懲りない面々
状況が変わると
雨は
雹になり
霰になり
雪になる
「雨だと言っていたのに
雪とは何事だ」
そう怒っても
「状況が変わった」で
終わる話だ
嘘が本当へ
本当が嘘へと
雨や雪のように変わる
過去の話は状況次第で嘘になる
昨日は雪だったのか
雨だったのか
記録がなくなれば
忘れ去られてゆく
社会の中の懲りない面々が
過去を水に流して未来を見つめる
忘れてしまいたいことがある
そして
忘れてもらえないことがある
そんな葛藤を横目に見ながら
過去は水に流れて
新しい未来がやってくる
地上の懲りない面々が
うまくいったり失敗しながら
命の再生を繰り返す