運命の分かれ道
投げかけられた言葉に対して
自分を硬く閉ざすときもある
柔らかく受け入れるときもある
この受け取り方の違いで
同じ言葉を投げかけられた者の間に
個性が現れる
酵母菌の細胞も
同じように
硬軟で
個性が現れるという
DNAを取り囲むクロマチンという物質の構造が
硬い部分と柔らかい部分があるらしく
この硬柔の分布の違いで
酵母菌細胞に個性が現れるという
太古の昔から
同じ情報を持ちながら
個性が運用がされてきた
全てを大事にはできない
そんな時
何を大事にするのか
この選択が
太古の昔から
運命を変えてきた
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メモ
憲法は
抽象的な規定なので
運用に当たり解釈の余地が
普通の法律よりもとても大きい
そこで
拡大解釈するか否か
拡大解釈の方向が議論されることになる
同じ憲法を持ちながら
国のかたちは変わってゆくのだ
しかし限度がある
酵母菌は大腸菌になれないし
大腸菌は乳酸菌にはなれない
許された枠の中で
どのような個性を楽しむのか?
生き物には
規定された範囲の中で
個性を楽しむ自由がある
硬軟を楽しむ自由があり
その硬軟に責任を持つ未来が待っている