ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

生命と反応:目的のある世界と目的のない世界


目的のない世界には
飛び切りの自由があり
目的のある世界では
その目的において
自由は制限される


目的のある世界は
エントロピーが低く
目的のない世界は
エントロピーが高いということになる


自然状態では
エントロピーは高くなるということなので
目的がない方が自然状態に近いということなのだろう


だから
目的があるということの方が
特殊な状態ということになる


海辺では
日中は陸が暖められるために
海風が海から陸に向かって吹くことになる


このように
風に一定方向のベクトルが発生するということは
エントロピーが下がった状態である


目的が
何らかの傾向性を持たせる動因の象徴ととらえるならば
日中の陸の気温上昇が
目的が発生させたということができるだろう


そう考えれば
目的は
自然発生する類の存在と位置付けられる


気まぐれに
何かをやりたくなるのも
そんな自然発生的な目的である


こうした
自然発生する目的は
通常すぐに消えてなくなる


こうした目的が
持続的に存続するところに
生命の尊厳が存在している


反応が連鎖し
目的も次々と連鎖しながら
存続し続けているのが
生命である


目的の希薄な世界の中で
目的の渦を力強く巻いているのが
生命である


身体と
身体でない空間の間には
大きな断絶がある


この断絶に見られるエントロピーの大きな差を
生命の目的が形成しているのである


目的を達するための機能が
循環しながら
身体のエントロピーを低下させ続けている


目的に紐づけされていない機能が
でたらめに実践されても
身体の様な
低いエントロピーを維持できない


身体を維持する機能を
総和的に取りまとめている目的が存在してこそ
身体と
身体でない空間の間に
大きな断絶が形成されるのである


夢を追いかける集団と
夢も何もない集団の間にも
大きな断絶がある


誇りのある集団と
誇りのない集団の間にも
大きな断絶がある


そして
それぞれの間に
自由度にも
大きな差が生まれている


夢も
誇りも
自由を奪う目的である

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