ダーウィンズフィンチは 豊富にある食べ物に応じて そのくちばしを それを食べるのに適した形へと 進化させてきたと考えられている この例でも分かるように 環境に応じて 臨機応変に対応できると「生き易さ」が向上する 氷結の地には 氷結の地の流儀があり 南国の地には 南国の地の流儀があり 砂漠の国には ... 続きをみる
2021年3月のブログ記事
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人間には 英知があり 住んでいる場所を もっと住み易い場所に変える能力がある しかも 他人がやっている工夫を 自分でも真似する能力があるものだから 人間が住んでいる場所は 次から次へと工夫が施され 人間が棲み易いように どんどんどんどん変えてゆく このようにして 人工的に整備された場所を 居住地と... 続きをみる
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去るも地獄 残るも地獄 そんな状況には陥りたくない それでも あちらを立てればこちらが立たず こちらを立てればあちらが立たず という状況が世間に溢れているので どこかで 去るも地獄 残るも地獄 というようなことになってしまう だから 地獄もそれなりに過ごしやすいと ありがたい そんなふうに あちら... 続きをみる
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「しなければならない」という戒律の世界は それが守られない世界があることが前提となっている 過去の行いを責める時 戒律が守られなかった事実があり 未来の行いを戒める時 戒律を守れないように行動したい欲望がある 過去の行いや 未来への欲望が 反射的な行動であるとするならば 戒律に従った行動は 条件反... 続きをみる
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ある目標を達成するために 様々な実践を重ねてゆく必要がある そんな状況の中で 必要なことを実践できないと 「障害がある」と評価されることになる エベレスト登頂という目標達成のためには 足腰の強さだけではなく 薄い空気にも対応する力が必要だ 薄い空気に対応する能力がなければ エベレスト登頂においては... 続きをみる
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実存には 未来を導く力があり 実在には 地に足をつける力がある だから 実存に偏れば 前のめりになり転んでしまうリスクがあり 実在に偏れば 地面に足が吸い付いてしまい 前に進めなくなるリスクが生まれる * 人間は 同じような体を持ち合わせ 同じような感覚を持ち合わせているから 同じような夢を語り合... 続きをみる
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ニワトリの卵の中には ニワトリは実在してはいなけれど ニワトリの何たるかが実存しているから 卵からニワトリがそだってくる * ニワトリの卵のなかに ヒヨコになる仕組みも ヒヨコがさらに成長して ニワトリになる仕組みも存在しているのだけれど ヒヨコ自体も ニワトリ自体も 卵の中には存在しない ニワト... 続きをみる
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夢は実存であり 実現した夢は実在だ 月面着陸 火星探査 空飛ぶ自動車 現実の限界を超えようと 夢を描き この描かれた夢が 精密に計画された実存へと描き直され 現実の中に実在に導いてきた あれがこうなれば これがそうなって そのタイミングで あれをもうちょっとこうすれば これはこうなって あんなこと... 続きをみる
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結果的に 生命が追及する「あるべき姿」は その生命が生きる環境と合致している 実在ではなく 実存である「あるべき姿」には 合目的性が備わっている こも実存としての「あるべき姿」を実在させるには 様々な反応が適切に組み合わせ 実在する物質を支配しなければならず この支配するための技術が要求される 生... 続きをみる
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「今ある姿」とは違った 「あるべき姿」を思い描くことができる 「今ある姿」を 「あるべき姿」に近づけようと 努力を重ねたり 嘘をついたり 護摩化したりしてもする 「あるべき姿」を追い求めるのは 何も人間の意識だけのことではない 大腸菌も 闇雲に栄養をたくさん取って大きくなるわけではなく 大腸菌とし... 続きをみる
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多細胞生物の主体は個体であり 細胞は縁の下の力持ちで あまり主体として見られることはない このように 一般的に 支配が成立すると 支配する存在は際立ち 支配された存在は無いが如くに認識される コップ一杯の水を飲み干すと 水はなくなくなり 飲まれた水は私の体の一部になり 私の身体が 私飲んだ水を支配... 続きをみる
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空の色が青いのは 大気を通過する間に 長波長の波が減退し 比較的波長の短い青色の波が残るから 、、、でもあるけれど 視神経がその波長を青色と認識できるからであり その認識されて色を「青」と表現するからでもある 波長の減退は 自然現象なのだけれど その後に続く現象は人間の身体的な現象だ このような人... 続きをみる
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雨だれが ポツリまたポツリと水たまりに落ちている 水は水と重なり合うことができず 水と水がぶつると 弾け合い 音が生まれる 水から生まれた音は 弾け合うことなく 重なり合い 進む先々で生まれる音を飲み込みながら 拡がってゆく 滝つぼには にぎやかな音の群れが鳴り響いている 音ばかりではない 弾け合... 続きをみる
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政府が何をするのかで 生活が変わる そのことを コロナ禍が改めて知らしめた 政治で生活が変わると感じれば 嫌でも政治への関心が盛り上がる 政策だけではない 高みの見物をしているような政治家に対し 妬み嫉みの感情が高揚する 禍は 感情の増幅器なのだろう 平和で幸せな感情というよりもむしろ 悲しくて憎... 続きをみる
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噂には 生命のようなところがある 命が命を呼ぶように 噂が噂を呼びながら拡散し 興味深い噂の傍らで どうでもよい噂は消えてなくなる 面白い噂は 尾ひれがつきながら拡散し その尾ひれの面白さに応じて さらに拡散してゆく 増殖する噂と 絶滅してゆく噂があるところなど 生命の自然選択そのものだ 面白い尾... 続きをみる
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図書館に行くと 本の香りに包まれる 所狭しと並べられている一冊一冊の本には それぞれの世界が広がっていて その刺激的な世界を感じとるためには その本を読まなければならない 人類の歩みの中で 残されてきた書物は その一つ一つが見えない山であり その書物が描く意味の世界は 大きな山脈だ そこに山がある... 続きをみる
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様々な生きざまがあり 称賛される生き方もあれば 蔑まれる生き方もある こんなことを言っては 社会的にはよろしくなのだけれど どちらかというと 蔑まれる生き方の方が 自由な感じがする 称賛されるには 自分の物差しではなく 他人の物差しで自分を測らなければならない分 自由でなくなるからだ 自分の物差し... 続きをみる
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世界中の人が交流するようになって 世界中に息づくあらゆる病原菌が身近になってきてしまった コンピューターウイルスがそうであるように 病原菌もきちんとした規則に則った秩序であるから 恐ろしい 無秩序な病原菌には 感染力がない 秩序があり きちんとしたプロトコールに従い 人体に侵入し 増殖し 人体の秩... 続きをみる
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生き物というものは 総じて奇妙な存在だから 遠くの国に行くと 奇妙な生き物に囲まれることになる だから 植物も動物も景色も新鮮に映る そんな奇妙な国で しばらく暮らしていると そこにある景色にも馴染み 奇妙な生き物たちも ありふれた普通の生き物に思えてくるから 馴れというものは便利で不思議な機能だ... 続きをみる
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基本的人権は 義務を履行することなく得ることができる いわば「タダ」でもらえる権利だ ただ 「タダ」で貰えるものなので 努力して得られる権利に比べたら 使い勝手が悪いところがある 権利に性能があるとするならば 「タダ」の権利は性能が悪いということだ たとえば 職業選択の自由はあるのだけれど 運転免... 続きをみる
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枯れ木に花を咲かせましょう はなさかじいさんは 特殊技能を手に入れた超人だ 通常は 陽が長くなり 暖かくなるので花が咲くのに 灰を撒けば 枯れ木が反応して 花を咲かせるというのは 非現実的な特殊能力だ このような特殊能力を 自分が持ちたいと思えるように人間はできているらしく さまざまな特殊能力を持... 続きをみる
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言葉を正しく使うには 周りに合わせることが基本である 厠 便所 WC トイレ いとおかし もののあはれなり ディスられた ヤバい 時代時代で 言葉の使用頻度は変わって来るし 意味や使用する状況が変わって来る 言葉は絶対的な存在ではない 時代とその場の雰囲気に合わせて 言葉を選ぶのが 言葉の正しい使... 続きをみる
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言葉を聞くと 自動的に その意味を頭の中に思い描いてしまう 意味が 言葉を発した人ばかりではなく 言葉を聞いた人にも発生するようにできているから 会話が成り立つ 同じ言葉を聞くと 同じ意味を思い描くという能動的反応が 自動的に起きるように頭の中にうまく仕組まれているから 会話が成立しているというこ... 続きをみる
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人間は助け合いながら禍を克服してきた クジャクは 美しく目立つ飾り羽を拡げ 点滴の目を引くという大きなコストを支払いながらも 堂々と生き続ける 「生きることはそんなに難しくない簡単なことさ」と 力強さくアピールしているようだ そんなクジャクのように 人間は 他人を助け 生き抜く力に余力があることを... 続きをみる
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人間の歴史は闘争の歴史だ そして その歴史の中に神様が現れる トランプゲームの「大貧民」を知っている人なら 権力が、いかに不平等をもたらすかを知っている そして その不平等が 大貧民が大富豪に打ち勝つことを きわめて困難にしていることを知っている 大方の場合 権力者が闘争の勝者となる しかし 時と... 続きをみる
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「生まれ変わったら、鳥になりたい」 ラジオから こんな言葉が流れてきた 「ああ、鳥か。どんな鳥だろう?」と 私は頭の中で反芻しながら 「鳥になるなら、何の鳥になりたい?」と 隣の人に声をかけた 「ええ?何だろう」 しばらく考えていた隣人が 「カラスかな」と反応してくれた 「あれれ、意外だなあ。じゃ... 続きをみる
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昔々、「言葉」にも意識があり 「言葉」も生き生きと成長していたので いつか「人間」になれると信じていた そんな言葉を傍らで見ていた「人間」は 「がんばれ」と励ましてくれたりもしたけれど 「無理だから、諦めなさい」と元も子もないことをいったりもした 「言葉」は 「がんばれ」と励ましてくれる人が好きだ... 続きをみる
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品種改良にかかわる笑い話がある 大きなメロンの実が ブドウのようにたくさん実らせようと メロンとブドウを掛け合わせたら 小さなブドウの実が メロンのようにところどころに実った 現在から未来に続く道筋には たくさんの因果律が関与しているから 実現する可能性のある未来の数は 関与す... 続きをみる
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意識が 「考える故に我在り」と考えている間にも 私の細胞の中のミトコンドリアは 一生懸命ATPを産生している 顕微鏡が発明される前 ミトコンドリアという言葉がない時代にも ミトコンドリアは 一生懸命にATPを産生し続けていた もう かれこれ20億年以上 ミトコンドリアは ATPを産生し続けているら... 続きをみる
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「やらせてもらっている」という表現と 「やらされている」という表現がある 前者は自発的な動作で 後者は被支配的で受動的な動作であり 非情に大きく違う動作に感じる しかし たとえば その動作が掃除をするという場合 掃除をやらせてもらっている場合でも 掃除をやらされている場合でも 脳からの刺激にを受け... 続きをみる
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言葉は 次から次へ伝わる反応の連鎖として 頭の中を流れている その流れの中で 整理してきたものを 口に出したり 文章にしたりしている だから 言葉の中心は 頭の中にあるように ついつい感じてしまうのだけれど 言葉の中心は 社会の中に漠然と広がっている 物質ではない空気の中にある 頭の中で起こってい... 続きをみる