ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2018年2月のブログ記事

  • 波紋が重なる水面に映る月影

    飽きるというのがある 退屈というのもある かといって 危険でドキドキするのも考えものだ 平等というのがある 公平というのがある 規格通りの路線がある なんとも平凡で波風のない暮らしがある 普通というものに自由はあるのだろうか? 普通であろうとすれば それは普通への自由だ 普通でなければならないと思... 続きをみる

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  • ご都合主義の最適化戦略

    環境が変われば 戦略を変更したほうが 生命は生き残りやすくなる この繰り返しを 長い時間かけてやってきたのが進化の過程だ 遺伝子の変化は 世代を変えるたびに一回ずつしかチャンスがない だから世代を変えながらでないと進化が進まない この効率の悪さを乗り越えたのが 人間の記憶と意識だ 人間は 頭の中の... 続きをみる

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  • 発すれば通ず、、、、

    年を取り 物忘れがひどくなるにつれ 「あれ」とか「これ」を多用するようになる 言いたいことは頭の中にきちんとあるのだが 言葉にならない 言いたいことと 言葉は別物らしい 記憶と意識が別物だということだろう 意識に戻ってくる記憶もあれば 覚えたけれど出てこない言葉がそうであるように 意識に戻ってはこ... 続きをみる

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  • 命は反応の束である

    春、暖かくなると桜が咲きます 秋、陽が短くなると菊が咲きます 抽象的に表現すると 環境に応じて生命が反応します もっと抽象的に表現すると 原因が結果をうみます 極楽鳥の雄の求愛ダンスに 雌が反応します 雌にとり雄は環境です 言葉を発する人と 言葉を聞く人の関係も同じです 環境の刺激に反応しながら命... 続きをみる

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  • 本能は遺伝子の贈り物

    本能が無い人間はどうだろうか? リンゴを食べないアダムとイブだ 子供のころ 植物のような葉緑体を持ち 働かなくても生きていけるようになればいいと思ったことがある 水と太陽があればお腹が満たされる 霞を食べる仙人のような暮らしができる ついでに不老不死になればいい 自分が生きていればそれでよく 子供... 続きをみる

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  • 因果律への志向性を生む目的律

    日が暮れると星が出る ならば 星を見るには日が暮れるのを待つことになる 因果律を応用して 目的を達成することはままある 因果律を厳密な必然性を伴うものと考えるなら 日が暮れると星が出る というのは経験則にとどまるのだろう まあ 地球が回るという原因は 思考の外にあっても 成立する因果律だ 「a」の... 続きをみる

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  • 言葉による二律同梱

    基本的に 言葉は動きのない静的存在であり 動的な世界とは齟齬が生じる たとえば 「雨が降っている」と記載する この言葉は雨がやんでもそのままだ だから 「何時いっか雨が降っている」などとごまかしたりする このような意味でいうと 「雨が降っている」は写真のようなもので 「何時いっか雨が降っている」は... 続きをみる

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  • 感情は状態である

    雨が降っている状態を 雨降りと表現する 悲しんでいる状態を 悲しいと表現する 感情は状態を表しているのだ 何かに飢えている状態であったり 何かに満足している状態であったり 何かに不備が生じている状態であったり 様々な状態があり 様々な状態に即した表現がある 感情は身体にかかわる状態であり 身体の内... 続きをみる

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  • 調和律の起源としての一致性への意志

    オーケストラの調和は 複数の意志の共調による 指揮者はこの共調の象徴であり 共調の主体はあくまでも演奏者の実践にゆだねれれる 個々の演奏者の演奏の実践は 各演奏者の持つ情報に従った演奏の実践である そのタイミングは他の演奏者との共調により整えられる 共調は共通の情報の共有による この実践は 各演奏... 続きをみる

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  • 私に同梱されるレッテルの数々

    私は私である この文には自由な私を感じる これには理由がある 次の文をみればわかるかもしれない 私は会社員である もっといろいろある 私は管理者である 私は指揮者である 私は下僕である 私は経営者である 私は夫である 私は妻である 私は子である 私は母である 私は父である 戸籍はレッテルを安定化す... 続きをみる

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  • 土地の境界線という人為的概念世界

    この境界標とあの境界標を結んだ線がこの土地の境界線だね このように語られた時の境界線は 人為的な創造物に他ならず 人間の行為なしには語り得ない この意味で 境界にまつわる人間関係は 人間の創造に基づくものであり 人間が調整してゆくより他にやりようがない そこで 人はこの調整をする根拠を 人智のなか... 続きをみる

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  • 予定調和の予行演習

    九九を習ったのは 小学校の低学年だったろうか 先生に続いて復唱した 確認テストもした 間違えてばかりで嫌になった 覚えてスラスラとそらんじている学友が恨めしかった もとへ それ程うらやましくもなくどうでも良かったので 怒られてもどこ吹く風であった そんなありさまを 父親にひどく叱られ おかげで 遅... 続きをみる

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  • 「私の」というレッテルを同梱する登記

    小学校の入学準備として 文房具に名前を書く作業がある 今は名前シールを張っているようだけれど 「これは誰のもの」 こういったレッテルを張り付ける行為ということで同じだ この行為は子供たちの間で 物の取り合いが起こるのを未然に防ぐのにおおいに役立つ 大人でも同じだ 不動産登記は土地や建物にレッテルを... 続きをみる

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  • 眠れぬ夜の怪物フェイク

    一度寝ついた脳が 夜中に目覚めて眠れなくなることがある 迷惑な話だ 眠ろう眠ろう 眠れ眠れ などと思うほど 眠れなくなる そのうえ、おかしなことを考え始める どうでもよいような嘘なのか真なのかわからないことを考える 先日も、原子核の周りをまわっている電子に悩まされた 電子のスピンがどんなものなのか... 続きをみる

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  • 二つの動詞の同梱

    飲んだら乗るな という標語があります 飲んでも飲まれるな というのもあります 読んでも読まれるな というのもありうべきか、、、 言葉通りに「読まれるな」を解釈すると 意味不明かもしれません 読んでも飲まれるな という感じかもしれません しかし 豚を食べても豚にならないように そうそう本を鵜呑みにで... 続きをみる

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  • 因果律の起源としての創造

    カルガモのひなは 親鳥の後をついて歩く この行動は 親について歩くという本能的行動と 親を認識する「刷り込み」の成果による 「刷り込み」というのは ひなが卵から孵化したとき 始めて見たものを親と認識する機能だ ひなが生まれて始めた見たものが人間ならば その人間を親として認識してしまう そして、その... 続きをみる

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  • 知識とはさみは使いようである

    論語読みの論語知らず というのがある 今風に言えば 法律家の法律知らず といったところか このことばは 単純な観察ではなく 警句を含んでいる 何を警告しているか いろいろだ ひとつには 文字にが意味するものに囚われすぎて それの実現が至高の目的になってしまうことだ 堅苦しいばかりの正義の実現より ... 続きをみる

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  • 恋は妄想 叶うは夢か現実か

    恋をしているころ 白日夢を見た 恋が叶う夢を見た 現実は違っていた 夢は夢 現実は現実 病的妄想状態では 現実と夢を区別できないという 現実と夢を区別する基準は何か どうやって区別できているのか 考えてみると不思議でよくわからない ほっぺたをつねって痛いかどうか そんなことで区別をしていない 直観... 続きをみる

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  • システムがもたらす恩恵の彼方にある今

    生物にとって 今生きているということが成功だ この成功のために 大きく分類すると 二つの戦略がある 多産戦略と生存率向上戦略だ 多産戦略は たくさん生まれれば たくさん死んでも 生き残る個体がいるという計算だ 生存率向上戦略は たくさん生まれずとも 死ぬ個体が少なければ 生き残る個体がいるという計... 続きをみる

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  • 大地に根ざす野の花

    花三態 切り花 鉢の花 野の花 切り花は優美であるが命は短い 鉢の花は美しいがその命は世話をする人に活かせる命だ 野の花は大地に育まれ自分の力で咲いている 独力で生きることは容易ではない それでも完全なまでの誰かの支配下は窮屈だ 時にその支配から離れて、羽を伸ばしたい それには、自分の力をつけなけ... 続きをみる

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  • 言語体系を未来へ送る

    言葉は 未来を描ける 過去も描ける アナウンサーの訓練として 常々日常の実況中継を頭の中で実践するというのがあるらしい 現在を言葉に置き換えてゆくのだ うまい下手があるので 何回も繰り返し うまくなるように鍛える必要があるのだろう しかし限度がある 百聞は一見に如かずということだ 鍛えられていない... 続きをみる

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  • 全体の利益と部分の利益

    意識は 身体という空間を支配する王様のようにふるまう 裸の王様だ 何でも知っているようなつもりになっている 熱にうなされたり 臓器の痛みに悩まされ 何も考えられない そんな状態のことを からりと忘れて 身体に対して権威を振りかざし 忠誠の度合いさえ推し量る この狭い小さな世界の 神様にでもなったつ... 続きをみる

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  • 情報の選択は未来への賭博である

    生き物は地上の情報産業だ 情報は自然選択に供されると ダーウィンとウォレスが発見した 情報は親から子へと遺伝すると メンデルが発見した 情報は追加追加で高度に組織化すると ヘッケルが発見した 情報が命を生産する 文明も情報産業だ 命をベースにした神経系が 遺伝子とは別系列の情報産業を可能とした 情... 続きをみる

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  • 英雄という捨て石

    子供のころテレビのヒーローに憧れた 危険を顧みず正義を貫き 誰からも応援され喝さいを浴びるヒーロー そんなヒーローの原形をペンギンの行動に見て 一つ大人になった気がした 氷の割れ目のわきでたくさんのペンギンたちが 押しくらまんじゅうをするという 氷の割れ目から海に入らなければ魚を捕れない しかし、... 続きをみる

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  • 知を語り合う学生時代

    昔の学生は哲学を語り合ったようで デカンショ節というのがあった デカルト カント ショーペンハウアー の頭を取ったようだ 私の学生の頃は 英語のメッセイジソングを語り合ったりした 代表的なものに ボブ ディランやジョンレノンがいる 今はゲームの完成度や裏技を語り合うのだろうか 無論そればかりではな... 続きをみる

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  • 自生的秩序と紛争

    子供の遊びの中でルールが生まれる 子供の遊びの中で仲良しと敵が生まれる 大人の真似だろうか? 水と油ははじきあい アルコールと水は混じりあう 親和性と反発性が ものの配置を一定方向に促す 親水性は親水性で集まり 疎水性は疎水性で集まり たんぱく質の立体構造が秩序だって現れる 同じ趣向の仲間が集団に... 続きをみる

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  • 間にある問い

    男と女の間には 深くて暗い溝があるという 男と男の間にもあり 女と女の間にもあり 国と国の間にもある 幼と老の間にもあり 若い私と今の私と未来の私の間にもある 親と子の間にもある 無論、私と物質の間にもある 溝があるからなのか 渡るすべを模索するのが人間らしい 渡り切らずとも声を掛け合うことができ... 続きをみる

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  • 守られるべき同胞を定める自由

    基本的人権があり 法がそれを守るという チンパンジーにも ハエやカにも生きる権利がある 基本権である 法が守るか否かは人が決める 法により守られる権利は 努力して獲得して さらに 努力して維持してゆかねかなけれならない この努力の一つとして 理論武装がなされ 多面的に精査される チンパンジーも努力... 続きをみる

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