記憶が存在している

記憶がなければ
未来に進めないことはないけれど
記憶と共に未来に進めば安心だ

でも
悪い記憶があると
未来へと足を踏み入れることに躊躇が生じる

記憶が
未来へ進む道程を
妨げるのか
推し進めるのかの分かれ目は
その記憶が
良き未来を予想させるものか
悪い未来を予想させるものかで決まってくる

一般に
記憶が多く存在する方が
未来の予想精度が向上する

たとえば、、、
気象衛星による情報収集とその集積が
天気予報の精度を向上させてきた

このように
存在する記憶の質や量の違いにより
異なる質の未来を予想しながら歩むことになる

科学技術の記憶は
人類の生活を大きく変えてきた

社会ばかりではなく
個人でも記憶は大切だ

個人が所蔵する記憶が
個人の生活を大きく変えてゆく

私は
今考えている私であって
私の記憶ではないけれど
私が蓄積した記憶で
今考えている私に大きな影響力持っている

どんな記憶を蓄え
どんな記憶を捨て去り
未来の私に備えてゆくのか

記憶が存在している

物質ばかりではなく記憶が存在している

私は考えながら
物質と記憶を相互作用させている

私のペットのカメも
臭いをかぎかぎ餌を食んでいる

私には見えないけれど
カメも
物質と記憶を相互作用させているようだ
もっとたくさんの記憶を
必死に集めているようにも思えてくる

私がカメに成り代わって考えているから
このように思えてくるのだろう
でも
それだけではないにちがいない

動物は皆
記憶の系譜の中で生きているのだ

これからも
生きてきた記憶を辿りながら
未来を生き抜いてゆくのだろう