言葉遊び
ですます調というのがある
最後はですである
最後はデスである
*
言葉は死んでいる
校正を重ね最後に死んでゆく
動かなくなるからである
この死んだ言葉に
気持ちが動く
動かない言葉と
動く気持ちが喧嘩をするからなのだろう
さて、この喧嘩
原因はどちらにあるのだろう?
言葉が死んでいるからいけないか
気持ちが生きているからいけないか
死んでいるものと
生きているものが喧嘩をする
どちらが正しいものなのだろう?
*
言葉は現実ではないから
言葉は常に遊びである
せめて
模倣現実になるくらいのものである
こんな言葉たちと遊んでいると
現実を殺してしまうことがある
登山をしていて命を落とすようなものである
滅多にはないことかもしれないが
遊ぶときには
火遊びにならないようにと
注意しなければならないらしい
だから
言葉遊びはほどほどがありがたい
厳格な言葉の専制君主は
まっぴら御免である