ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2020年4月のブログ記事

  • 命たちの攻防

    ウイルスにとって 人間の細胞は餌ということらしい 生餌だ モンシロチョウの幼虫に産み付けられた アオムシコマユバチの卵から孵化した このハチの幼虫は モンシロチョウの幼虫を 生きたままくらい成長し やがて蛹となり 成虫となる モンシロチョウの幼虫は その途上で息絶える 不思議なことに このアオムシ... 続きをみる

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  • 三日坊主

    人と人が接しながら 文化がはぐくまれている その接点が 禍を広めることもある 紛争や 疫病が 人から人へと伝播する 疫病は 病原体により 紛争は 言葉により 拡散してゆく 言葉は 素晴らしいことばかりを 拡散してくれれば良いのだけれど 素晴らしくないことも 拡散している そんな中で えり好みをしな... 続きをみる

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  • 来し方の情報がもたらす相対効

    理屈というものは 身体の一部にこびりついている類のもので 全身にいきわたっているものではないらしい だからしばしば 「理屈ではわかってはいるのだが、、、」 と言うことになる そんな理屈を 自分の全身に行渡らせようとするのは無論のこと 他人の身体にまで行渡らせようとする理屈があるようなのだから ご苦... 続きをみる

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  • 動けるということの意味

    時代が早く進む時と なかなか進まない時とがある 前の時代の列車から ゆっくりと 次の時代の列車へと 人々が乗り換えてゆくときもあれば 我先にと 駆け込むように 次の時代の列車へと 人々が堰を切って流れてゆくときもある なぜ列車を乗り換えなければならないのだろう? 列車ではなく 船なのかもしれない ... 続きをみる

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  • 強者の正義

    強い者が嫌いだ その強さを隠すことなく 威厳を振る舞い 周囲を黙らせながら 私を責め立てる 逃げ場のない私は その強さに屈しながら その猛者の正義に従う そんな私は 私が嫌いで 強い者はもっと嫌いだ 強いという正義が無性に嫌いになる たとえば 圧倒的強さの前に 弱い虫たちが死んでゆく 死にたくなけ... 続きをみる

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  • 便利の輪の中で

    私の身体は 意識としての私の支配下にありそうなのだけれど 思うようには動いてくれない だから ゴルフボールも 打つ前に描いたようには飛んで行かない 「支配下にある」とは 信じているだけのことで 実際に支配下にあるかどうかは疑わしい それでも 支配下にあると信じられるものを増やし 私の周りを便利に仕... 続きをみる

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  • 集団的自己肯定感

    様々な宗教に 選民思想が紛れ込んでいる 「私たちは素晴らしい」 この「私たち」の存在根拠となる選民思想があって 「私たち」に属していることの誇りを体感する この高揚感が宗教に求められてきたのだろう 人間は 集団化することにより 自然と対峙する力を増強してきた進化の歴史がある その過程で 「私たち」... 続きをみる

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  • 羅針盤としての思考

    過去の自分と 現在の自分は 異なるところがある そんな過去の自分を 恥じることもあり 逆に 現在の自分を 恥じることもある 自分は成長したと 喜ぶこともあり 自分は堕落したと 嘆くこともある 一日一日の積み重ねが 一年となり 一年一年の積み重ねが 十年になる 変化には方角がある 北へ向かう方角も ... 続きをみる

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  • 過去や未来は現在ではないけれど

    未来を夢見ることができる 現在を認識できる 過去を思い出すことができる 過去と未来には違いもあるが 現実との対比においては 過去も未来も 五感の認識対象ではなく 空想的な対象だ 過去は記憶や記録から再築され 未来は希望や経験から創作される 空想の出来事だ このような空想が 現在の五感による認識にま... 続きをみる

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  • 哲学の本質

    哲学の本質は 欲望と自然とのせめぎ合いにある 人文科学は 主体としての欲望と 客体としての人間(他者、集団)とのせめぎ合いであり 自然科学は 人間の欲望と 人間以外の存在(他の生物、非生命物質)とのせめぎ合いである このようなせめぎ合いは 時間と空間の中で営まれる限りにおいて 時間と空間において語... 続きをみる

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  • 経験と観念の共鳴

    自然と人間の欲望の間には 調和だけでなく確執もある 自然の法則は 必ずしも 人間の欲望に従順ではないからであり そして 人間の欲望もまた 必ずしも 自然の法則に従わないからである このような調和と確執が 思考において整理されている すなわち 思考は 自然の法則と 人間の欲望が 調和をする場所であり... 続きをみる

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  • 共感の渦が不自然へといざなう

    集団の中で 個人はその集団に埋没しなければならない 程度の差はあるのだろうが 埋没するから集団に溶け込める 集団の川の中で 溺れそうになりながら 流されている者もいれば 嬉々として 悠々と泳いでいる者もいる 溺れそうな者を 助けながら泳ぐ者もいれば 自分が泳ぐのに精いっぱいな者もいる 皆が同じでは... 続きをみる

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  • 人はなぜ歌を唄うのだろう?

    徒党を組み 正義の歌を唄う そしてまた 別の集団が徒党を創り 別の正義の歌を唄う 互いに 歌を聴くこともなく 歌を披露しあうこともなければ それぞれの歌を ただ唄えばよい しかし 歌と歌が出会い 矛盾があからさまになると 歌が人と人を争わせることになる 人が歌を唄い 歌が人を操る 操られ争い その... 続きをみる

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  • 刺激と反応の蓋然性形成による秩序化

    英語は難しい 書いてある文字を ゆっくり読むのも一苦労なのに 流ちょうに話されると お手上げになる ゆっくり考える時間も与えられないからでもあるけれど あの奇妙な発音を聞き取れないからだ しかも 単語を一つ一つ区切って発音してくれず 複数個の単語をひとつの単語のようにしゃべってくれたりする こんな... 続きをみる

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  • 平等という足かせ

    医療にはお金がかかる そこで 経済格差があると 医療の恩恵を受けることができる人と 医療の恩恵を受けることができない人がでて 医療格差が生まれる 同じように 法的恩恵を受けるためにも 弁護士費用などお金がかかる だから 医療格差と同じように 経済格差があると 法的恩恵にも格差が生まれる 国民皆保険... 続きをみる

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  • 生得的適応技術と習得的適応技術

    人間のために 経済があってほしい 経済が好回転するために 人間が存在するのではなく 人間が存続するために 経済が存在していてほしいということだ しかし 経済と人間が別物である以上 経済が人間に淘汰圧をかけてくるから 経済のために人間も働かざるを得なくなる この働きに応じて 経済が人間を推し量ってい... 続きをみる

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  • 集団的自己肯定感

    自分は素晴らしい この根拠のない思いを突き詰めてゆくと 自分を創造した存在への尊敬に辿り着く きっと この辿り着い先に神様がいて 神様は素晴らしいと説いてくれている 元々自己肯定感が起源なのであろうから 神様の自己肯定感はすさまじい勢いで 神様を信じる者にいきわたる 神様は素晴らしい 自分は素晴ら... 続きをみる

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  • 自己肯定感と自己否定感のバランス

    人間は 理性が発達していて 自分がしたことを 反省したり 後悔したりできる生き物だ だから 他の動物たちのように 自己肯定感ばかりに囚われて生きているわけにはいかなくなった 理性が発達した来たばかりに この生きる原動力たる自己肯定感を 自己否定感が蝕んでしまう事態が起こってしまう 能天気に 自分は... 続きをみる

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  • 反出生主義と反出征主義

    反出征主義には賛同したいが 反出生主義には反逆したい 反出征は 戦地への出征反対であり 戦地では 幸福の量よりも 不幸の量が多いので 出征したくないし反対したい 反出生主義は 人が生きるということは 幸福の量より 不幸の量が多いので 出産を控えるべきだという主義主張だ こうしてみると 出征も 出生... 続きをみる

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  • コロナと経済

    分業と人々の交流の昂ぶりにより 経済活動が発展してきた 人々の交流が コロナ対策で分断されると 経済活動に支えられた生活は 不安定になる この不安定の要因は 分業の良否が問い直されるからだ 分業の必要性が問い直されるからだ マスクやトイレ紙のようにパニックで 機能不全に陥り分業が立ち行かなくなる場... 続きをみる

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  • 生きてきた証

    空気や食べ物が無くなれば生きていけない 様々なものに依存して 初めて生きながらえていられる だから 依存できていたものが 依存できないくなってくると 不安が広がる 生きていかなければいいだけの話なのだけれど こんな話は大嫌いだから 不安が広がる 生きてゆくことは そんな不安を乗り越えてゆくことだ ... 続きをみる

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  • 根拠のない自己肯定感

    蠅や蚊も 懸命に頑張って生き抜こうとしている 化石生物となってしまった三葉虫も 太古の世界で生きていた頃には 懸命に生き残ろうと 複眼を光らせ活動していたことだろう 根拠のない自己肯定感 この感覚を きっと 蠅や蚊も持っているのだろう 三葉虫も持っていたのだろう 「私が生きていることは素晴らしい!... 続きをみる

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  • 忖度しない疫害を葬る

    犬は 飼い主に忖度するからかわいい 猫も ツンデレとする時もあるけれど 飼い主に忖度してくれる時があるから とてもかわいい 飼い主が中心に据えられ そこへの忖度により ペットの世界が成立している 蠅や蚊は 人間に忖度しないから ペットの世界が成立していない 人間への忖度は ペット世界に限られ 絶対... 続きをみる

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  • コロナが運んできた課題

    徒党を組み 人は強くなる そして 徒党の中に潜り込み 弱くても とても強くなった気になろうとする 徒党を組み 人間様を謳歌している最中に コロナウイルスがやって来た 不意を突かれ 徒党を組んだ人間様が まだまだ まごまごしている まごまごしている人間様が 弱く見えてくる 徒党が弱弱しく思えてくる ... 続きをみる

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  • 選別の客体としての主体

    人が人を選別してゆくことがある 恋愛や婚姻はその最たるものだ 同じように 経済が人を選別してゆくことがある 時流に乗った職業もあれば はやらない職業もある はたまた同じように ウイルスが人を選別してゆくことがある 同じウイルスに罹患しても 重症化する人と なんともない人もいる 免疫細胞は 自己を認... 続きをみる

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  • 他者を求める自意識

    自慢するということと 褒められるということの間に 調和が生じたたり 齟齬が生まれたりする 自慢と褒賞の関係は 愛すると愛される関係に似ている 努力することと 報われることの関係も同じだ 自慢したり 愛したり 自分をムチ打ち努力したりしている自意識は それだけでは孤独だ この孤独から逃れようと 褒め... 続きをみる

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  • 正直は争いの始まり

    噓つきは泥棒の始まりなら 正直は争いの始まりだ 争いは 「正しい」と別の「正しい」の喧嘩だ だから 「これが正しい」と聞いたら 「どんなところが  どんなところで都合がいいのか」考えてみるといい 「都合がいい」 「便利である」 「有益だ」と自己評価の言葉たちを 他者に向けて共用しようとするときに ... 続きをみる

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  • 夢の進み方

    どこに進んでいるのかわからないままに どこかへと進んでいる あの方向へ進みたいと思いつつも なぜか 別の方向へ歩を進めている ケージの中を 歩き回る亀のように 狭められた秩序の中で 壁にぶつかり その壁に押し戻されながら 未来に向かっている 食べていられる それだけで満足 贅沢に慣れた心が 現実か... 続きをみる

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  • 祈りの場所

    不思議な場所がある 隠れながら たくましくなる場所がある 何も隠れる必要もないのだが 所作を隠したがる場所がある 台所とお便所だ 台所は 生命の死骸をお料理に変える場所だ お便所は 消化した生命の残骸を捨てる場所だ 口から肛門へつづく消化管の 入口と出口にまつわる場所である 生きる生々しさを 覆い... 続きをみる

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  • 幸運の結晶

    できないことを やらなければならない状況に陥ることがある しかし 「できないこと」はできないのだから 「やらなければならない」を誤魔化すより仕方がない 上手く誤魔化せればいいのであるが なかなか上手くいかず行き詰まることもある そうしたら逃げればいい 上手い逃げ方が見つかれば幸せだ この成果が い... 続きをみる

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  • 苦痛という工夫

    痛いとか 不安とかがなければ 死ぬことも さして怖いものではなくなるだろう しかし 現実には 痛みがあり 不安がある だから そこから逃れようと 懸命に生きている 知性は このような機構をより確実に推し進めるための オプション機関であろう 人間以外の動物も 自分がいいものといやなものを区別しながら... 続きをみる

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  • 不足を満たす

    思考もお腹がすくらしい そして 満たされるまで 何かを探し続けている 美味しそうな何かを探し続ける 人により 好みが違うらしい こってりとしたもの 甘いもの 辛いもの しょっぱいもの すっぱいもの あっさりしたもの 時と場合により 好みも変わる 同席する人によっても 好みが変わる 舌で味わう刺激 ... 続きをみる

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