ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

普遍的現象:普遍化する物語の中の正義の鉄拳


コブラとマングースの戦いは
互いに
正義の鉄拳を捧げあっている姿だ


命は美しく
正義に包まれているようにも見えるが
その根底には
いつだって
泥臭い生きるための戦いがある


美しさや
正しさは
連帯の象徴であり
連帯の支えにより生きるための方便である


賞賛の中で人を殺すことと
非難の中で人を殺すことの違いは
連帯の意義であろう


非難の中で牛を殺すことと
無明の暗闇の中で
人知れず牛を殺すことの違いも
連帯の意義なのだろう


牛をクジラに入れ替えても
同じだ


正義の鉄拳を描き
それに称賛を得ることは
美しい絵画を描くような技術だ


物語の中で
英雄が生まれ
その英雄が語る正義が賞賛され続けている


人間が支えある生き物である象徴として
このような物語の伝承がある


伝承された物語を語り合い
正義を共有し
賞賛の中で人を殺し
沈黙の中で牛を殺し続ける


物語のヒーローにあこがれ
そのように生きようと努力を重ねるということは
社会人の第一歩だ


あるべき姿を追い求め
何かを捨て続ける


捨て去ったものの尊さに
再び気づくことなく息絶えれば幸せだ


楽に死ぬことが美しいのか
苦しみながらも生き抜くことが美しいのか


コブラも
マングースも
それぞれ引き継いだ物語の中で
それぞれの役割を演じている


口には出せない沈黙の中で
時に生きているということを沈考してみたくなる


正義の鉄拳から身を守る術は
やはり正義の鉄拳でしかないだろうか


親睦が盾になればありがたい


正義の理論より
理屈抜きの親睦だ

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