ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

人為環境により、思考とその実践が影響される


環境の中にいると
環境の良し悪しの影響を受ける


牧場の良し悪しで家畜の生育に影響が出る


中世では
領主の考え方いかんで
そこの領民の生活は大いに変わったという


今も変わらない


自然環境という言葉がある
人為環境というのもある


言葉の世界は
人為環境の共有化がないと成立しない
同じ言葉から同じ意味を引き出す訓練が必要だ


このような訓練で同じ人為環境に住むことになる
言語圏だ


同じ言語圏でも
どのような言葉を大切にするかで
文化圏が細分される


犬を大事にする文化もあれば
猫を大事にする文化もある


野菜を大事にする文化もあれば
お肉を大事にする文化もある


文化も人為環境の範疇で
郷に入れば郷に従え
ということになり訓練がなされる


様々な小さな文化が重層して
大きな文化を形成する


どのような文化に身を委ねるのか?
この選択肢が広いと自由を感じる


家畜は牧場という人為環境に拘束されている
自由が制限されている
自由が管理されている


このような制限や管理は
家畜の生き易さのために提供されている


元来、生きることは容易なことではない


あまり考えたくはないが
生き易さを感じるとき
管理され制限されている
こういう状態にあると
考えたほうが無難だ


生まれ変われるのなら
やはりノラ猫より飼い猫だ
できるならお金持ちの家の猫になりたい


猫でなく鳥になるのはどうだろう
生まれ変わり
空を飛ぶ鳥のように自由になるとどうだろう


空は目立ち捕食者に狙われやすい
餌は地上に降りて探すのだろう


なぜだろう
大きなワシになって悠々と空を飛べない
せわしく飛び交う小鳥になってしまう
そんな想像力が恨めしい

情報化された過去が未来を育む


ウサギが勝手に根っこにつまずき
ころりと転び
転んだウサギを捕まえた


ころり転げた木の根っこだ


待ちぼうけの始まりは
幸運とともに突然やってくる


幸運はうれしいもではあるが
大きな落とし穴にもなる


ギャンブルには
ビギナーズラックがよくある


これは次のような結果論だろう


ビギナーズラックに幸運にも恵まれた人々が
その後もギャンブルをし続けているのに対し
ビギナーズラックに恵まれなかった方々は
その後ギャンブルに手を染めない
結果として
ギャンブルをしている人の多くは
ビギナーズラックを体験していることになる


ギャンブルが
現代の待ちぼうけになっていなければよいのですが
ギャンブラー全員が勝ち続けるということは
毎日、ウサギが木の根っこにつまずくようなものである


生命の進化にも待ちぼうけのようなことがある
ただ
生命においては理性ではなく
自然が過去を選択する


理性による選択は
時に間違う


間違うからくりがあるのだから仕方がない


・・・
運も実力のうちである
運がつづけば成功の実践を持続できるで始末が悪い
ただリスクをはらんでいるということで
結果的には成功の実践が持続する
勘違いが始まるのだ


万事が実力どおりに進行するとは限らない
だから人は運を大切にする
悪いことに人には
幸運を覚え不運を忘れる性がある
ゆえに幸運の過去が蓄積する


幸運の蓄積は幸運を帰納する
この帰納法により
リスクは完全に理性的に少ないものと管理されているのだ
・・・


理性にも危険がつきまとう


過去の事象が不合理であるゆえに
運の存在が持続するからである


なにも運だけの問題ではない
理性は懸命に
平穏な未来を夢見る理論的根拠を模索するのだ

開放システムは依存する外部に制約される


無いと困るものがある
たくさんある
衣食住は代表格だ


仙人も霞を食べる


翌日その霞をそのまま出すのだろうか?


さておき
必要なものを取り込み
不要なものを捨てる
ということがある


入るものと出るものがある
そこで
何を入れ
何を出すのか
それが問題でよく悩むことになる


欲しいものばかりを取り込み
要らないものばかりを捨ててればいいが
そうもいかない悩みである


企業の使命は
利益をあげることではなく
継続的な利益をあげることである


経済学の教科書がかように諭している


この加えられた「継続的」という言葉が
悩みの種であり
人間の品格の源だ


この「継続的」という言葉が
何でもありで利益をあげることを
間接的に禁止しているからだ


企業も生命も外部とのつながりのなかで継続を繰り返す


このような開放的システムは
外部に依存する範囲で制約されている


宴会の後
あるを尽くせず
遠慮の塊がお皿の隅に残存している
もったいない


このもったいない無駄が
品格のコストだ


明日も会うあの人の持つ私の印象は
いかなるものになるのだろう


ああ、面倒だ
しかし
品格のコストは面倒であればこそなのだ


未来は少し恐ろしいほうが背筋が伸びる
恐ろしすぎては心が折れる