ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

智による分別・規格化・厳格化


知は
一体としてあるものを分別する


地球を国や地方に分別し
生き物を
動物・植物・菌類に分別する


分別をするために
それぞれを定義して規格化する


知による規格の境界と
現実の連続性の間に
曖昧さを残しながら
現実を分別してゆく


この分別による
不平等が生じると
分別の元となった規格の良否にも
議論が及ぶことになる


もともと境がなかったところに
言葉が境を創るのだから
不平等が生じるのも
規格の良否の問題が生じるのも
知が元凶だ


それを
あってはならないことだと
知は自己弁護する
そして
知の体系はますます複雑に洗練されてゆく


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メモ


夏目漱石先生の名言
「情に掉させば流される
 智に働けば角が立つ
 意地を通せば窮屈だ」
この名言は
智による規格化に振り回される人間を
うまくとらえている


なんとなくではいけないから規格化する
規格化すると規格の境の右左で争いが生れる
それでも規格を重視して
もっと厳格化してゆくと
やがて自分にも危害が及んでくる
こんな風にも読み取れる


人の世は住みにくい
さりとて
人でないしの世はさらに住みにくい


智は言葉と同様に
災いの元であると同時に
恩恵の元であるから
むかしから
うまく付き合うことが求められてきた


智は絶対的ではない
、、、ということだろう


情に流されることもなければ
味気ない


情は
遺伝子が醸し出す分別だ


分別と分別が
うまくかみ合えばいいのだが
互いに意地を張り合うから
分別が成り立つから
なかなか意地の張り合いがなくならない

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