ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

平衡と遷移:系統と無関心の平衡線の上に踊らされ


言葉は
真実を語れるという野望の上に成立している幻想だ


予言が真実であることを取り繕うために
予言通りのことが起こるよう画策するがごとく
発した言葉を実現しようと
様々な努力を重ね
言葉に信頼を持たせることにより
言葉はその威厳を維持している


このような実践努力がなくなると
言葉は信頼を失い
役立たずの烙印を追わせられることになるのだろう


かといって
言葉に変わる信頼すべきものがなければ
言葉にすがるより仕方がない


一人で生きてゆくにはか弱いのだから仕方がない


何か信頼すべきものにすがりたいのである


だから
言葉に無関心ではいられない


たとえ神に無関心であっても
言葉には傾倒する


この世の全ては
言葉が生み出し
言葉を裏切ることは
この世を裏切ることであるかのように
信心深く
言語を仰ぐ


この信仰により
言語は生き生きと実存の平衡を築いている


言葉に教えを請い
言葉を教え
言葉に従い実践をする


言語信者の慣わしだ


言葉にとって
言葉の信頼を揺るがす実存は悪である


嘘つきは悪の始まりだ


間違った語用も正さなければならない


この正し方の相違で
様々な宗派が分裂してゆく


これ欄宗派を統一するには
より大きな権威が必要になる


この大いなる権威をめぐり
宗派の間で対立が勃発したりする


そんな対立の中で
何かが傾倒され
何かが無関心となり
それぞれの言葉が栄枯衰退を繰り返す


生き残った言葉は適応的な言葉で
生き残れなかった言葉は
時代に適応的な言葉ではなかったということだろう


言葉には
信じれば在り
信じずば在らぬ性質がある


信じるということは
反応するということである
反応しなければないのである


DNAの塩基配列に反応することで
始まる世界がある


反応しなければ
始まらない世界がある

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