ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

普遍的現象:人生の自作自演の道しるべ


痛みという現象は
人間の普遍的現象の一つだ


感覚や感情は
生き抜く道しるべとして
必要に応じて
持ち上がり
必要がなくなれば
消え去ってゆく


痛みや快感
好きや嫌いに振り回されながら
人生の分かれ道を
次々と選び選ばされながら
生き抜いてきた


脂汗を描き
必死に痛みに耐えた思い出は
その痛みを嫌なものとして記憶を呼び戻すのだが
その痛みそのものを私に引き起こすことはない


のど元過ぎれば熱さ忘れる


考えてみれば
痛みは
自作自演の現象だ


鎮痛剤や
麻酔剤で消えてしまうような現象であり
歯の痛みは
歯の神経を抜いてしまえば感じることはなくなる


快感や
好きや嫌いも
痛みと同じように
自作自演の現象なのだろう


だから
他人には
私の痛みを理解できても
私の痛みを感じることはできない


私の根幹には
こんな自作自演の道しるべがあり
人間として生きる物語が描かれているのだろう


年相応の感情が沸き上がり
それに翻弄されながら
理想の姿を
童話や古典の物語の中に見出したりする


60を超え
痛みなくポックリと
この世から消えたいと
最後の時を思うようになってきた


痛いのはごめんだ


そう思いながら
痛みを付き合ってゆくことが
人間として生きてゆく道なのだろう


なぜ痛いのか?


なぜ痛くても我慢するのか?


痛みは唯一絶対の道しるべではないようだ


悪魔や地獄では
痛みばかりを与えてくれる存在だ


もしかしたら
痛みの象徴として
生み出された道しるべなのだろう


人間は自作自演を繰り返す

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