ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2020年7月のブログ記事

  • 多様性と同一性

    生きることに必死であった時代には 多様性を楽しむ余裕などなかったろう 生きるためにとって 足かせとなるような 長い爪や きらびやかなファッション ダイエットや エクササイズ スポーツ観戦や 海外旅行 カラオケや コンサート 多様性は 豊かさの象徴だ 逆に言えば 豊かさが後退すれば 多様性も後退する... 続きをみる

    nice! 2
  • 記憶という実存

    懐かしい友人と 30年ぶりに話す 30年を超えて 記憶が次から次へと蘇る 記憶という存在は 現れたり消えたりする 不確かな存在だ しかし 現実を 大きく動かす力がある 振りかざすことができる力を 何処へ向けてゆくのかを決める際に 記憶が大きな影響力を持っている 記憶による力の振り分けが 現実を 次... 続きをみる

    nice! 1
  • 動的存在と静的虚構

    動きが存在する 動きには色々あり 様々なカテゴリーに分けられる 動きは選択できることもある この動きの選択には 自由があり 制限がある 動きは存在である むしろ 動きが存在である 存在は時間とともにあり 同じ動きの繰り返している存在が 時間をまたいで認識されている いくつもの動きが 複合的に組織化... 続きをみる

    nice! 1
  • 法と権力

    悪いことをしてしまっても 捕まらないようにと守ってくれている人がいると 安心して 悪いことができてしまう その守ってくれている人を 裏切らず 忠誠を誓い 傅いていれば安泰だ このような 法の適応に不平等をもたらす権力が存在すると やがて 身勝手な考えが充満してゆくことになる そもそも人間が身勝手な... 続きをみる

    nice! 1
  • 自然との対話

    ゴルフボールから 目を離さないように 必死に目を凝らし スウィングをする うまくいけば ご満悦 失敗すれば 「目が離れた」と言い訳をする しかし どうして 動かないボールを こんなにも一生懸命に 見つめ続けなければならないのだろう 野球のボールは 動いているのだから それを一生懸命見る必要がある ... 続きをみる

    nice! 2
  • 付け焼刃な日々

    相手の想定を超えると 強い印象を残すことができる これを実践し 強い印象を残してくれた方々が沢山思い出される 反対に この実践に失敗した人々のことは なかなか思い出せない 私も随分と 無理をして 背伸びをして この実践を試みて 失敗した 付け焼刃 普段の鍛錬が無く 格好だけをつけても 苦しいだけだ... 続きをみる

    nice! 1
  • 私の中の多様性

    社会に多様性を認めるように 自分の中の多様性も大事にしたい ひとつの価値観に寄り添い それを突き詰めてばかりいると その価値観が崩壊したときに 何も残らないから 捨てられて企業戦士の末路 敗戦後の価値観転覆 災害時の頼りなさ コロナ禍のやるせなさ 異常事態において 楽しむべき自分が見つからない だ... 続きをみる

    nice! 2
  • 人為淘汰と機械生産、言語学習

    人為選択により 植物の品種改良が進み おいしい食べ物が増えてきた かわいらしく 個性的なペットも様々登場してきた 人為淘汰は 私たちの暮らしに潤いを添えてくれている これも 私たち人間の一人一人に 好き嫌いを判別する能力が備わっているからなせる業だ この好き嫌いを発揮して 人為選択が様々な局面で生... 続きをみる

    nice! 1
  • 大きな思想と小さな思想

    小さなつづらと 大きなつづらが並んでいて どちらかを貰えるとしたら どちらを選ぶだろうか? 「舌切り雀」の物語を思い出してしまえば 大きく「小さなつづら」に惹かれることになる 控え目の性分が賛美され 訓化されてきた 昔話には 生きる知恵が詰まっている 資本主義とは異なる文化が 心の奥底に仕舞われて... 続きをみる

    nice! 3
  • 慣性の生き物

    考えるという工程は とかく省略される性質があるようだ いちいち考えていると 疲れてしまう 自動車の運転も 初心者の頃は 考えに考えながら あたふたと運転していたが 慣れてくると あまり考えず ただ何となく運転して 訳なくうまくやっている 考えるということは 慣れる工程の一翼を担っていて 慣れてしま... 続きをみる

    nice! 2
  • しつらえの輪廻の中で浮沈するクオリア

    大量生産というものは 何も産業革命の専売特許ではない 大量生産 大量消費 生命は太古の昔から 生命は 大量に繁殖し 大量に死滅を繰り返している いわば 大量生産 大量消費だ 再生産された秩序が 壊れる前に 同じ秩序が再生産されることで 維持されている秩序には 大量生産技術が欠かせない このような技... 続きをみる

    nice! 1
  • 掃除

    ホコリというものは 部屋の隅や 物と物のわずかな隙間が好みの様で そういった場所に こぞって集まり 集団を形成している このような場所は 河で言ったら 淀みということになるのだろう 身体にも このような淀みがあって 生命力の流れが滞り 不要なものが溜まり 固くこわばってしまう場所があるのだろう 歳... 続きをみる

    nice! 1
  • 肉は腐り、思想は忘れられてゆく

    肉は 腐る宿命にある だから 色々と工夫を重ねて 肉を腐らないように保存する 腐るのは 腐敗を導く細菌が原因だ だから この細菌と肉が接触しないようにすると 肉は腐らずにいる 冷凍したり 真空パックにしたり 紫外線を当てたりする 体内では 免疫細胞が 腐敗菌を殺して繁殖を防いだりしている * 歳を... 続きをみる

    nice! 2
  • アカデミズム

    マニアの知識は凄い 凄いからマニアなのだろうが 素人から見ればどうでもよいことが どうでもよいことではなく 僅かな差異がきっちり分別され整理されている 傍目から見れば マニアの凄さは 漠然とした迫力に過ぎないけれど マニアがマニアをみれば その凄さを具体的に説明できるのだろう 逆に マニアとしての... 続きをみる

    nice! 2
  • 自由と不自由の間で

    自由が制限されている その制限を取っ払えば 随分と楽になる でも 私以外の人の自由は そのまま制限していないと不便で仕方ない だから 仕方なく 今のままで我慢を重ねる * 猫を見ていると 猫になりたくなる 猫なりに我慢している風なところもあるが 人間様にしてみたら そんなの たやすい我慢だ 私なら... 続きをみる

    nice! 1
  • 分散と集中

    凸レンズで火を熾せる レンズと黒い紙の間の距離を調整して 太陽の光を黒い紙の一点に集中させると 煙が出始め やがて紙が燃え始める 分散している光を 一点に集中させ 点火する大きな力となる 人の群れも てんでバラバラに動いている時と 同じ方向に向いて整列して行進している時では 集団の力の強さが全然違... 続きをみる

    nice! 1
  • 化石の形相

    彫刻は外側から形を作り 生命は内側から形を作る 化石はその中間だ 人の心は化石のようだ 外側から内側へと 石化が進む

    nice! 2
  • 馬鹿を治療する

    馬鹿は死ななければ治らないと云う 馬鹿にはつける薬もないと云う ということで 馬鹿は一種の病気の様である 病気ということになれば どんな病気か考えてみたくなる 馬鹿本人に 身体的な不調や不都合があるかといえば 特になかろう では どこに不調や不都合があるかといえば 社会である かように 馬鹿は 身... 続きをみる

    nice! 3
  • 流れの中で

    資本は 弱者を魅了する強者に集まる ので 資本は 強者を通じて弱者に流れる 巨大企業の労働者 巨大企業の傘下の企業 これら企業の労働者 様々な企業の顧客 広大な裾野へと 資本は力となって流れてゆく そして その力は汗となり 水蒸気となって資本の元へと還流する * 力には どこかへ向かう意思がある ... 続きをみる

    nice! 2
  • 価値観の共有と対峙

    健康は 失って初めて気が付くもので 備わっている時には気づかぬものだ 価値観というものにも似たところがあり 同じように共有していると気が付かず 持っている価値観が相違するとよく気が付くようにできている だから 皆が 同じ価値観を持っている社会は 平穏で健康だ 逆に 同じ社会の中で 違う価値観を超え... 続きをみる

    nice! 3
  • やわらかな生命の尊厳

    秩序を維持するためには その秩序を整備してゆかなければならない 整備をしなければ 秩序はほころび壊れてゆくから 整備は休めないものであり 骨も折れる 整備する存在は貴重だから これを増やしてゆかなければ 秩序は乱れる だから 社会は 秩序を守る人を褒賞し 秩序を壊す人を懲罰する 褒章や懲罰とまでは... 続きをみる

    nice! 2
  • フェアウェイを歩くコスト

    平等というのは難しい 同じことを頼まれても 奇麗なおねいさんに頼まれる時と だらしないおじさんに頼まれる時では やる気に違いが出る 怖いお兄さんに頼まれるのも 威風堂々としたおばさんに頼まれるのも また 違った趣になる 知識があり 経験があり 知能があるから かえって 誰に対しても同じになれない ... 続きをみる

    nice! 1
  • 整理整頓という創造源

    誰しもがゴミを出す 糞尿と同様で 奇麗にしている人は ゴミをきちんと片付けているから奇麗なのであり ゴミを出さないわけではないだろう だから ゴミを出さないように注意深くしているだけでは 散らかってしまう それを片付けるかどうかで ゴミがたまってゆくか ごみが無くなってゆくかが決まってくる 創造の... 続きをみる

    nice! 2
  • 死への歩み

    死に向かい 一歩一歩 歩を進めている 毎日毎日 歩を進めている 一歩一歩 工夫して もっともっと 遠くまで歩けるようにと願いを込める かっこ悪くてもいい 急がなくてもいい 無理をしなくてもいい 飽きないように 楽しく 一歩ずつ 一歩ずつ 歩を進めてゆく 遠くまで 遠くまで 歩いて行けますようにと ... 続きをみる

    nice! 1
  • 災害ボランティアの感染リスク

    世界は リスクに満ちているから 手が届く世界を広げるためには リスクと向き合う勇気が必要だ 災害が一段落すると 豪雨災害の後片付けを ボランティアの方々が手伝う姿が テレビに映し出される コロナ禍の中で このボランティアへの躊躇が 報道されている 人と人の接触を避けるということは 助け合いを遮るこ... 続きをみる

    nice! 2
  • 正解のないことに正しさを付与する

    支配者というものは 横柄なところがないと務まらない 正解のないことを 正解にし続けなければならないからだ この正解を大切に維持するために 些細な間違いを認め この些細な部分を修正することはあるだろう しかし 大きな部分を曲げてまで 小さな正解を維持することは無いだろう 様々な正解を主張する猛者が ... 続きをみる

    nice! 1
  • 関係性を増幅する言葉たち

    「蔑む」という言葉がある この意味するところは 言葉の世界にのみ存在してはいない 現実の世界を反映した言葉である 「差別」という言葉もまた 言葉の世界にのみ存在していない ある主体が ある客体を蔑む時 主体は客体との関係において 主体の側が 自由のみならず優位性を取得する 言葉ではなく 現実におい... 続きをみる

    nice! 1
  • 欠陥品が存続する条件

    自分に欠陥があることを認めないと 前に進めない むしろ 欠陥があるから 前に進もうとする 欠陥というと いささか悲しげだけれど 足りないところがあるということだ もっともっと 足りていないものを補充して もっともっと 完璧な存在になろうと努力をする 欠陥があっても それを補う何かを補充する そんな... 続きをみる

    nice! 2
  • 暴力と思考

    殴られると痛いし ピストルで撃たれれば死んでしまう こんなか弱い身体しか 与えられていない だから 暴力は嫌いだ 嫌いというより恐ろしい 避けたい 暴力を避けるためには 暴力を与える何かを やっつけるか 仲良くなるかしなければならない 思考は暴力を避けるようとはするのでけれど 避けようとすればする... 続きをみる

    nice! 2
  • 同じで有ろうとする力

    秩序は 同じで有ろうとする力が働いていて 同じ状態を維持している * 組織は 組織を守る力が必要だ 組織を守る力は 内的な力と 外的な力がある 内的な力は 組織構成員の組織への忠誠の求心力であり 外的な力は 組織部外者からの信頼の求心力だ 組織が組織構成員を守ると 内的力は向上し この向上を追い風... 続きをみる

    nice! 2
  • 法律の役割

    人種差別を背景に アメリカで暴動がおこった * 法律は 人を区別する権能を誰かに付与することで 人を区別する手段でもある 誰にこの権能を付与するかで 区別の結果が違ってくる * 上級国民が 被害者である場合と 加害者である場合がある 同じ罪状に属することを ある身分に属する人がする場合もあれば そ... 続きをみる

    nice! 2
  • 非日常への憧憬

    歓楽街には 非日常がある 非日常は 日常ではないから 憧れる 日常にしてしまったら もったいない だから 少し遠くにおいておく * 何の変哲もない日常の一部分が コロナ騒ぎで消失した その部分に費やされていた 時間と費用が 私の下に戻ってきた * 堕落するということも 日常の遷移なのだろう 成長す... 続きをみる

    nice! 2
  • 伝統論

    文化というものは 根拠がよくわからないところがある 突き詰めていくと 往々にして 「昔からそうだから」 という伝統論にたどり着く 命のセントラルドグマを維持している アミノ酸のコード表にしても 「植物も動物も菌類も同じコード表を使っている」 「昔からそうである」 ということなので 命の原理も伝統論... 続きをみる

    nice! 2
  • 裁量と自由の物語

    裁量のなかに 肩身の狭い自由がある 自由は 裁量をもっともっと広げようと 暴れまわり 裁量を困らせる 困り果てた裁量は 少し自由に幅を持たせてあげる そうすると しばらく自由は静かにしているけれど また 肩身が狭いと思い始めて 再び 暴れ 裁量を困らせる 仕方がないから また少し また少しと 自由... 続きをみる

    nice! 2
  • 安定の中の変化

    安心は 進歩を望まないところがあるから 好きなり切れない いつもの場所で いつもの通りに いつものように 散歩をする それでも 昨日とは違う景色が 現れる いつもの通りではいられない 小さな違いを無視して だいたい同じだと 安心するのも良いだろう それでもと思いながら その小さな違いが 大きな違い... 続きをみる

    nice! 2