意識することも
知覚することもできないけれど
私の身体の中で
細胞が分裂を繰り返しているらしい

絶えず
古いものが壊され
新しいものに置き換えられているらしい

リニューアルを繰り返し
維持している秩序

細胞の中の細胞内小器官は
古くなり損傷した細胞内小器官を認識し
それを壊す働きを持っている

このような
古くなった自分を認識する能力も
広義の感覚だ

細胞の中の小さなん世界も
感覚が目を光らせて
排除してリニューアルすべきものを
探し続けながら
秩序が維持されているらしい

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メモ

システムにとって
有用なものたちが集まって
システムにより維持されているから
システムが持続できる
だから
このシステムに危害を及ぼすものを
排除するのも
システムの役割だ

システムが
有用なものを保守して
有害なものを排除するのは
システムが維持される基本的な道理ということだ

このような道理が減退すると
システムの機能は衰えて
小さくなりすぎると
烏合の衆のような塊になる
逆に
とても大きいと
軍隊のような規律が現れる

新しい有用なものが
絶えず新生してくる世界の中で
ゆっくりとシステムの時間がすぎてゆく

木々の緑もシステムだ
新緑が
秋に色づき落葉するまでの間
様々に移ろう景色に
一枚一枚の葉が
それぞれのドラマを演じている

懸命に不都合を排除し
都合の良いものに向かい
門戸を広げて伸びてゆくのだ