ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

思考と実体:考え事がもたらす前方不注意


考え事は
忘れることと
思い出すことを繰り返しているところがある


今在ると
今無いを繰り返しているのである


「無かった」ものが急に「在る」になり
「在った」ものが急に「無い」になる


実際には
光が当たりある様に見え
光が別のところにあたり
そこには光がなくなり見えなくなるようなものなのだろう


そんな光を
考え事の方に向けていると
実体を把握する感覚へのへの光が薄くなり
ボーとしてしまうことになる


車の運転中に考え事に夢中になると
前方不注意ということになる


それでも
無意識が働いているのか
考え事をしながらも
きちんと運転しているから不思議なものである


ただ
考え事のせいなのだろう
行き先を失念していて
曲がるべき角を素通りしてしまい
北道を引き返す羽目になることがある


行き先をきちんと考えていないと
道を違えてしまう


ここに
考えるとことの意義がある


思考が未来を変えるのである


そこで
未来を一生懸命に考えるのだが
今をおろそかにしてしまう事態も生まれてしまう


せめて運転している最中は
運転にかかわることだけに集中しようと考えるのだが
考え事というのは
自分で選んでいるようで
自分では選んでいないようなところがあり
すぐに別のことを考え出してしまう


多種多様に考える意義があるようで
その多種多様の意義の間を
つぎから次へと渡り歩いているのが私らしい


運転している間にも
運転とは無関係無い意義に
光を当てたりするのだから
不遜である


そんな不遜にもかかわらず
何とか事故を起こさずに
車を運転するのだから
何を考えるべきか?
何をすべきか?
などということは
独房の窓を
カーテンで閉めるようなもので
話半分に考えているのが良いのだろう


こうした「べきである」思考は
失敗のない機械を育てるための思考であろう


多少前方不注意があって
小さな失敗を繰り返すのも
人間らしさの発露であって仕方ないことと
自分を慰めてみるのも
少し自由な感じが嬉しくいことである

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