに
晒されている環境に適応しなければ
自然に抗えず
命を削ることになるのだろう


その中で
心と身体の同一性が熟成してきているのだろう



あけましておめでとうございます


今年が始まりました


まだ現実に汚されていない今年を
すがすがしく夢想しながら
正月を過ごしています


良い一年になりますように

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