ルアーなお金たち、言葉たち、命たち

砂上の楼閣を上手に維持する共役反応の数々に感謝です。ルアーは反応の連鎖の象徴です。

2018年9月のブログ記事

  • 猫にまたたび人に酒

    ゴッホのひまわり セザンヌのりんご ムンクの叫び ピカソのゲルニカ ミロの幾何 ゴーギャンのタヒチ クリムトの絢爛な生と死 モディリアーニのまどろみ 描かれた虚構世界に身を委ね 現実を記憶の中で巡礼する 時間の流れの中で 逃げてしまい消えてゆく 現実の断片が キャンパスの上に宿り 永遠を模索する ... 続きをみる

  • 成功体験の系譜的伝承

    川が氾濫する場所や 津波にさらされるような場所には家を建てない 過去が記憶となり 危険を知らせてくれている 忘れると 危険を冒すことになる 危険を冒してでも 欲望を満たしたい時が来る 自制するということ 防御するということ 危険を回避しながら 欲望を満たすための方策だ 目の前の危険 記憶の中の危険... 続きをみる

  • 規定された現象が導く秩序ある構造

    赤信号で止まる 青信号になれば発車する 横断歩道に人が歩いていると 停車する 様々な 「規定された反応」の束により 交通網が秩序だって動いている ・・・・・ 雄のなわばりに 雌がやってくると 雄が恋のダンスを踊る そのダンスを見て 雌が新たな行動を開始する 「規定された反応」の束により 生殖行動が... 続きをみる

    nice! 1
  • 組合せで絞り込まれる意味あるいは機能

    カーナビの行き先を設定する際 施設名を一文字ずつ入力する まず 「お」をいれ 次に「は」をいれ その次に「よ」をいれる 入力のたびに 候補件数が減ってゆく 同じようなことが 話を聞いている時にも起こる 単語が連なり 意味が次第に限定されてゆく 言葉足らずだと 意味のとり方に 話し手と 聞き手の間で... 続きをみる

    nice! 1
  • スマホのナビの中心がここである意味論

    言語世界の内部に 法律の世界がある 宗教の世界もある 科学の世界も 哲学の世界も 日常言語の世界も 言語世界の住人だ 神様 といった時イメージするものがある 生物 といった時にイメージするものがある 化学 といった時にイメージするものがある おはよう といった時にイメージするものがある 専門用語が... 続きをみる

  • 秩序の外側にある外部と内側にある外部

    仮に地上温度の平均気温が 50℃を超えるようになったとしよう そこでは 人類は生き延びられないだろう 仮に 冷房でなんとか身体的に維持できても 食物が確保が難しいだろう 秩序が維持されていくためには 秩序の外部が維持されなければならない 社会の中にあって 個人という秩序の外部に他者がある 他者とい... 続きをみる

    nice! 1
  • 系譜秩序から派生する秩序が機能して系譜秩序が増殖するシステム

    系譜秩序と 派生秩序に分けて考える 系譜秩序は 系譜秩序をひな型として 同質物質媒体の同質秩序を 複製される秩序 派生秩序は 系譜秩序をひな型として 異質の物質媒体の秩序として 転換される秩序 系譜秩序の例  遺伝子  経典  法律  設計図  言語体系  レコード  生殖細胞 派生秩序の例  R... 続きをみる

  • 媒体たる物質を循環する秩序たち

    売れる商品は 再生産される 繁栄する生物は 生殖を繰り返す いずれにおいても 設計図が駆動する 売れれば売れるほど 繁栄すればするほどに 設計図が持つ秩序が別の物質の秩序へと 転換されてゆく ・・・・ こんにちは ハロー ニーハオ ボンジュール 翻訳により 言語の秩序が 意味を変えぬままに 転換さ... 続きをみる

  • 廻りながらゆっくり崩壊する過程としての存続

    太陽系ができたころ もっと沢山の惑星があって 太陽の周りをまわりながら 次第に太陽の方へ落ちてゆく惑星やら 次第に太陽から遠ざかり 太陽系の外に消えていった惑星もあったのだろう そう考えると 地球は幸運な惑星だ 一年たてば 元の場所に戻り また一から一年を始める これを永久機関のように繰り返してい... 続きをみる

  • 外部に依存して増殖するシステム

    iPS細胞のすごさは 生き続けること それと さまざまな機能を発揮する秩序性にある まず生き続ける能力について 普通の細胞は 身体から切り離されてしまうと 整えられた培養液の中で大切に育てられても しばらくすると死滅してしまう 細胞分裂して 細胞が増える数よりも 死んでしまう細胞が多いからだ 出生... 続きをみる

  • 面美腹醜にたむろする面従腹背

    ミスタータイガースの掛布選手が 「ホームランはヒットの延長にある」 という名言を残した ヒットを打つように心がけていれば ホームランも自然に打てる こんなニュアンスがあるのだろう 大きなことにばかり目を向けず できることに懸命になることの大切さを教えてくれる 恐怖政治は聖人政治の延長にある なぜか... 続きをみる

  • 実践は踏襲のイデアな篩である

    語り継がれる 村の掟や家訓があるとしよう これらは 守られなければ 踏襲されることはない 実践できないということは 何か理由があり その理由故に踏襲されないということになる 逆に 実践した結果 都合の良い結果がもたらされれば 踏襲されてゆく 実践した結果 好都合であることが 引き継がれることになり... 続きをみる

  • 過保護を求めるという野生

    草食動物は 肉食動物を嫌っているように見える 見つけると逃げるからだ 逆に 肉食動物は 草食動物が好きのように見える 見つけると追いかけるからだ 好きだから追いかける けれども逃げられる いつまでも 好きなものに追いつけないと 辛い 好きなものが 身近にあり 手を伸ばせば簡単に手に入る そんな状態... 続きをみる

  • 能動的因果関係により保持される命

    水は低いところへと流れるので 水面より高い堤防を越えて水は流れ出さない これは   堤防という   (既存秩序)は   水の流れという   (変化)を規制している ということだ (既存秩序)+(変化)→(新秩序) という秩序変化において (既存秩序)と(変化)に関連がある この関連を因果関係と称す... 続きをみる

  • 富士山よりも大きな命

    富士山に落ちた一滴の雨粒が 富士山の裾をほんの僅か削る この結果 富士山の形が雨粒一つ分変化する これを数式のようにあらわすと (既存秩序)+(変化)=(新秩序) ということになる 物理や化学は (変化)の共通性に注目し あらゆる秩序において成立する法則を見出そうと 努力を重ねる しかし (新秩序... 続きをみる

  • 応報に向かい律するということ

    バレエを鑑賞する機会があった バレリーナ バレリーノが 調和的に躍動する 陰と陽が互いを強調しあうように 静と動が時空を分け合う 予定されていない動きは ことごとく隠蔽された舞台 洗練された物事の裏で 洗い落とされた汚れ このような汚れは観念として存在しているが 舞台の上からは消されている 舞台上... 続きをみる

  • 青春とエンゲル係数

    人はパンのみに生きるにあらず 働いて 食べて 寝る また起きて 働いて... これではつまらない 生活費に占める食費の割合が エンゲル係数だ 一般に 若い時は エンゲル係数が低い 収入は少なくても 無駄遣いをする 「何もあんなことにお金をつかわなくても...」 そう思われようが 若い情熱は遊びに向... 続きをみる

  • 記憶がぶつかりながら時代が流れる

    「仲間」と「烏合の衆」には 違いがある 「烏合の衆」+「意思疎通」≒「仲間」 こんな感じか 「意思疎通」の世界は 目に見えない 目に見えないから裏切りが生まれたりする これを回避するために 文字を残したりする 文字を残すのは 忘れてしまうことを回避するためにも 行われる * 昔の仲間に会う 懐かし... 続きをみる

  • 脳は、意外と矛盾が好きなのだ

    自動車に ブレーキとアクセルが併存するように 記憶の中に 相反する事柄が併存している 覇権主義も 平和主義も 軍国主義も 好きであれ嫌いあれ 頭の中で共存している 情報は実践に至らなければ 人畜無害だ 矛盾していても 併存できる 逆に言えば 矛盾が併存できているので いざ実践の場において あちらを... 続きをみる

  • 不安が作出する壁の中の閉塞

    テストで100点は なかなか取れるものではない 一度答え合わせをした試験問題でも 間違いを犯し 2回目のチャレンジでも 100点をとれない できるはずと思っても 実際には なかなか思うようにはできない 思うようにできていることの裏には とてつもない努力があるのだろう プロのスポーツ選手のすごみが ... 続きをみる

  • 植物が持つやさしさの分析としての独立、従属、防衛

    いくつかのサブシステムが協調して システムが成立している そのシステムも サブシステムとして機能している 世界の中の国々 国なのかの文化たち 社会の中の人間たち 人間の中の臓器たち 臓器の中の細胞たち 細胞の中の細胞内小器官たち ・・・・ 具体例には事欠かない システムと サブシステムの関係が 強... 続きをみる

  • 「わたしではない」という気楽な服をまとった狂気

    人間は服を着る 服を着て 自分を主張しているようで その服に支配されているようにも見える どの服に支配されるのかを選ぶ その行為が 人間に与えられた自由なのかもしれない 着てしまえば その服に忠実だ その忠実から逃れるために その服を 破り捨てたり 脱ぎ捨てたりする その人らしさを 服から想像でき... 続きをみる

  • 歩いている場所を歩いているということ

    開いた社会 閉じた社会 サイバー攻撃により 選挙結果が云々という報道がある 開いた社会での批判だ 不都合な情報を隠避すると 公正な選挙にならない 閉じた社会での批判だ 群盲が像をなでているようだ 全体をなでるには 時間が必要だ 時間がたてば 記憶がないと 昔なでた部分が欠けてゆく 乱雑に重ねられた... 続きをみる

  • 秩序を中心に許された軌道を描く自律たち

    自主自律や 独立独歩が推奨されるが その前提条件として 勧善懲悪が尊ばれる 善や悪を 自主的に 独立して 操作されては いかなる権威も 成立し難い いいこと 悪いことを 区別できるようになってから ひとりで 色々任せてもらえるのだ プラトンも 善のイデアを イデアの最上位に据えた 善の枠の中で 自... 続きをみる

    nice! 1
  • 循環する理論、生命、風車

    循環論に陥ると 同じ場所を ぐるぐると周り 同じことを 何回も 繰り返すことになる ただ時間だけを 浪費するために 循環論があるということだ 生命が存続するということは ある意味で 時間を浪費することだ 生老病死の 生活環を循環しながら 世代を超えて ただ同じことを繰り返す 不変のまま ただ言い方... 続きをみる

  • 現象学的井戸端会議

    思考には 声に出さない文章という 側面がある この文章は 思考の過程であるのか? はたまた 思考の結果であるのか? いずれにしても 思考の主体は 文章を作出しているようだ 鳥が 鳴き声を作出しているのと 同じ対応関係だ ただ 思考の場合 空気に触れさせていないだけだ 空気に文章を記載する作業が 発... 続きをみる

  • 「わたしたち」が多重化し共生する社会

    管理されていると 本音と建て前を使い分ける 本音は 管理に対し従順な子羊としてふるまい 本音は 管理に対し敵対する野獣となる 管理された子羊たちは 自分たちを「わたしたち」と呼び合い 共調する 笑顔で 当たり障りのない関係を相互に築き 管理された牧場の草を食む 本音である野獣の姿は 慎重に隠される... 続きをみる

  • 社会の存在価値が自己家畜化を促す

    個体間の生存競争では 生きる力が試される 社会の間の競争では 個体の生き易さを提供する能力が試される ここで言いたい競争は 短期的な競争ではなく 持続的かつ総合的な競争だ 一瞬の瞬発力の競争は 生存競争ではないからだ 夏に生きる能力に長けていても 冬を乗り切る能力がない生き物は 四季のある土地に定... 続きをみる

  • 「わたしたち」「あなたたち」の観念的かねめとしての「わたし」

    言葉を覚え始めた子供は 自分のことを 「わたし」とは表現しない むしろ 表現できないのだろう 言葉は 真似である 素直に真似することができない言葉は 覚えるのが遅くなる 言葉を覚え始めた子供に 指をさし 「これは〇〇」 「これは△△」 と〇〇や△△という言葉を教えたりする その際 「チコちゃん、こ... 続きをみる

  • 人間を気取る理性が制する紛争

    動物同士が 恐ろし気なうなり声を出し合い 相互に威嚇する なわばりを確保し 食料と生殖機会を確保しようとする 懸命な努力の一環だ 威嚇にとどまらず 実際に衝突しあい 実力行使に至ることもある そこまで激しくないという意味で 威嚇は平和的な争いだ 物理的な衝突はなく 威嚇による精神的な衝突により 争... 続きをみる