ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

巨大なるものの下で同じ景色が動き回る


月夜を散歩していると
お月様が散歩についてくる


どこに行っても
お月様がついてくる


電柱や
家の屋根は
歩を進めれば
はるか彼方に消え去るのだけれど
お月様は
同じような場所を陣取り
どこまでも散歩についてくる



電柱と一緒の散歩もできる


何の事なく簡単にできる


電柱の周りを
散歩し続ければ
電柱と一緒に散歩ができる



私は
私の意識と一緒に散歩をしている


私の意識は
お月様のような存在なのか?
それとも
電柱のような存在なのか?



私の意識は
いつも私についてくる
意識の中に私がいるのだろう


月の下で私が散歩をしているのだろう


私は
私の意識から離れずにいる
離れたくないと思っている


私は電柱に見えない糸でつながれているのだろう


私はいつだって
大きな存在に包まれているのであろう


眺めている
眺められている

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