ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:移ろいゆく気持ちの中で


保健所の小さなケージの中で
大きな猫が二匹
身を寄せ合っている


季節のように
人の気持ちは移ろい
変わらぬ心の持ち主に悲しみをもたらす


商品棚に並んだ商品に手を伸ばし
またそれを元の場所に戻す
こんな些細な移ろいの中で
商品に心があるならば
商品は喜び
そして悲しむことになるのだろう


愛は儚いが故に
誓いを求めているのだろう


そして
その誓に忠実であるほどに
その愛に取り残される


保健所の小さなケージの中で
大きな猫が二匹
身を寄せ合っている


悲しみの源には
飼い猫でい続けようした猫に
甘えがあったのだろうか


毎年のように
魅力てな商品が発売され
それに人々が群がる


変わることに慣れてしまった人々が
流行のなかで
次から次へと移ろっている


気持ちは移ろう
ゆえに
矛が盾をうちやぶるのだけれど
やがて
盾が矛をはじき返さねばならぬのだろう


命は
円環の中にとどまりながらも移ろい
花開き
実を結ぶ


そして
移ろいに
取り残された悲しみは
風になり吹き荒れ
やがて消えてゆく


風は穏やかな方が良い


だからなのだろう
永遠を誓わせたくなり
永遠を誓いすらしたりする


永遠と悲しみが
円環をつくり連なりながら
未来を導く

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