未来を学ぶ
現実が悲しいのではない
「描く未来が閉ざされた」
そのことを観念が気づくから悲しくなる
だから
悲しみは
同じ現実でも
観念によりその程度が違ってくる
それで
時代により空気が変わし
経験を積むと感性が変わる
立場も変われば思考も変わる
*
科学は歴史から学ぼうとして
観念が未来を見つめる
未来を見つめようと思う観念があって
科学が
近い過去や
遠い過去をみつめる
過去から掬い取り学ぶものは知識
未来から掬い取り学ぶものは希望
知識が描こうとする希望が
今を描いてゆく
描いている希望が異なれば
今が変わってゆく
そして
今が変わると
未来が変わり
過去の知識も塗り替わる