ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

モノマーをポリマーに添付してゆく思考過程


思考に際限がないという観念には
時間を無限に使用する必要が伴う


時間が思考を制約しているからだ


「一定の時間内に思考できることは限られている」
この命題を思考するためにも時間の経過を必要とする


細分された時間の中では
思考も分断されてしまい
細分のされ方次第では
思考は無意味化する
例えば
時間の区切りにより
「しこう」が「し」と「こ」と「う」に細分されかねない


思考はポリマーとして存在しているということになる


モノマーが集結する一要素として
時間が必要とされているのである


アカデミーは
モノマーを物理的に集めポリマーに仕立てる場である


アカデミーの場に
時間の経過とともに
その場に即したモノマーやポリマーが集積して
さらに大きなポリマーへと成長してゆく


知を愛するということは
モノマーやポリマーの寄せ集めを
より大きなポリマーへと育てる喜びなのだろう


時間がかかる


人類は
たくさんの人生の繰り返し
時間を乗り越えてきた


これもポリマーなのだろう


ジグソーパズルを
組み立てては
また壊す


モノマーをポリマーに仕立てては
また壊す


哲学の歴史も
壊してはまた組み立てる
ポリマーを育てる喜びなのだろう


知は組み立てる楽しみだ

×

非ログインユーザーとして返信する