ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

記憶と実践:全てを語りえる世界は存在しない


全てを語るという事は
何も語らないという事である


なぜなら
何かを語ろうとするとき
立場が顕われるからである


全ては
全ての立場でなければならず
特定の立場が顕われた時
それは全てではなくなるからである


だから
全てはただ在るだけである


ただ在り
「あーだ」「こーだ」と言われても
ただ在るのである


そして
誰の味方ということもなく
誰の敵ということもなく
ただ在り
とある人に
優しく味方することもあれば
厳しく敵対することもある


別に
味方になろうとか
敵になろうとかすることなく
ただ在るにもかかわらず
とある人の在り様で
味方に見えたり
敵に見えたりするのである


その人も
全ての中の一部であるのだから
本当は
敵も味方もないのだろうけれど
その人に感情があり
敵味方を判断する理性があるから
味方に見えたり
敵に見えたりするものが
頭の中をかすめるのである


雨は敵であり味方である


風も
太陽も
敵であり味方であるけれど
本当は
どちらでもないのである

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