ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

記憶と実践:規律と調和を産む記憶への服従


クラッシック音楽と
ジャズの演奏の大きな違いに
自由がある


異論や例外はあるのだろうが
印象として
クラッシック音楽の自由は
作曲者や指揮者に在り
演奏家にはない


これに対して
ジャズの演奏では
演奏者に自由がある


概して言うと
クラッシック音楽では
規律が賛美され
ジャズ演奏では
自由が賛美される


いずれにおいても
聴衆は
消えてゆく音を記憶しながら
次の音を追う
そして
旋律を記憶してゆく


さらには
そうした記憶の中から
良い演奏というものえりすぐりながら記憶してゆく


評判の良い演奏をえりすぐるもの
自分の感性で選ぶのも自由である


評判の良い演奏をえりすぐる者は
そうした世界を維持してゆき
自分の感性で選ぶ者もまた
そうした世界を維持してゆく


前者はクラッシック的な世界であり
後者はジャズ的な世界なのだろう


独裁社会にはその世界観があり
民主主義にはその世界観がある


調和が重んじられるのか
自由が重んじられるのかで
世界の在り様は変わってゆく


オーケストラの部活では
陰湿ないじめが起きやすいと聞いたことがある


規律と調和が重んじられるからなのだろう


調和を乱す者は排除された方が
調和が保てるということなのかもしれない


宝塚歌劇団は
オーケルトらの部活よりも
規律と調和が求められる世界の様である


こうした世界に比べ
ジャズを演奏する人々は自由な印象があるが
自由過ぎるところも否めない


真面目さがどこか欠けている


世間的な真面目さのことである


オーケストラであろうが
ジャズであろうが
素晴らしい演奏には
真面目に自身に向き合う真面目さに満ちている

×

非ログインユーザーとして返信する