ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

記憶と実践:隠されていた激情たち


理想と現実の間を行き来し
本音と建前の間を行き来しながら
葛藤を繰り返し
理想も現実も
本音も建前も
記憶として未来へと運ばれてゆく


こうした記憶達の狭間を埋めるように
思考が右往左往を繰り返す


「こうした方が良かったのではないか」


「かりにあの時ああしていたら
 今頃どうなっていただろう」


何が最善であったのかを思考しながら
暫定的な最善を塗り替えながら記憶してゆく


こうして
より素晴らしい実践を希求し続ける


このような実践の改善を
集団で行うことにより
社会が進化してゆく


例外を無視し
あるいは
例外に配慮しながら
あるべき秩序を
法に依り実践してゆく
あるいは
道徳に依り実践してゆく


葛藤の中
思考が右往左往するように
例外と法の間を
社会も行き来を繰り返し
時代が動いてゆく


実践の中で封じ込められていても
例外の記憶は運ばれ
断続的に実践されるのである


この実践が時代を動かしてゆく


武力による解決もまた
封じ込めていても
断続的に実践される


虐げられていた激情が
突如噴出する


選ばれなかった選択肢も
思考されながら記憶され
次の時代へと運ばれてゆく


無くなるのではない
隠されているだけなのである

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