ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

脱中心化:義務と自由


義務が
秩序を維持しながら
帰納法を実践している


昨日と同じ義務が
今日も継承され
あの人と同じ義務が
この人にも適応され
同じ秩序が広がって
世界が構築されている


猫と共存しているネズミは
猫から隠れ逃げながら
その命を紡いでいる


隠れることも
逃げることも義務の一種だ


義務を果たせなければ
帰納法の実践が途絶え
その世界から消えてゆく


ネズミを捕らえ腹を満たしている猫もまた
ネズミ捕獲の義務を果たせなければ
その世界から消えてゆく


だから
猫とネズミが共存するために
猫もネズミも
その数を増やし
不幸と幸運をそれぞれ分担しながら共存している


このような共進化により
互いに数を増やし
共栄を果たしてきたのだ


数を増やすことにより
義務に報じなくてもよい個体を確保してきたのだ


自由な個体の誕生だ


義務を果たすことにより作られる秩序の渦から逃れるように
自由な個体がその渦から離れ別の世界に旅立ち続ける


旅立った先で
別の秩序を作り世界を築き維持できればそれでいい


別の秩序を造れず
旅に倒れるのも自由の証だ


私は自由を求めているだろうか?
それとも
自律を縛る義務から逃れたいのだろうか?


秩序の渦の中心を眺め
秩序の渦の外側を眺め
葛藤を繰り返す

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