生命と反応:言葉のシュミレーターが抱える義務
シュミレーターには
大きく2つの機能がある
現実を写し取る機能
と
未来を予測する機能だ
この2つの機能は
車の両輪のような関係にあり
現実をより詳細に写し取れば
より現実的な未来予測が可能になる
より現実的な未来予想を求めるには
より詳細に現実を写し取らなければならない
現実模写も
未来予想も
シュミレーターの目的となっている
シュミレーター機能が増せば増すほどに
シュミレーターは現実に近づき
シュミレーターは未来に近づく
そして
シュミレーターと現実の区別がつきにくくなってゆく
言葉のシュミレーターは
人間にとって
現実でなければならないものであるらしい
言葉のシュミレーターは
人間にとって
未来でなければならないものであるらしい
現実は
言葉を裏切ってはならない
言葉もまた
現実を裏切ってはならない
こうした義務の中で
人間と言葉が共進化を繰り返す