ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

言葉と意識:重層化してゆく循環たち


太陽の周りを
地球が回り続けている


その地球の周りを
月が回り続けている


それぞれ回り続ける理由は
重力と遠心力のバランスが取れているということであり
目的因がない


偶然に
循環が成立し
継続している最中が今なのである


この無目的な循環が原因となり
四季が現れ
潮の満ち引きが現れている


循環というものは
無目的に形成され
さらなる循環を引き起こしてゆくものらしい


しかし
電気回路の電子の循環は
目的をもって回っている


小鳥たちのさえずりにも
人間の会話にも
目的があり
情報の循環が形成されている


こうした
循環の一部は
規定された軌跡を予定し
それを実践することで
目的因を果たしながら
循環を維持する能動性を実践している


より細部の微小循環
全体にかかわる大きな循環が重なり合い
より複雑な循環が
多目的的に実践されている


こうした目的がなくなれば
太陽が亡くなった地球のように
循環は消滅するだろう


四季の移ろいに合わせて
衣食住を変えてゆく


移ろいに合わせるという目的において
四季の循環に呼応するように
新たな循環を形成するのも
目的の趣ということだろう


意識には
目的を作る能力がある


目的を作り
ぐるぐる回る循環を
いくつも作り
それらを幾重に重ねる能力が
意識にはあるらしい


それに呼応して
言葉が重層化している


言葉の循環を追いかけ
されなる言葉の循環を作り続ける

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