その役割が降り注ぐその場所へ
「おにいちゃんなのだから
こうしなければいけないでしょ」
「おんなのこなのだから
そんなことしちゃだめよ」
さまざまなしきたりが
人々にそれぞれの役割を押し付ける
それに抵抗して
「どうしてそうなの?」と聞くと
「昔からそうそういうものだ」
ああ
たしかにそうなのだろう
こうして
カースト制などの
身分制度も維持されている
むかしからそういうものだ
むかしからそういうものだ
むかしからそういうものだ
私の指が5本であるのも
手や眼が二つであることも
やはり
むかしからそういうものだったのだ
むかしからそうだった
むかしからそうだった
むかしからそうだった
まあ、それもあるだろう
でも、ちがう道もあろうだろう
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メモ
その役割を担うのは誰か?
「だれが担ってもよい」
その役割をだれが担うのか
たまたまそこにいることで
重大な役割を負うこともある
映画や小説ではよくあることだ
現実においてもよくあることだ
そこで
色々な役割を求めている人の近くにいると
様々な役割を分担する機会に恵まれることになる
見知らぬ人の目も
しらずしらずのうちに
私に
何かしらの役割を押し付けてくれている
テレパシーなどないけれど
なぜかこころがつうじあう
昔から
きっとそうだった
降り注がられる役割に
嬉しさと悲しみがこみあげる
心地好い場所には
心地好い役割がある
心地好い場所を探しさまようのが動物だ
人間は心地好い場所をつくったりする
さあ
歩こうそして考えよう
その役割が降り注ぐ
その場所へ
タイガーウッズがマスターズで優勝した