ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:助け合いという験担ぎの相乗効果


うまくいったことを
繰り返せば
必ずしもうまくいくとは限らないが
またうまくいくことがある


この実践的帰納法が
生命現象を貫いている


この実践的帰納法が成立するために
外的要因と内的要因が備わる必要がある


外的要因は
たとえば
水不足では野菜が育たないということで
内的要因は
たとえば
良い品種でなければ
美味しい野菜が育たないということだ


1000の卵のうち
成長し繁殖に参加できるのが1匹という生き物が
たくさんいる


外的要因が厳しいく
内的要因が脆弱な生き物ということもできるのだろう


見方を変えると
1000以上の卵を産めるという
内的要因がしっかりしている生き物とも言うことが出来よう


ほどんどの赤ちゃんが大人になれる人間は
内的要因がしっかりしているということも出来るが
外的要因を人工的にしっかり管理できているということも出来る


助け合うことで
実践的帰納法が成立する蓋然性を高めているのだ


水不足の野菜に
水を撒くのだ


助け合いは
複数の同じことを再現する能力が
調和してはじめて成立する


一つの酵素ではなし得ないことを
複数の酵素が連帯して実践するのも同じ助け合いだ


このような助け合いも
試行錯誤され
成功が帰納され
実践的に再現され続けている


「赤いパンツをはくと勝てる」
という験担ぎでは
勝てる蓋然性が低くても
「赤いシャツも着るともっと勝てるようになる」
という験担ぎも調和してくると
勝てる蓋然性がより高まる


さらに
「あの人が応援に来るともっと勝てる」
という験担ぎも加われば
勝てる蓋然性はもっともっと上がる


こうした験担ぎが実践され
本当に蓋然性が上がるかが試される


そして
験担ぎがより洗練され
験担ぎが進化し
より複雑なシステムが成立してゆく


様々な同じことを
順よく制限する能力が根底にあり
こうした実践的帰納法が営まれ
そのシステムとしての局在が成立し存続している


うまくいくことを
繰り返す


ひたすらに
うまくいくことを繰り返す


実践的帰納法により
この能力を鍛えらて来たからこそ
今生きている


生きる目的は
「うまくいくことを繰り返す」
ということにもなるのだろう


だから
うまくいっていないと
「これではだめだ」などと
落ち込んでしまうのだろう


出来ないことを験担ぎする必要はない


出来ることを験担ぎすれば
うまく生きてゆけるはずである


それぞれに
出来ることを創ることが
助け合う社会が持つべき責任ということになる

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