ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:言葉に囲われた良心の呵責たち


責める


言葉には
責めるという働きがある


だから
言葉を嫌いになる時がある


言葉を吐く人が嫌いになる時がある


責めることにより
周りの環境を整備しようとするのだろう


時に大声で
怒鳴り散らし
非を責める


責めにより
責めた者のための環境が整えば
怒鳴り散らすことで
目的が達せられ
成功を収めることにもなるのだろうが
責めることにより
責め返され
責めた者のための環境が乱れることにもなりかねない


むしろ
責め返されることが多いのが
対等な人間関係なのだろう


売り言葉に買い言葉だ


権力があれば
責め返されるリスクは減るが
通常は
責め返される


そして
責め合いの戦争が始まる


自分が悪かったと思っても
引くに引けなくなり
戦争はエスカレーションしてゆく


そして
悪かったと思う良心が
取り残される


言い合いは
議論でもあるが
せめぎ合いの様相が強い


良心より
勝敗が気にかかる


他者との関係より
自分自身の自尊心が気にかかる


他者との関係が大事なのか?
私のプライドが大事なのか?


関係を殺すのか?
私を殺すのか?


私の正義とは
私のためなのか?
それとも他者との関係のためなのか?


様々な思いと共に
せめぎ合う


そして
正しさの毒にやられた時
嘘のやさしさが身に染みる


やさしさが大事なのか?
正しさが大事なのか?


言葉のせめぎあいのなかで
忘れかけられた良心が揺れ動く


一度放たれた言葉は
ハンマーで打ち砕こうにも壊れない


そんな言葉を引き留めようと
置いてけぼりの良心が
せめぎあいの中で
かすかにわずかに揺れ動く

×

非ログインユーザーとして返信する