潔癖症な人ほど 自らの汚れと向き合っているのだろう 自らの汚れに気が付かなければ あるいはそれを気にしなければ それを振り払い 清らかさを保つことはできない 汚れを受け入れ 汚れたままの姿で過ごすことは 潔癖症な人にはできないだろう 潔癖症とは言えない私ですら 自分の薄汚れた姿に自己嫌悪を感じるこ... 続きをみる
2022年8月のブログ記事
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昨日 苔に覆われた原生林にいた 全く 人の手が入っていない訳ではないが 私がいる時間 私以外の人間には出会わなかった 鳥の声に交じり 低空飛行の飛行機の音が聞こえてきたが 総じて静かな場所だった 絶え間なく 小川のせせらぎが聞こえていた 私は漠然と 「この林と一体になりたい」と感じた 甲梶田のは ... 続きをみる
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人間が支配できていない闇が 妖怪が棲む隙間となっている 子供のころ闇夜を一人で歩いていると 暗闇の中から 得体のしれないものが 突如現れるのではないか という 恐怖に怯えた 大便をしている時 突然の停電で真っ暗になり 便器の奥底から 血塗られた手が伸びてくるのではないか という 妄想に怯えた 漫画... 続きをみる
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正義は 諮られ 承認され 義務となり循環する 諮られ 無視された正義は宙を漂い 諮られ 拒絶された正義は排斥される ユダヤ教の正義も キリスト教の正義も イスラム教の正義も 仏教やヒンズー教の正義も 諮られた先で 承認され義務となり循環しているが 拒絶された先では排斥される 法律も道徳も倫理も 承... 続きをみる
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支配下にあるものに対しては 諮ることもなく ただ指図すれば 秩序は維持される 指図できない支配下にないものに対しては 内部の循環が要求する欲望を 外部に表出して 良いものやら 悪いものやら迷いながら 恐る恐る実践し 不言的に外部に諮ったりする 許されないことであれば それを諦め別の方法で 内部の循... 続きをみる
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太陽は爆発している最中なのだろう いずれ巨大化して 地球を飲み込んでしまうと聞いたことがある 原子爆弾の爆破も 超低速度で再現すれば 熱や爆風が到達するまでの間は 明るい光が 点として 太陽のように光ることになる 太陽の爆発は まだまだ序の口で熾火のような状態なので 程よい暖かさを地球の届けてくれ... 続きをみる
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欲望が 生命の環を動かし続けている 食欲がなければ 体を維持できないし 性欲がなければ 次世代に命をつなげてゆくことができない 生きてゆくためには 欲望を満たさなければならない義務がある 翌々や性欲ばかりではない その他にも 様々な欲があり それぞれに生命維持にとって 重要な役割を演じている 独占... 続きをみる
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法律は大切だ とはいえ 法律も 人情にほだされることもあり 力に屈することもある 経済も 人情にほだされてこそ輝きを放ち 力に屈しながら循環を続けている 人情も 力も 人間の欲の表れだ 人間の欲は 人間が生きるための義務の履行を促す手段である だからなのだろう 人間が生きる義務を 円滑に回すように... 続きをみる
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クエン酸回路が回り 有機物が 二酸化炭素と水に分解され ATPが生合成される このATPをエネルギーとして活用することにより 様々な生命活動が営まれ 細胞は分裂しながら増えてゆくこともできている このように 生命活動の源であるATP産生にために クエン酸回路を回す酵素群が働いている このような酵素... 続きをみる
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地球上の 水の循環がなくなったなら 今の美しさは潰えてしまうのだろう 水を循環させなければならない はたして 何のために 水を循環させなければならないのだろう? 私が生きるため 人類が生きるため こんな自己中心的な思いではなく 美しい地球のために 水を循環させなければならない こんな崇高な理想を掲... 続きをみる
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義務は 持つものであり 持たせるものである 義務履行の確立が高いと 忠誠心が高いということになる 赤信号になれば 走らせている車を止めなければならない この義務を必ず履行すれば 信号機に対する忠誠心が高いということになる もとい 道路交通法に対する忠誠心が高いということになる 条件反射で有名なパブ... 続きをみる
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生命は 自由を嫌う 秩序を好むからだ 「自由になりたい」と思うのは 今属している秩序が嫌なだけで 無秩序な自由を求めているのではない もっとも別の 自分にとって都合の良い秩序 自分をもっと大切に扱い 保護してくれる秩序を求めるために 今の秩序を逃げ出したいだけだ 森の中に逃げ 自由になりたいわけで... 続きをみる
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台風と台風でない場所の境界は あいまいだ 低気圧と高気圧の間にも 境目というものはあるのだろうが はっきりとはしていない 地形でいえば どこからが山で どこからが谷なのか はっきりしないようなものだ 山の中腹の同じ場所でも 山頂を中心に眺めれば山の一部で 谷底を中心に眺めれば谷の一部になる 地政学... 続きをみる
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「私」は内部で 「あなた」は外部だ その外部の外側に さらに 「彼」や「彼女」がいる 「私」は 外部を見渡し 「あなた」を見出し 「彼」や「彼女」も眺めている 「私」がいると懸命に考えていたデカルトは 私には「彼」である 死んで今はいなくとも「彼」である そんな彼の墓標の前に立ち 「あなたは。。。... 続きをみる
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意識は 支配されている 痛みは 意識に降りてくる存在であり 意識が作り出した知性ではない 「美」も同じだ 「うまい」も 意識が作り出した知性ではない 「うれしい」「楽しい」 「悲しい」「辛い」 みんな 意識を支配しようとやってくる実存だ むろん 知性を積み重ね感じる感動もあるけれど そんな感情にも... 続きをみる
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内部を創造する 境界線を引き その内部を 外部とは異なるものにする 庭にフェンスを設け 内側と外側を区別する 内部は管理され 外部は放置され あるいは 他の内部により管理される 私の部屋に ゴキブリやネズミが現れたら それらを必死で排除するだろう 私の部屋の内部は 神聖な領域であり 悪... 続きをみる
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義務は秩序を造り 権利は秩序の継続を促す 権利が満たされてこそ 義務は承継され 秩序が維持されてこそ 権利が満たされる 権利と義務は 相補的な関係で 秩序の内部を循環している 契約による 権利義務の発生は 外部を内部化させる営みだ 約款契約は 契約よりも少し全体主義的手法による内部化だ 法律は さ... 続きをみる
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内部にとって 内部を維持するための義務は正義であり この義務が履行される環境を維持することは正義である 犬や猫のといったペットは 治療不可能となると しばしば安楽死の対象となる 競走馬も 苦痛しかない生を避け 安楽死させたというニュースを聞くことがある 安楽死は違法行為であり 忌避すべき行為である... 続きをみる
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義務にがんじがらめになっている内部と 義務から解放されている自由な外部の境界がある 内部の秩序が通用しない外部の様子を 内部からうかがう手段として 感覚器がある 目や耳や鼻から 外部の様子を内部に取り込む 逆に言うと 目や耳や鼻を閉じると 外部の様子が内部に届かなくなる 内部は 常に 外部の無秩序... 続きをみる
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食事は 生存のための義務だ ところが 内部から湧き上がる食欲があるので あまり義務感は感じない 排泄も 生存のための義務ではあるが 内部から湧き上がる排泄欲が 義務感を打ち消してくれているので 「ああ また排泄しなければならないのか なんでこんな面倒なことをしなければならないんだ」 などと 酒... 続きをみる
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言葉の世界は 義務の森だ 文字の形は制限され 発音も決まったものだ 文法を遵守しなければならず 間や 音の高低もきちんと整えなければ 伝えようとすることが伝わらない そのうえで 面白さや わかりやすさが求められたりするから 義務のてんこ盛りになる 科学論文や 判決文では 他の解釈を許さない 表現の... 続きをみる
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水には 大地を潤す性質もあれば 蒸発して大地から離れてゆく性質もある 植物の中にも たくさんの水分が含まれているけれど 刈られた草から水分が蒸発すると カラカラの干し草になる 草が生きるためには 水分を確保する義務がある 根には陰圧が働き 水分を吸収するようにできており 葉の裏側には気孔があり 水... 続きをみる
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義務で結びつけられた物質が塊りとなって 私の右手を形成している 粘土で形作られた右手の彫刻とは 結び付ける義務の質的違いがある 粘土には結合するという性質があり これが彫刻を維持する役割を担っている このような粘土を かき集めて 彫刻は塊りとなっている 彫刻は粘土だけからできているが 右手は多様な... 続きをみる
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生きているという現象を内部とすると 外部は死だ 生きているという現象を維持するために 様々な義務が果たされている この義務が履行されなくなると 死という生の外部へと移行することになる 死に恐怖を覚えるのは 生という義務を履行するようする仕込みなのだろう 本能として仕込まれた義務を履行すると 喜びを... 続きをみる
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「狭き門より入れ」という状況を コンピュータのプログラムは形成している プログラムを走らせるために入力する数字あるいは文字は プログラムにより管理されている 入力されるべきものが入力されないと たとえば 「これは適切な入力ではありません」というようなメッセージを コンピュータは事務的に返してくる ... 続きをみる
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コンピュータのプログラムにも 様々な言語があるらしい ベーシック言語はその一つだ input A これは Aという変数の入力する という意味で キーボードからAの数字として’9’を入力すると A=9としてその後のプログラムに応じて 数字が処理されてゆく このような場合において プログラムを内部とす... 続きをみる
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我慢して 息を止めていると 苦しくなる 苦しくなると 息をしたいと思い始め やがて 我慢できなくなるほどの苦痛を感じるようになる 血液中の酸素濃度が低下して 苦しくなり苦痛を感じると言ことなので たとえば 人工心肺装置のような機械を使い 血液中の酸素濃度を維持すれば 息を止めた時の息苦しさは 息を... 続きをみる
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私は 私の右手のことを どれほど知っているだろうか? たしかに 箸を持とうとすれば 右手はうまく動いてくれるし 字を書こうとすれば 上手にはいかなくとも それなりに字を書いてくれる 目を閉じていても どの指が伸び どの指が閉じているかもわかる しかし どの様に血管が伸び どの程度の血液が流れている... 続きをみる
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ある種のリクガメには老化がないという 年齢が増すほどに 死亡率が上がるのが おおくの動物の宿命だが 年齢が増しても 死亡率が上がらないリクガメがいるようだ この種のリクガメは みんながみんな若者かもしれないし みんながみんな老人かもしれない 若者と老人の区別がないのかもしれない 「若者なのに年寄り... 続きをみる
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神経系やホルモン系 それに血管系 さまざまな循環が 身体の内部で完結している 様々な生化学反応の循環も 細胞の内部で完結している 循環が完結するには 始まりと終わりが結びつかなくてはならず 制御が必要だ このような制御の集合体として 身体が維持されている このような体内の循環と比較して 体外の循環... 続きをみる
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現象が決められた相関関係に従い連鎖する内部と 相関関係に乏しい現象が頻発する外部に分断されている 身体の内部は それぞれの部位の機能を 特定の身体の秩序維持のために忠実に実施しているが 身体の外部は 特定の身体の秩序とは無関係の現象に満ち溢れている 内部は目的因の特定性の高い現象に満ち溢れ 外部は... 続きをみる