ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2019年7月のブログ記事

  • 「今ここにいる」という困難の中で

    私がまだ 生まれもしていない時代の話を 聞きながら育ち 私がまだ 足を踏み入れたことのないような場所の話を 見聞きしながら暮らしている だから わたしは すぐに まだ見もしない未来を思い描いたり まだ行きもしない場所に思いをはせる これは 「今ここにいても  心はここにない」 ということです でも... 続きをみる

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  • 信用される情報を求めて

    将来の安泰と 正義を天秤にかけた時 どちらに傾くだろうか? 安泰と正義が指し示すそれぞれの道が 同じであれば 正義は機能し続けるだろう しかし 正義が安泰をもたらすものでは無くなったとき 「異常事態」という言葉と共に 息づいていた正義が否定されることがある このような正義の衰退が 社会を変革し 新... 続きをみる

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  • 情報世界構築における現実の役割

    時代には それぞれの時代なりの考え方がある 地域には そろぞれの地域なりの考え方がある 現実の時空は いやがおう つながっているけれど 情報の時空は それぞれ分断されていて なんとか 現実に即して 関連付けつながっている体裁を整える 現実は統合された状態が根源にあり 情報は分断された状態が根源にあ... 続きをみる

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  • 権力と善悪と言論の自由

    善悪は とどのつまり 権力者の手の中にあるという なぜか? 善悪が 秩序を維持するための観念であり 秩序の管理者が権力者であるならば そうなるのは当然だ ソフィストの考えだ ソクラテスは 今、目の前にあり 実際に首尾よく運用されているものにも 疑問を呈していたのだろう 「本当にそれでいいのか?」 ... 続きをみる

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  • 選んだ民ではない「選ばれた民」

    ブラジルに ヒゲオマキザルという しっぽが長い猿がいます 石を使って ナッツを割るそうです でも すべてのヒゲオマキザルが 道具を使うわけではなく セラ・ダ・カピラという地域のサルだけが 道具を使うそうです この地域では 300年前の地層からも 彼らサルの使った石が出てくるそうです 彼らは 自分た... 続きをみる

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  • 弱い犬ほどよく吠える

    自己嫌悪が強くなると 自己肯定も強くなって 自分を守る このようして 自己肯定を育てた者同士が 激しく対峙してしまうことがある * 順調な時の方が 「自分なんかだめだ」 なんて軽い気持ちで思いながら そして 「ダメだから頑張ろう」 などと素直になれる しかし 自己嫌悪が強くなると かえって 自己防... 続きをみる

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  • 運命の分かれ道

    投げかけられた言葉に対して 自分を硬く閉ざすときもある 柔らかく受け入れるときもある この受け取り方の違いで 同じ言葉を投げかけられた者の間に 個性が現れる 酵母菌の細胞も 同じように 硬軟で 個性が現れるという DNAを取り囲むクロマチンという物質の構造が 硬い部分と柔らかい部分があるらしく こ... 続きをみる

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  • 命令言語としてのプログラム

    様々なプログラムがインストールされています コンピュータのことではありません 人間のことです 物質が 制御されているのです おかげさまで 指を動かすこともできますし 声を出すこともできます おかしなことを考えるのも 変なプログラムがあるせいです 変なことをするのは 私のせいではありません おかしな... 続きをみる

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  • 遺伝子を可視化する事の意義

    道端にポイ捨てされたたばこの吸い殻に ポイ捨てした人のDNAが付着している このDNAから ポイ捨てした人の顔写真を複製できるようだ むろんポイ捨てした人の推定年齢は 別途に設定しなければならないようだが、 何とも便利な時代になった 犯罪捜査にも応用されるだろう DNAに対しては 言い逃れが難しい... 続きをみる

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  • 全ての思想は信号であるという形而上

    新しい状況に置かれると 通常よりも活発に神経が活動するらしい ネズミの実験だ 新しいことを覚えるという事は 脳細胞の信号が複雑に行き来するとのこと 思想は信号の集合らしい 全ての思想は信号である この言葉も信号として 脳の中を駆け廻る ーーーーー メモ 信号は流転する 同じ楽器が 様々な曲を奏でる... 続きをみる

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  • 世界を統合する有用性

    現実を眺める人間に意識の中で 現実が複製され記憶される このようにして それぞれの人間に 複製された意識の中の現実は どれもこれも同じようでいて 実に様々な多様性を秘めている 同じ花を見ても 美しいと思う人もいれば そう思わぬ人もいる 同じ食べ物を食べても 美味しいと思う人もいれば 思わぬ人もいる... 続きをみる

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  • 変換形式の連鎖反応としての意識

    電車の中で ほとんどの人がスマホを覗いている 何かの順番を待つ長蛇の列をつくる人々も 同じようにスマホを覗いている スマホの中で 何か素晴らしい世界がうごめいているらしい 意識の中の世界と同じだ 現実であるのか 幻想であるのか その境が あいまいで すべてが幻想であると言われても仕方がない世界 現... 続きをみる

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  • 小さな命に向く意識

    小さな命が 動いている その小さな命だけを見ていると 頭の中で その小さな命が どんどんどんどん大きくなる 右へ動き 左へ動き 上へ 下へ 動き回る 動くたびに大きくなる 小さな虫以外へ向く意識が どんどん小さくなるからだろう その小さな命の他には 何もないような錯覚の中にいる 小さな命が 藪の中... 続きをみる

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  • ソーシャル・ハラスメントと日韓交流

    「男の子なんだから」 「女の子なんだから」 「もう中学生なんだから」 このように 世間並みの行いが強要される 躾けの行き過ぎが暴力になるように 行き過ぎた「らしさ」の押し付けはハラスメントになる 義務の押し付け 日本人ならこうすべきだ 韓国人ならこうすべきだ より一般的には 多数派が少数派に対し ... 続きをみる

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  • 目には見えない存在を宿す言葉たち

    言葉がある世界と 言葉のない世界を テレビで作る事ができる 完全ではないにしても 音量を下げ画像だけにすると 言葉はなくなる 音のないテレビ画像でも 視覚を満たしてくれるが どこか味気ない このようにして味わう 言葉のない世界の中にいると 人間は視覚にばかり頼らず 言葉を頼りに生きていることを 教... 続きをみる

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  • まがいものたちの栄枯衰退

    芸術は美を追求する 科学は真理を追究する 法律は正義を追求する 倫理は善を追求する 理系であった私は 生き物は正当な存在で 習わしや義務は人為的なまがいものである そう思っていた どうして勉強をしないといけないのか? どうして嫌いなものを食べないといけないのか? どうして学校へ行かなければいけない... 続きをみる

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  • 心を鍛えるという事

    自分では気丈でいても 仕事上の失敗 家庭上の失敗 将来への不安などが高じると 体調に異変が現れる 体調に現れずとも 顔にでる 背中も丸まる そんな外面の些細な変化を 自分ではなく 他人の方がよく気が付くようにできているらしい 典型例は 口臭だ 心を鍛えると 口臭も防げるのかはともかくとして 意識し... 続きをみる

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  • 動き回るという価値

    生命はお金より貴いから いくらお金をかけても 生命を守るべきである しかし 限界がある 哀しいことに 何にでも限界がある 医師の技術にも限界があり 医師の時間と労力にも限界がある お金にも限界がある 経済的に恵まれなければ 生命倫理も高揚しない ーーーーー メモ 経済的に困窮すると 生命倫理も ど... 続きをみる

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  • 擬人 変わりながら生きる

    モンキクロカスミカメです。   成虫になりました。 蒼白い装いから 黒い装いに変えてみました。 歩き方も ちょっと気取ってみたいと思います。 ーーーー メモ 彼らは何回も生まれ変わる。 その度に 装いを変え、 違う行動を披露してくれる。 ちょっと いい服を着て いい靴を履いて それから いい言葉で... 続きをみる

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  • 自由は遠きにありて思うもの

    雑草の自由には 壮絶な競争が付きまとう そこに 生えようとした幾多の種子の中で 今、そこに生えているという強者の証として 雑草の自由がある だから 人の手により守られ 趨勢を誇っている小麦や稲は 人の手が離れると たちどころに 雑草の自由に踏みにじられることになる 保護されているという安心は 自由... 続きをみる

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  • 無駄になりかねない努力を積み重ね

    花の芯には 熱をつくるところがあって そこが熱くして 虫が集まるにおい成分を揮発させるそうだ 花に集まる虫は このにおい成分を感知する 遠いところからでも わずかなにおいを頼りに 花に集まる 誘う方も 誘われる方も 工夫を凝らすのが 自然の掟 無駄になりかねない努力を重ね なにかの訪れを待ち望む ... 続きをみる

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  • 沢山の動機に支えられた存続の道

    何も考えず 毎日運動していると 自然に健康になれる 健康のために 毎日運動をしなければならない と 考えながら運動すると 理性的に健康になれる 以上のように 道程に違いがあっても 健康に至る道筋に 自然である場合と 理性的である場合が考えられる どうせなら 理性的で かつ 自然な 広々とした道を通... 続きをみる

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  • 考える余地があるという余力

    単細胞が受精して 細胞分裂が始まり 細胞が増えてゆくと それぞれの細胞の運命が分かれてゆく 神経になる細胞もあれば 筋肉になる細胞もある 血液や骨になる細胞もある どのような細胞になってゆくのかを 制御しているシステムがある このシステムには これに属する細胞が総有している言葉があり その言葉に従... 続きをみる

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  • 布団の中の悲喜こもごも

    男らしさや 女らしさがある 生まれ持った違いがあるのだから 当然だ この違いが 言葉として定義され イデアとして祭られて それにそぐわないと 男ではない あるいは 女ではない と 揶揄されるようになる 自然にあるものと 言葉がそうさせるものにより 人間の男女差が大きくなり 固定化される 柔軟性のな... 続きをみる

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  • 共存する自由たち

    国民に自由があるように 国家にも自由があるからだろう 国家が国民を弾圧することがある 自由は他の自由と対峙する この構造を制限するために法があるという 自由が共存するには それなりの譲り合いが必要だ ーーーーー メモ 自由が譲歩すると 自由度が減る その分 不自由を強いられる 強いられた不自由が ... 続きをみる

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  • 擬人 穢れ無き世界の片隅で

    カマキリの子供です。 右上にいます。 育ち盛りです。 左下では カメムシさんが交尾しています。 虫の世界にはR18はありません。 穢れがないからです。 「R18」とか言いながら 穢れや悪いものを隠しながら 品よく生きている動物がいるようです。 きっと 自分たちのことを 素では醜くて下品だと感じてい... 続きをみる

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  • 雑草の自由と野菜の自由

    畑に 整然と野菜の苗が並び すくすくと育てられている 雑草は その傍らで 雑然と生えている 人の手を借りず 自らの力と運で そこに根を張り生きている 雑草には雑草の自由があり 野菜には野菜の自由がある そして それぞれに その自由が制約されている 野菜は有用性を追求する人間の支配下にあり 雑草は弱... 続きをみる

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  • 複製し評価され多重化する存在

    仮に 善い行いと 悪い行いがはっきり分かれているとして 皆がそれに従っていると 公平だ しかし 悪い行いも 仕方がなく許される悪い行いと 許されない悪い行いに分けてしまうから せっかく鮮明にした公平が 再び不鮮明になってしまう    例えば    暴力は悪である    ・・・が    正義の鉄拳と... 続きをみる

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  • 言語と虚構の共進化

    幸せな夢想に浸っている時に ふと その夢想を暗転させる想像が 頭をよぎることがある 将来への不安は 幸せを阻害する 未来は 今、現実としては存在していない しかし 夢想のなかで描かれる この描かれた存在が 心を彩る光と闇になる 過去の思い出も また 存在しないまま描かれ 夢想の中で存在に至る この... 続きをみる

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  • 智による分別・規格化・厳格化

    知は 一体としてあるものを分別する 地球を国や地方に分別し 生き物を 動物・植物・菌類に分別する 分別をするために それぞれを定義して規格化する 知による規格の境界と 現実の連続性の間に 曖昧さを残しながら 現実を分別してゆく この分別による 不平等が生じると 分別の元となった規格の良否にも 議論... 続きをみる

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  • 権限という情報世界の出来事

    全ての権力は 国民に由来する これが 国民主権の考え方だ 下から上への権力委譲だ 国際社会から 国への 上から下への権力委譲はない 内政不干渉の帰結だ 国際社会から国への要望は 国民を通じてしか 権力に反映させられないというのが 原則のようだ このような構図の中で 国が国際化するには 他国の権力者... 続きをみる

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  • 勝ち馬に乗る負け犬

    勝ち馬に乗るには まず 馬に傅かなければなるまい 極端に言えば 戦わずして負ける服従だ こうして 勝ち馬の周りに 負け犬たちの群れができあがる 負け犬たちは 馬の自慢をしながら 世間を渡り 同じ馬に乗ろうと人々を誘う そして 負け犬たちは 違う馬に乗る人を見ると こっちの馬の方が優れていると 自慢... 続きをみる

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