ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

枠の中に納まる


本能が
自由の叫びをあげ
それを
法律が鎮めている


 気持ちはわかるのだけれど
 守らなければならない掟がある


法律に縛られた魂は
次第に萎えてゆくだろうか
それとも
怒りの炎を上げるだろうか


野生の暴れ馬も
飼いならされ
従順で懸命な馬となる


構造が主体を支配する


法律が心を支配する


法律の定めるところの枠の中で
窮屈そうに自我が息づく時がある


自我は
そもそも
枠に収まるように設計されているのだろう


いつの間にか
慣れ親しんだ日常が出来上がる
日常から離れると
ウキウキすることもあるが
不安になることもある


日常の枠を
自我が知覚をしている


自我は枠を認識するようにできているのだろう
そして
その枠の中に納まることを
普通のことだと認識できるように設計されているのだろう


何時だって
私が一番の普通であり
変わっているのは
周りの人たちだ


縛られた枠の中で
自我が普通を演じている


借り物の普通を
いつの間にか
自分のものにして
自我が普通を演じている

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