ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

言葉と意識:浮雲のように遷りゆく景色


空を眺め
「雲が浮いている」という言葉を思い立つことがある


こうした時でも
目を閉じると浮いていた雲は消え失せる


また目を開けると
「雲が浮いている」という意識が回復する


空に雲が浮いている間にも
言葉の「雲」も
意識の「雲」も
在れば在り
無ければ無い存在である


私次第で
現れてはまた消えてゆく存在である


「恋」も「愛」も
「妬み」も「恨み」も
私次第で
現れては消えてゆく
在れば在り
無ければ無い存在である


「雲」や「恋」など
私が紡ぐ言葉や意識は
私が派生させているものであるので
その言葉や意識そのものが
私の外にあるのではない


私の中で渦巻く言葉や意識が
互いに関係を築いているように
私の外の何かと
私の言葉や意識を
私が関係づけている


この関係づける能力において
生命は躍動している


DNAの塩基配列とタンパク質のアミノ酸も
意識と言葉と同じ様に関係づけられている


この関係づけを共有することで
言葉を交わすことが出来ている


ウイルスと細胞も
この関係づけを共有しているので
ウイルスは細胞に感染することが出来ている


そうだ
「雲が浮いている」で顕われるこの「雲」は
私に感染しているようなものなのだろう


ただ「雲」には感染し増殖しようとはしていない


この「雲」を感染させ増殖させるか否かは
私が決めている


「恋」も「妬み」も神仏も
「雲」と同じように私の中を
沸き上がり
流れ
やがて消えてゆくのだろう

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