感情と思考と時代の流れ
繁栄してゆく国もあり
衰退してゆく国もある
成長してゆく人もいれば
老化してゆく人もいる
同じではいられない
時間が進むのだから
今日が昨日と同じであるはずはない
しかし
昨日と同じ今日を予想しながら
今日がゆっくり動き始める
*
昨日と
同じであるような今日を
みんなで予想している
そして
みんなで昨日を呼び起こし
昨日のような今日を創り出す
もしかしたら
昨日と同じような今日を
描けない無念さに
恨みを抱く
あるいは
昨日よりも
もっと都合の良い今日を描けそうな予感に
胸を躍らす
*
過去の踏襲の中に紛れ込む個性に関心が向けられながら
様々な感情が沸き立ち踊る
このような感情の堤に囲われて
秩序の河が
静かに
時に激しく
流れてゆく
感情の堤を
いつだれが
どのようにして築いてゆくのか?
その堤は
時の流れに抗い続けることができるだろうか?
様々な思考が
堤を観察し批判を繰り返す
そして
堤を補強してゆく
未来に向かう川
過去には流れない
しかし
過去が作り出す堤に沿って
過去を想いながら
川が流れる